寝台新幹線を考えてみる(前提条件編)
レイルファンの夢として非常に根強い「寝台新幹線」。
中国へ行けば普通に走っているんですが、日本でこそ実現して欲しいものです。需要はあるに決まっているんですが...
夜行新幹線が実現しない理由
深夜帯に線路保守作業を行っているので、深夜帯走行が難しいのが最大の理由。
もう一つの大きな理由が、騒音問題で深夜帯に高速運転が難しい。
結局のところ「深夜帯走行が難しい」と言うのが、実現しない理由です。
夜行新幹線を実現させるには...
大きく分けて二つの考えに行きつきます。
一つの考えは、深夜帯に走行をしない考え。
これなら簡単に実現するのですが、深夜帯(0時00分~6時00分)に1mも進めない電車ってどうよ!と私は思うほうですがw
もう一つの考えが、深夜帯に低速で走らせる考え。
こちらは難題があるんですが、(私が)想定している運転区間なら解決可能なんですよね。こちらの説明は想定時刻表を見ながら行います。
深夜帯走行をしないのが、いまいちな理由
この小論文の内容で説明しますが、寝台列車として一番美味しいタイムゾーンがありまして、
そして、寝台新幹線電車はE4系をベースにしたものを想定しているので、表定速度は180km/h程度に落ち着くはず。
そうなると適切な運転距離は375~1198kmになるので、東京から鹿児島中央まで1325.9kmをカバーすることは難しいです。
深夜帯を低速走行した場合
深夜帯を最高速度120km/hで走行させた場合、表定速度は90km/h程度になります。そうなると、6時間×90km/hで540kmを走ることができるから、適切な運転距離は915~1738kmになります。
東京から鹿児島中央まではもちろんのこと、札幌から北陸新幹線経由で新大阪、あるいは東海道新幹線経由で岡山までカバーできます。
想定運転区間
一番考えられるのは、東海道・山陽・九州新幹線経由で、東京から鹿児島中央まで。
次に考えられるのは、北陸・東北・北海道新幹線経由で、新大阪から札幌まで。
あとは、東北・北海道新幹線経由で、東京から札幌まで。
但し、大苦戦が予想される北海道新幹線の起死回生策は、実はALFA-X型新幹線電車を用いた(寝台新幹線ではない)夜行新幹線ではないかと考えています。
ということで、想定運転区間は東京~鹿児島中央で考えます。