好きな句!
今まで読んできた句集などから好きなものと、どこが好きかを書く。
初めて「はじめまして現代川柳」を読んだ時はどう面白いのかさっぱりわからなかったけど、最近では自分なりに面白いなと感じることができたり、好きだなぁと感じる句もできました。
(川柳の人は「引いて」いるけど、転載などになるのは大丈夫なのだろうか?共通認識として引かれるもの、となってるのかな?)
おやすみなさい(銀河パッケージング)/柳本々々
おやすみなさいを言った後に、お布団で地球のある銀河を思い浮かべる。星がたくさんちらばっていて、静かで美しい。目を瞑る時、自分の意識も銀河もまとめて蓋を閉めてパッケージされているような、そんな感じがする。柳本さんの川柳は詩的でとてもかわいいので好き。「バームクーヘンでわたしは眠った」は最高ですね。かわいい文とイラストに心が震えて、私の情緒は爆発しました。
唇を舐めてから言う「星の消滅」/小池正博
宇宙の星の消滅を見届けている人がいて、でも何度見ても慣れなくて、悲しくなってしまうから、少しだけ唇を舐めてから、間を置いてから口に出す事で消滅したことを受け入れている。星の消滅とあるけど、世の中の悲しいことやどうしようもないことを表しているようにも思える。小池さんの句は、淡々としていて、面白い図形みたいで、ポップだと感じます。
いけにえにフリルがあって恥ずかしい/暮田真名
扱いを見る限り、暮田さんを代表する句なのではと思う。それは、みんながいいと思ってるからなんだろうけど、私もとてもいいと思う。字面がとってもかわいいし、私はフリルが好き。意味を解釈しないといけないのかなと思っていたけど、こないだ見た批評会の記事で、暮田さんが、句集のタイトルについて、〜みたいで可愛いかなと思ってたとおっしゃっていて、句も、これはかわいいな!とか思って作っていらっしゃるのかな。だから可愛いのか!と納得した。
みてきてよ かわいい国のお湯加減/高澤聡美
私の大好きなラジオポトフにご出演の高澤さん。今田さんと高澤さんのお喋りが好き。ラジオでこの句を最初聞いた時、とってもかわいい句だな、お湯加減ていうのもかわいいし…と思っていたけど、海馬さんのコメントや高澤さんのお話を聞いてはっとした。川柳って、表面上の面白さはもちろんなんだけど、いろんなことを考えて言葉やニュアンスを選んでるんだなと言うことを知ることができた。ふとした時に思い出して、この句のことを考えてしまう。
好きな句が増えたらまた追加したいと思います。