タイ国鉄の路線と列車
堅苦しいタイトルに(^^)
タイ国有鉄道の路線網
バンコクを中心に放射状に線路が伸びています。主な終着駅はチェンマイ、サワンカローク、ノンカイ、ウボンラチャタニ、ナコンシータマラート、スンガイコーロク、カンタンで、マレーシア国境のパダンべザールでマレー鉄道に乗り換えできます。
列車種別と設備
特急列車
固定編成寝台列車とエアコン付気動車列車で運行の列車がほとんど。
(食堂車以外)オールエアコン寝台車で組成されているのだが、客車自体は急行用寝台車を用いている13/14列車と、全くの雑客車編成の37/38列車も存在します。
急行列車
特急列車を補完する役割を担うのが急行列車で、本来は特急格上げしたいところを車両繰りの都合で仕方なくと言うケースがほとんど。
気動車列車使用のものは、イサーン方面(ノンカイ、ウボンラチャタニ行)のみ。日本で言う近郊型なので非冷房の3等車は避けた方がいい(高額急行料金を払うべき車両ではない)です。
それ以外(チェンマイ方面、スラーターニー方面)へ向かうものは、雑客車編成ですが、スラーターニー方面へ向かう列車(83/84、85/86列車)の2等寝台車は特急用寝台車を使っているのでコスパがいいです。
快速列車
バンコク発着の長距離普通列車を仮に快速列車と言っているだけのものです。実際には鈍足列車です。
唯一の例外が、サワンカローク行特急3列車の対になるシラー発快速106列車です。この列車(とシラー行105列車)は、唯一気動車使用でダイヤ的にも特急並みですので、かなりコスパがいいです。
それ以外(各方面行きあります)は全て雑客車で原則的には非冷房2等車を連結していて、夜行時間帯にかかるものは2等寝台車連結列車も多いです。快速列車の2等車・2等寝台車は非常にオススメなのですが、きっぷの売り方に面白いルールがありますから(後述)ご注意を。
普通列車
それ以外の列車が普通列車です。快速列車までと違い自由席になります。
最早国鉄の主役の座は譲られた感ありますが、バンコクからの小旅行(メークロン、カンチャナブリ、アユタヤ、パタヤなど)や、南イサーン(ナコンラチャシーマ〜ウボンラチャタニ)や深南部(ハジャイ〜スンガイコーロク)での足として活用できます。
1等寝台車
夜行時間帯を走る特急列車と急行列車の中でもステータスが高い3列車(67/68列車、83/84列車、85/86列車)に連結されています。
固定客車編成に連結されている新型(CNR)と、雑客車編成に連結されている在来型(Hyundai)と2種類あります。どちらも2人用12個室の24人定員です。
新型は各寝台に液晶モニターが付いており、その付加価値分が(1寝台)100バーツも加算されているので、1等寝台に関しては在来型の方がコスパが良いです。
2等寝台車
夜行時間帯を走る快速以上の列車のうち、全ての固定客車編成とほとんどの雑客車編成に連結されています。
固定客車編成に連結されている新型(CNR)と、いわゆる特急型(Deawoo)、急行型、非冷房型の4種類あります。どれもいわゆるプルマン式です。
下段同士で比べると、新型は寝台幅が80cmで各寝台にACアウトレットありで寝台料金300バーツ、特急型は寝台幅90cmでACアウトレットは客車に二口で寝台料金240バーツ、急行型は寝台幅70cmでACアウトレットは客車に二口で寝台料金200バーツ、非冷房型は寝台幅70cmでACアウトレットなしの台車(サスペンション)がコイルサスに格下げの寝台料金150バーツになります。非冷房車は冷房料金(距離に応じて60〜110バーツ)もなくなるので、更に安くなります。
ちなみに私的には、特急型>新型>急行型>非冷房型を選択します。
2等座席車
快速以上のほとんどの列車に連結されています(固定客車編成除く)。気動車編成には冷房車、雑客車編成には非冷房車が連結されます。
気動車特急型は冷房付きで原則食事付き、気動車急行型は冷房付き食事別で固定座席になります(半数は進行方向反対向きに座るスタイル)、非冷房車は冷房なし食事別ですが、座席形状は一番いいです。全てリクライニング車ですので、仮眠は可能です。
3等座席車
固定客車編成、特急気動車編成以外のほとんどの列車に連結されています。設備は最悪に近いので、なるべく乗らない方が吉です。一人前に特急料金などの速達料金を取りますので、特急(料金190バーツ)や急行(料金150バーツ)では関わらない方がいいです。