小説 おかず甲子園 続々プロローグ
私たちのグループLINE(杉下GM応援団w)に高津先輩からメッセージが。
「明日なんだけど、ニューオークラじゃなく、元ハワイの大富豪の世田谷の豪邸に来て欲しい」
「場所なんだけど、電車で成城学園前か二子玉川に出て駅前に止まっているタクシー乗って」「「ひでじ御殿まで」と言えば、大丈夫だから心配は要らないよ(〃ω〃)」
えー! このひでじとか言う先輩どんだけーwww
ハワイ 大富豪 ひでじ
8月某日 成城学園前駅
「運転手さん、ひでじ御殿まで」
「はいよ」
(本当に通じるw)
「お客さん、もうすぐ着きますよ」
「道路に面した2軒目なんですけど、1軒目はリジェ・ルノーって言ういわゆる億ションで、大歌手大空ひばりの養子のアノ人も住んでいたりするんですよ」
「マネーの豚でしたっけ?w」
「そうそうw で、2軒目のひでじ御殿も敷地面積は一緒くらいあったりしますw 1000坪くらいあるんかな?」
えー! このひでじとか言う先輩どんだけーwww
「おー、校長、教頭、主筆、元ヒーロー!w こんにちはw わしがひでじです。よろちくび」
「僕は有名人だから、名古屋で知らん人はいないと思うけど。YES! の高津です。よろしくね」
「私も知らん人はいないと思うけど、無頼派漫画家の南原です。やっぱりよろちくび?」
「(一同)なんで女装しとるんですか!www」
「そらながいこと生きとったらいろいろあらーなwww」
(かなりの問題物件www)
「まあ、今日はバーベキューって気分だから、肉も野菜もワインもたくさんあるよ。飲み食いしながら、話は聞いてあげるわ」
「改めて自己紹介させてください。私が倒壊高校の学校長を務めている西沢と申します。今日はお招きいただきありがとうございます」
「西沢なんてまたいい名前だね、わしが子供だった時分のドラサンズの4番バッターだ。戦前は名投手で、和製ベーブルースとも呼ばれた漢だ」
「まあ、私はしがない校長ですが、ありがとうございます」
「私が倒壊高校の教頭を務めている杉下と申します。今日はお招きいただきありがとうございます」
「西沢と来たら杉下か! フォーク(ボール)の神様だ。杉下が投げて、西沢が打つのが、子供の頃のドラサンズの勝ち方や」
「まあ、私はもっとしがない教頭ですが、ありがとうございます」
「私は中共スポーツの主筆をしている服部と申します。西沢くんと杉下くんと倒壊高校で同級生でした。今日はお招きいただきありがとうございます」
「服部! 本当は服部もドラサンズのヒーローだから、褒めたいところなんだがw お前は褒めたらないw」
「えー! なんでですかwww」
「わしの会社でわしの後に社長やっとったのが服部だからじゃwww」
「(意味不)www (やっぱり問題物件)」
「最後に私、服部の部下で高校野球馬鹿をやっている高浪です。今日はお招きいただきありがとうございます」
「高浪くんは知っとるよ。と言うか、ハワイのゴルフ仲間の森くん(V9キャッチャーにして名監督だったあの人)が、所沢ライオネルズの監督時代にキミに興味があったって、昨日電話で言っとったからなぁ。ちょうどキミと福留くんがドラフトの年に森くんが解任されたんで、話はなくなったけど。あの森くんが高校時代のキミを認めていたってことや」
「(本人も知らない裏話出てきたぞw)どう答えたらいいか分からないけど、ありがとうございます」
「まあ、西沢、杉下、服部の3バカトリオのことは、お父様が倒壊の名校長だった松茸から聞いているけどw」
「あ、息子さんの松茸先生と同級生なんでしたか」
「(高津先生)そうよ、僕たちは花の38会(昭和38年卒業)だから」
「だな、わしも38会w で、ここに来ている面子で、高津と南原くんを除いたら、高浪くんが頭抜けた男ってことや」
