寝台新幹線を考えてみる(なぜか中央リニアの想定ダイヤを考える前編)
前提条件編で寝台新幹線は東京から鹿児島中央までしか考えられないと書きましたが(下記参照)...
中央リニア大阪開業が前提条件でした
よくよく考えたら、その前提条件が「中央リニア大阪開業」で。中央リニア大阪開業で、恐らくは1時間5本程度の「のぞみ」が失業するわけで。その隙間の空いた(山陽新幹線とあまり変わらなくなる)ダイヤにやたら鈍足な「E4」系新幹線ベースの寝台新幹線をぶちこむわけで、ようするに最大瞬間風速の一時間あたり17本(いわゆる12:2:3ダイヤ)から5本以上の間引きをいたします。
「ひかり」の拡充と「(定期列車の)新大阪のぞみ、西明石のぞみ、名古屋のぞみ」の全廃で、6:4:2ダイヤ、すなわち一時間あたり最大で、のぞみ6本、ひかり4本、こだま2本にして、寝台新幹線の枠を作りたいと考えています。
中央リニアの時刻表を考えてみる
駅予定地に関して、神奈川県駅、山梨県駅、長野県駅、岐阜県駅はすでに決定しています。三重県駅、奈良県駅は願望を含めてみました。
最高速度は505km/h、駅停車ロスタイムは加速に2分30秒、減速に1分30秒で考えてみました(空気と勾配以外の抵抗がないので、実は電気さえ消費すれば、際限なく速くできるのですが、今度はシートベルト着用義務が出て、乗降時間が増大することになるので、これくらいが実用的です)
このような物々しいボーディングブリッジを経由するため(ただし途中駅は島式ホームで幅6mと言われているので、手前の一部屋目はなくなりそうですが)駅停車時間は最低1分必要になりそうです。名古屋駅は1分30秒にしました。
さて、時刻表の披露です。
運転時間は、リニア名古屋(JR東海名古屋駅の地下)、リニア西大寺(近鉄大和西大寺駅隣接)停車の速達型(「ふじ」号を予定しています)で69分。
リニア橋本(京王電鉄、JR東日本橋本駅隣接)に追加停車の準速達型(こちらも「ふじ」号)で74分。
各駅停車型で全区間119分(「えな」号を予定しています)、各駅停車型でリニア品川(JR東海品川駅の地下)~リニア新甲府(甲府市内の身延線から4kmくらい離れた地点)の区間運転は「みのぶ」、リニア名古屋~リニア新大阪(JR東海、JR西日本新大阪駅の地下)の区間運転は「すずか」を予定しています。
速達型、準速達型の運転間隔は、頑張れば7分30秒間隔(実際にJR東海はそれで皮算用しています)まで行けますが、あまり観光利用はされないような気がしますので(恐らくはジャパンレールパスなどフリーきっぷ系では全く使えないか、各駅停車型のみ使えるかです。逆に(今使えない)「のぞみ」は使えるようになりそうです)10分間隔で作成しました。
余談ですが、今の東海道新幹線のような運転方法なら、速達型を平均5分間隔(7分30秒、2分30秒、7分30秒、2分30秒... で組みます)で走らせることも可能です。速達型を1時間に12本も走らせる需要は、さすがにないと考えますがw
各駅の運用時間は、従来のフル規格新幹線同様に6時00分から23時59分までにしました。
各駅紹介と各駅の使い道
☆リニア品川駅
東北新幹線との乗り継ぎの悪さが気がかりです。技術的には上越・北陸新幹線で使われているE7/W7系なら乗り入れ可能で、品川駅には引き上げ線もあるので、費用的には東海道新幹線14番ホームから東北新幹線への渡り線とデッドセクション(旧黒磯駅型の停車中に切り替えるものがよさそう)設置くらいで済みそうだし。
但しやってきて欲しいのは、あくまでも東北新幹線。こちらは無理だということで考えません。
☆リニア橋本駅
上記路線図を見ながら、東京都西部(具体的には山手通り以西しか住んだことない)に延べ10年以上住んだ自らの経験も活かして、どの駅からは品川駅を使う、あるいは橋本駅を使うかを考えてみます。
まずは京王電鉄です。
相模原線の各駅からは間違いなく橋本推しでしょう。
一方井の頭線の各駅からは品川推しでしょうね。
他の線区の分水嶺は、下高井戸~明大前でしょうか。下高井戸駅以西は橋本推し、明大前駅以東は品川推しですね。
次にJR横浜線へ行きましょう。新横浜駅から八王子駅までは橋本推し、菊名駅は品川推し、大口駅は橋本推し、東神奈川駅は品川推しになりそうです。
JR相模線は各駅橋本推し。
JR八高線の分水嶺は東飯能~高麗川間でしょうか。東飯能駅以南は橋本推し、高麗川駅以北は品川推しですね。
その次はJR中央線、分水嶺は国分寺~武蔵小金井でしょうか。国分寺駅以西は橋本推し、武蔵小金井以東は品川推しですね。
JR青梅線、JR五日市線、多摩都市モノレールは、各駅橋本推しですね。
JR武蔵野線の分水嶺は新座~北朝霞でしょうか。新座駅以南は橋本推し、北朝霞駅以北は品川推しですね、
その次は西武鉄道です。
西武新宿線の分水嶺は小平~花小金井でしょうか。小平駅以西は橋本推し、花小金井駅以東は品川推しですね。
西武池袋線の分水嶺は秋津~清瀬でしょうか。秋津駅以西は橋本推し、清瀬駅以東は品川推しですね。
多摩湖線は品川推しですが、その他西武線の全駅は橋本推しですね。
その次は小田急電鉄、分水嶺は登戸~和泉多摩川でしょうか。登戸駅以西は橋本推し、和泉多摩川駅以東は品川推しですね。
関連してJR南武線も考えると、分水嶺は登戸~宿河原でしょうか。同じく登戸駅以北は橋本推し、宿河原駅以南は品川推しですね。
その次は東急電鉄。残念ながら、ほとんどが品川推しです。分水嶺は梶ヶ谷~溝の口でしょうか。梶ヶ谷駅以西の田園都市線・こどもの国線の各駅が橋本推しです。
その次は横浜市地下鉄です。
グリーンラインは全駅橋本推しですね。
ブルーラインの分水嶺は新横浜~岸根公園でしょうか。新横浜駅以北は橋本推し、岸根公園駅以南は品川推しですね。
最後は相模鉄道、分水嶺が難しい。つくし野駅以西なら橋本推し、西谷駅以東なら品川推しだけど。鶴ヶ峰駅なら... 悩んで品川推しかな?
ということで、リニア橋本駅の駅勢圏を考えてみましたが、夜間人口ベースで考えると新横浜駅と互角です。
但し、出張や観光という側面から考えると、昼間人口ベースでどうかも考えないと駄目です。
昼間人口ベースで考えると、今回品川推しになった大部分の東急電鉄線、全ての京急電鉄線、JRで言うと京浜東北、鶴見、横須賀、根岸の各線の方が断然勝ります。
ということで、結論を書きますと、速達タイプを全列車停めるのは、コスパが悪いという判断にしました。