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メーターゲージ最速電車特急(ETS)で行くタンピン(マラッカ)経由シンガポールの旅(その1)

朝、まだ暗い中ホテルをチェックアウトします。

マレーシア(ペナン島は東経100度)、シンガポール(東経104度)はタイ(バンコクは東経100度)とあまり変わらないのに、北京(東経116度)と同じ標準時を使っているので、とにかく朝は遅く、夜はもっと遅いです。ホテルを6時15分に出て、6時30分のフェリーに乗り、7時頃に駅に着いたのですが、それでもまだ暗い。

電車特急でほとんど終点のタンピンまで通します。あー、眠い。

本当はもっと遅い電車に乗りたいのですが、タンピンまで行く特急は(実質)7時25分発が最終電車。一番本数の多いイポーからKLセントラルの間なら片道18本もあるのにね、本当に使いにくい。
そして通しでなく、途中のイポーで日帰り観光をするにしても、7時25分一択。
クアラルンプールで宿泊を選ぶなら16時23分と言う選択肢もあるのですが、それだと(着日に)観光はほぼできない。
クアラルンプール宿泊なら、バターワース10時25分発普通列車でスンガイペタニーまで行き、そこから12時24分発の特急に乗り換える以外に、明るいうちに到着する方法が思い付かない。
結局、イポーもKLもナンボのもんじゃい!と言うことで、タンピンまで通しで乗ります。

ということで、このEG9321列車、バターワースから混んでいます。これで2回目だけど、2回とも隣人あり。前回はイポーで降りてくれたので、まだ幸いでしたが。

イポー停車

列車は、世界一美しい駅とも言われるイポー駅に停車。最近ETS(特急電車)でイポー訪問するのがマレーシアではトレンドらしく、この列車(EG9321列車)もイポーで乗客の大部分が入れ替わりましたが、隣人は降りずorz

イポーからは最大運転区間(一日18往復)に入り、売り物の140km/h運転をするのかな?と思いきや、ほとんどの区間で120km/h以下運転。一時期のJR西日本や、昨今のJR北海道のように、ダイヤ改正いや改訂ごとにスピードダウンされているのがマレーシアのETS。
実は表定速度80km/h程度でタイ国鉄のスプリンター(ディーゼル特急)と大差なかったりします。物足りない思いをしながらクアラルンプールへ向かいます。

列車は、こちらも世界有数レベルの美しい駅クアラルンプール(旧)駅に停車。
中央駅機能は隣のKLセントラル駅に譲ったものの、駅の北東側がチャイナタウン、駅の西側の丘が官庁街に当たるため、全列車停車駅となっております。
(あのイースタンオリエンタルエクスプレス(E & O)もこちらに停車します)

KLセントラル停車

KLセントラル駅で大部分の客が下車して、その数割の客が乗り込みます。
やっと隣人も降りて、自分的にも快適になれます。ちょっと腹が減ったので、カフェテリア車で昼飯買います。
しかし、カフェテリアの従業員も食材もKLセントラルで入れ替わったみたいで、開店準備に追われている最中。発車後すぐはダメですね。

10分くらい待って、エアアジアで売っているようなアルミ弁当をゲット!内容は似たようなものですが、値段は8リンギットと結構安価。これなら納得プライスです。
カフェテリア自体にも椅子が何脚かあるので、イポー出た辺りで気分転換で食事すれば良かったと今更後悔。

タンピン駅でGrabカーに乗り換える

いい気分になれると時が経つのが速い。表定速度が低くても速くなるのが面白いです。列車は14時ちょうどにタンピン駅到着。

しばらくするとタンピン駅で折り返し始発となるJBセントラル行インターシティー列車が現れるのですが、この日は乗車せずにGrabでマラッカ向かいます。

タンピン駅(正式にはパラウセバン駅)前にタクシーが数台いるんですが、Eチケット使ってETSでやって来る、いわゆるフラッシュパッカーさんは、誰もタクシー使いませんね。
客引きにこれ見よがしで、スマホ片手にGrabでクルマ見つけています。今回マレーシアでつくづく思いました。これは世の中変えるなと。

スマホで呼んで数分でクルマがやってきて、駅から小一時間でマラッカ市街地へ。お値段の方は48リンギット。本当に安くて助かります。

マラッカ到着

この旅のメインイベント。マジェスティックホテル到着。

いわゆるリノベーション系で、宿泊棟は旧館の背後の高層ホテルですが、それはそれで心地良いもの。

自分「チェックインプリーズ。ブッキングアゴダな」
(担当がいるみたいで現れる。ちなみに超美人)
担当「こちらにご署名お願いします(と日本語)」
自分「え?」
担当「あ、申し遅れましたが、わたくしリナ(仮名)と申します」
自分「あー、あーあー、日本人の方ですか。よろしくお願いします」
(それにしてもびっくりした)
担当「(簡単な説明の後)これではお部屋へ案内いたします」
(マッサージ屋のお姉さんみたいな籠持っているんだけど、何だろう?)
担当「こちらでございます。(その後簡単な説明)」

この展開は予想しなかった。籠の中身はお茶だったとは。リッツカールトン大阪の生搾りオレンジジュースより意外でした。
お茶汲みながら「何かご質問ございますか?」

ここの経営母体のこと、来る途中タクシーから見えたモノレールの正体、ここから一番近い両替屋はどこか。
全て日本語で的確に答えてくれるので、非常に心地いい。

一休みののち、近所の両替屋へ。リナさんの説明通りの場所にありました。ありがとう。
そして、むふふな場所へ。そちらは当然聞けなかったので、Google Map片手に自力で探す。

マジェスティックホテルの一本東側の通りのホテルオーキッドに、マッサージ置屋があるとのことで行ってみる。確かにありました。
コンチアに「スペシャルな」と言ったら、任せとけとばかりに宿泊層へ。
3階のとある部屋をノックしたら、若いんだか若くないんだか分からない系の国籍わかりにくい系が(ミャンマーかな?インドネシアかな?)。
彼女の居室なんだろうな。異様に生活感漂う感じ。まさに置屋!
この雰囲気がいいんですよ。思い出し尾奈できそうだわ。多分経産婦で塩対応と言うのもまた萌えます。妙に満足感に浸りながら、ホテルに戻ります。

マジェスティックマラッカは、ニョニャ、ポルトガル、マレー、中国、インドが生み出した多文化の豊かな「味」の影響を受けて、折衷的な料理を提供しています。ホテルでは西洋料理に加えて、東南アジアで最も独創的でエキゾチックな料理である、スパイスと香りを巧みに組み合わせ新鮮な食材を使用したクリスタン料理も提供しています(ホテルWebサイトより筆者訳

ホテル出る前にホテルの案内を見ていて、晩飯はこれだなと思ったので、帰り際にリナさんにレストラン予約をお願いしました。

(予約の)19時になりましたので、本館二階のメルバへ。

メニュー見ているんですが、何が出てくるか分からない感が凄い!

鶏のポタージュ。これってめちゃくちゃ豪華な七星スープだよな。いや美味いんだけど。

次にオムレツ。これも美味い、美味くないと言うとめちゃくちゃ美味いんだけど、バンコクのタイ料理屋でありそうな。

最後に炒飯頼んだら、上の錦糸卵と付け合せの生野菜と炒飯の味付けが。目出度い席で出てくるカピ炒飯なんですが。

美味いのは間違いないんですが、高級タイ料理とクリスタン料理って一緒じゃんかと!

マラッカ第一夜


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