「と言うことで、(ひでじの秘書の)前田くん! 肉やワインや持って来て❤️」
「(服部曰く)ひでじ先輩!この肉ってめちゃくちゃ美味しいんですが、まさかの自家畜産(って言葉もおかしいけど、思いつかないw)ですか?」
「まさかの自家製だよw わしは黒毛和牛を家畜で飼っているw」
「えー!w」
「元々わしは栃木の真岡で烏骨鶏を飼っているんだよな。高級志向の鶏肉と鶏卵を自分でも食べるが、販売の方が大多数だな」
「なるほど」
「で、鶏をたくさん飼っていると鶏糞と言う有機肥料がたくさんできるんで、自分で食べる分の野菜も作ることに」
「それで?」
「とうもろこしで密造酒を作ろうとしたが、ビールの段階であんまり旨くなかった。これじゃバーボンを買っていた方がいいなと諦めたw そもそも脱法行為だしwww」
「(をいをい)www」
「あ、わしは馬主もやっているんだけど。馬主仲間の金さんと言う人がいて、その人府中の駅前でさくらデパートってやっているんだよね。知っているでしょ?サクラナントカオーとか」
「なんか、また大人物に繋がってきたよ、これがwww 先輩の話し面白いなぁ」
「あ、面白いのは、わしより金さんw」
「北海道の牧場でサラブレッド買うついでに黒毛和牛の牝仔牛も買うんだよね。いつか金さんとサラブレッドを買いに行ったときに「金さん、この後どこ行くの?」と聞いたら「デパートや焼肉屋で売るための牛買いに行く」って言うんでついて行ったんよ」
「金さん、商売上手いなぁw」
「で、わしも閃いたんよ。酒造りで失敗したとうもろこしを牝仔牛に食べさせればいいんじゃないかとw で、黒毛和牛を家畜で飼うことにしたんよ」
「金さんより先輩の方が経営センスあるかもw」
「どうだろう? まあ、日本じゃ一応食べられないレバ刺しもここじゃ堂々と食べられるw」
「食べたい!」
「生姜醤油で食べると旨いよ。醤油だけは買っているけど、生姜は自家栽培w」
(ここで大好きな競馬の話になり、金さん繋がりの、天才と呼ばれた元騎手、元調教師小鳩太の話を長々とorz)
「(高浪曰く)で、本題なんですが。ひでじ先輩は名古屋にまとまった土地持っていませんか?」
「あ、土地ね。と言うか、その話で来たんだよね。あるよ」
「(一同)やったぁ!」
「3バカが言ってきても寄付する気は100%なかったけど、高浪くんは信用できそうだから、寄付してあげるよ」
「(小鳩太の長話を聞いた甲斐あったw)www」
「確か更地で5000坪くらいあるから、すぐにでも使えるよ」
「(一同)いやー。助かりました。ひでじ先輩、本当にありがとうございます」
「(高津先生)で、僕は何すりゃいいの?」
「(西沢曰く)もちろんグラウンド整備などの費用の一部を寄付していただけるとありがたいのですが」
「もちろん、ひでじくんがこれだけの寄付するんだから、スタジアムの人工芝、ネット、照明、室内練習場一式くらい、僕も寄付するよ」
「本当に助かります」
「で他にはないの?」
「(高浪曰く)ツイッターで応援スタンスは見せていただけるとありがたいですね。高津先生の言動は日本中の注目の的ですから」
「あ、こちらもやるよw」
「ただ高津先生と南原先生の場合は、あまりに有名人過ぎるので、できるだけ控えめ露出でお願いします」
「なんで? 自己顕示欲の塊の僕としては、控えめは面白くないw」
「ゴーヤ連は商業主義を徹底的に嫌うからです」
「それも酷い話だ。赤日新聞と毎朝新聞とEHK(エロエッチ汚いw)の利権だろうね」
「つき詰めれば、そう言うことになります」
これでスタートラインに立てました。
さて、肉食べるよ、ワイン飲むよw
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