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小説 おかず甲子園 1年目2月

練習の日々

11月第2月曜日 練習所にて

先月から監督がごまだんごに変わり、かしわもちは引き続き寮長、くさもちはコーチになりました(ごまだんごは通いです)。

「(杉下曰く)先週何か面白い話できる人いるかな?」
「(まーくん曰く)はーい!ありますw」

日曜日に近所を歩いていたら、ぎょうざ200個、30分で食べたらタダ!って看板を見かけたんで、トライしてみました。
で、何とか食べ切れて、僕の突破力が上がったような気がしますw

「(かしわもち曰く) あー、それでか!昨日まーくん臭かったわw」

〆の練習試合は...

11月第4日曜日 練習場にて

良朝高校相手にまーくんが完封で22-0で勝ちました。以上w

大人だけで忘年会

12月第1日曜日 世界の風来坊名駅店にて

(久しぶりの西沢)「いやー、杉下GM、ごまだんご監督、くさもちコーチ、かしわもち寮長、本当に今年の快進撃おめでとう!」
「いやいや、私はしがないGMで、本当の立役者は生徒諸君と、その諸君や監督を探してきた高浪SAですよ」
「いやいや、私高浪は単なる野球馬鹿でして、やっぱり生徒諸君と歴代監督がえらいですよ」
「(かしわもち曰く)僕は夏の県大会までの男でしたが、そのまま寮長で残してくれて、本当にありがとうございます」
「(くさもち曰く)僕は夏の甲子園で、このチーム唯一の黒星をつけた屑ですが、そのままコーチで残してくれてありがたいです」
「(ごまだんご曰く)僕は高浪SA、かしわもちさん、ごまだんごさんの残した遺産を上手く使っているだけの男ですよ。多分、高浪SAがもっといい人を連れてくると思いますので、それまでの間楽しまさせてもらいます」
「(西沢曰く)本当にみんなのおかげだ。なぁ、ツグちゃん(久しぶりの服部)」
「そうそう、うちの会社(中共新聞社)の上層部からも倒壊旋風で盛り上がっていて、倒壊の高浪SAを中共ドラサンズのGMで雇いたいという風が、最大風速に達しているんだな」
「福留選手が監督就任したら、実現でしょうね。いや、その前に立浪氏がなってもかな?」
「(くさもち曰く)呑兵衛の私としては、芋(焼酎)ロックが早く飲みたいから、乾杯だ!」

「唯一の3年生、もう引退したけど、カサゴは良かったなぁ。高浪SA」
「ですね、西沢校長。今は特待生2年生のアボカドが穴を埋めているけど、来年の今頃はどうなっているのか?」
「(杉下曰く)今んところ、プロパー1年生のしいたけが候補だけど」
「(ごまだんご曰く)しいたけだと、荷が重いかもな」
「(西沢曰く)カサゴに話戻るけど、野球はすっぱり辞めて受験勉強しているね。早稲田の一文に行きたいらしい」
「へぇー」
「文藝春秋に入ってNumber編集部を目指すらしい」
「(服部曰く)ある意味、高浪SAのライバルですか」
「そうなりますねw カサゴくんらしい」

「2年生の名前が出たけど、特待生2年生のハンバーグとアボカドは良かったね。杉ちゃん」
「最初2年生?と嫌だったんですが、仕上がりが早いから2人とも即戦力ですね」
「(服部曰く)2年生と言えば、プロパー2年生の二人も今は影が薄いけど、ごまだんご寮長」
「肉じゃがも、だし巻き玉子も、僕が監督の頃は使っていました」
「(杉下曰く)来春入る特待生からとんでもなく優秀な人材が出れば、4月で引退でしょうけど。その辺がこのゲームの悲しさ

「(西沢曰く)そして、プロパー1年生と言えば、味噌くんだよね。高浪SA」
「ですね、全ポジション守れることは、本当に大きい
「(くさもち曰く)彼はこのまま3年生まで残るでしょうね」

「(高浪曰く)最後に来春のセレクションですが、非公開でやりましょう」
「(一同)なんで?」
「(2月にやると新高3も取れちゃうからだけど)大人の事情です」

「(くさもち曰く)飲もう飲もう!」

クリスマスイヴに...

12月24日 世界の風来坊錦店にて

「メリークリスマス!高浪サンタからのプレゼントがありますw」
「今すぐ世界の風来坊錦店に来てください!」

なんやなんや?

「先発完投型の1年生が取れそうなんですよ」
「何と!」

キャビア 1年生 投手
剛速球を投げる変化球の魔術師。その割にコントロールがイマイチ。でもポテンシャルを考えれば別にいいが。

「凄いなぁ、高浪さん。これは欲しいなぁ。肉じゃがの肩を叩くしかないね」
「じゃあ、決まりですね。倒壊のW1年生エースかw」

やっぱり練習の日々

1月第2月曜日 練習所にて

「(杉下曰く)先週何か面白い話できる人いるかな?」
「(サイコロステーキ曰く)はーい!ありますw」

「サイコロステーキくん、今週はどすプロのガチャキャンペーンでやんす!」
「まーくん、止めといた方がいいよ。先月いくら使ったか覚えているかい?」
「オイラ、特攻するでやんす!誰にもオイラを止めることはできないでやんす!」
「そそそい!きゅぴきゅぴきゅぴーん☆」
「ああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
「じたばた、じたばた、じたばた、じたばた」
「もう野球なんてどうでもいいでやんす!!」

「こうはなりたくないw」
「(一同)爆笑!」

1月4週月曜日 練習所にて

「(杉下曰く)先週何か面白い話できる人いるかな?」
「(揚げ出し豆腐曰く)はーい!ありますw」

(先週帰省したら)
「ただいまー」
「おかえりー」
「あれ?今母ちゃんの声がしたような」
「ここだよー」
「えー?誰もいないよ?」
「あー、ごめんごめん。実は母ちゃんたまに透明人間になるのよー」
「今まで黙っていてごめんねー」
「なんやねんw」

「(一同)えー!!」

「あ、話しは変わるけど、春の甲子園出場決定です」
「(一同)やったー!!!」

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