小説 おかず甲子園 0年目8月
新横浜駅へ向かうタクシーにて
すぐそこが川崎市なんで、新幹線駅までタクシーで行くなら新横浜が一番安いらしい。
「(西沢曰く)杉ちゃん、良かったな」
「いやー、GMかw」
「(服部曰く)名監督の森さんとか、超有名馬主の金さんとか、名ジョッキーの小鳩太さんとか、黒毛和牛の牝仔牛を家畜にしているとか、ひでじ先輩もヤバい爺さんだよなw」
「(一同)www」
「お客さん、新横浜駅に着きました」
のぞみ45号 新横浜15:48 → 17:09名古屋
「(服部曰く)あ、15時35分か。15時48分発の新幹線で帰りますか。全員グリーン車でいいよね?」
(自販機を操作後)
「ちょっと離れたところで、2人ずつ並びの席が取れたんで、俺と西ちゃん、杉ちゃんと高浪くんで座りましょう。杉ちゃんは、あくまでもGM見習いで、プロが認める高浪GMから道中教えてもらうように!w」
「はーいorz」
「杉下さん、1時間は私、高浪が先生ですw」
「杉下さん、何から話そうかな?」
「僕は分からないから、高浪先生考えてくださいw」
「以前、リトルシニアから特待生を年9人くらい取ればいい話しましたよね?」
「確かにしました」
「本当は1年目から20名とか取ればいいんですが、一番の事情は「おかず甲子園」のゲームシステムに依るものですw」
「おー!何と!w」
「私、高浪が引っ張ってこれるのは、3年間で最大18人なんです。最後の1年は引っ張らなくてもいいとしても、2年間で9人、9人とか。
最大限考えて、1年目12人、2年目6人になるんです」
「なるほどw」
「と言うことで、リトルシニアからは1年目も2年目も9人を引っ張る上限にします」
「でも、それだと1年目は守備位置のダブりとか考慮したら、破綻確実ですよね」
「その通りです。だから、初年度はプロパーの1年生、2年生と。今中学3年生の生徒を鍛えましょう」
「なるほど」
「今年だけの限定処置だけど、公立中学の中3は受験に忙しいとかで、とてもじゃないけど硬球に塗れての練習なんてできませんw」
「確かに!w」
「でも倒壊の子は違うw 受験の心配は全くナッシングw」
「分かりました。それしましょう。新学期からは中3も高校生と硬球で合同練習させます」
新監督は...
さて、11月になりました!
スタジアムも室内練習場も完成しました。
高浪さんが探してくると言っていた監督は見つかりましたか?
見つかりませんでした。と言うか、とりあえずの人を引っ張って来ましたw
かしわもち
現在無職で求職中の48歳。暇なのでボランティアでもいいから引き受けたいとのこと
「うーん、微妙やなw」
「確かにスペック低すぎるんだけどw この人、世界の風来坊錦店での飲み友達なんだよね。知り合ったときは、まともな会社の係長で」
「で、どう知り合ったの?」
「カウンターで飲んでいたら、あなたって、NK学園でキャッチャーやっていた高浪さんじゃありませんか? 私大学生時代、あなたを応援していたんですよ。って」
「となると、意外と高校野球には詳しいと」
「だと思います。月に数回飲んでいますが、野球の話ばっかり二人でしています」
「なるほど」
「だから私高浪が、高校野球が忙しい時期(3月と7〜10月)以外は毎週指導に参りますから、かしわもちさんを雇用してもらえませんか?」
「分かりました。雇います」
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