ミリアニは面白くない。

いや、ミリアニは面白くないよ。

面白くないのに大絶賛されている。これは面白くないものを面白くないと評価を受けているシャニアニよりも危機的な状況だ。という使命感から以前のnoteを書きました。

でも、沢山のコメントをいただき、少し頭が冷えました。入れ込み過ぎるのはよくないと思ったし、距離感を見直すべきかもしれない。というかそうします。

けど、ミリアニ好きじゃない人はミリPにあらず。という同調圧力は確かに感じた。ので、ミリアニ面白くないと思ってるミリPもいるよ、ということをここで叫ばせてください。

ミリオンは好きです。ミリアニは嫌いです。ミリPです。

1話 たったひとつの自分らしい夢


なんでも出来るけどどれもなんか違う春日未来は、765ASのライブを観劇しに行った際、隣席のアイドル志望、静香と出会う。二人はライブで感動して意気投合。
夜の公園にて「アイドルになりたい」という夢を明かす静香だが、厳しいお父さんのこともあって悩んでる。けれど、それでも「一番の夢」だと言い切る静香の姿に、一番の夢を見つけることが出来ない未来は背中を押し、共にアイドルを目指すことを約束する。

面白い。
静香のアカペラが綺麗。一番の夢を見つけられないけどなんでもやる未来と、一番の夢は見つかってるけど何も出来ない静香がお互いに補完し合う関係性も可愛いと思う。ToP!!!!!の歌詞「WE CAN DO IT NOW」が二人の背中を押しているのもファンサでいいと思う。面白くなりそ~

2話 夢のとびらはオーディション


レッスンに励んでいざ765プロのシアタープロジェクトオーディション会場へ。スタッフはシアタープロジェクトに受かった面々だそう。なんやかんやスカウトでやって来た翼と組んで三人で実技。が、一人だけ緊張していた静香が歌詞飛ばす、つまづく。(だめっ、このままじゃ──っ。もうアイドルに慣れないのっ?)焦るけど、未来の言葉「静香ちゃんなら絶対アイドルなれるよ!だって、私がもうファンなんだもん!」を思い出し、未来と翼にも(物理的に)背中を押されて覚醒。Pは100万の鼓動が輝くステージを幻視し、二人を合格に認める。

面白い。
アイドルになれないの?→もう私は静香ちゃんのファンだよ!(だからもうアイドルだよ)は分かりやすくて良いと思う。
オーディション会場のスタッフをアイドル達がやってるのは、765プロの財政状況(スタッフ状況?)が伺えるし顔合わせも兼ねてていいと思う。そこはかとない強キャラ感もある。
100万の鼓動を幻視ってなんだ?と思うけど、作劇をスムーズに進めるための演出のうちだとは思う。凄い出会いというのを表現したいんだろうし。

3話 きらめく世界! 私たちのシアター!


いよいよ突入する765プロライブ劇場は未完成だった。中で先輩アイドル百合子さんと出会うけど、技能的には静香未来翼よりも劣っているよう。シアター内を紹介してもらって、最後には屋上から見える夜景を見せてもらう。「ここから見える夜景が、ライブのステージからの景色に似てるんだよ」「百合子さん…」「百合子でいいよ。これからは仲間でしょ」夜景に未来は強くライブを意識し、早くライブがやりたい!となる。でもシアターは工事中なので、劇場の前の原っぱに目を付ける「ここで原っぱライブやろう!」

まぁ面白い。
百合子は先輩だけど技能的に劣ってる→情けなくなる→最後には百合子でいいよ。と等身大の自分で心を開く。という話の流れは分かるけど、個人的に「夜景の光がサイリウムの海みたい!」はもう見飽きてるというか、その次元の気付きはもういいと思ってしまう。工事現場の人と仲良くなってるまつり姫は印象深くいい描写だと思った

4話 原っぱライブ はじめます!?

あらすじ
原っぱライブがしたい!とPに相談する未来。Pもまぁ快諾し皆へ業務連絡。が(セットリストは?未来って新人の子?宣伝はどうするの?私たちのこと知ってる人いないし)などなど不信感が募ってしまう。
百合子と協力して話を進めたけど、天候の悪影響も相まって原っぱライブは思ったよりも難しそう。一度シアターの中に集まって、未来は責められる。
Pと共に別室へ行くと、未来はそこで思いの内を吐露「みんなアイドルやりたいんだと思って。皆私とおなじだと思って」「……俺は未来の見つけたやりたいことを尊重したい。」「やってみて、やっちゃってから初めて分かることもあっていいと思う」このやり取りはスピーカーマイクを通してシアター内の皆に届き、皆は笑顔になり心を一つに、原っぱライブの決行に賛同する
琴葉「ライブ自体が私たちを知ってもらうチャンスなのかもしれませんね」原っぱライブの準備が始まる

怪しい。
未来の「やりたい」と同じくらい、桃子の「やりたくない」も尊重されるべきだと思いませんか?
だから、「今回は未来の「やりたい」を優先する」理由を説明してくれれば納得が出来たんだけど、それの答えが「やってみて、やっちゃてから初めて分かることもあっていいと思う」?見方が悪いのかもしれないけど、ここのPの台詞が答えになっていないなと個人的にはピンとこなかった。
「やっちゃってみて」って簡単に言うけど、みんな失敗が怖くて原っぱライブの開催に否定的だったんじゃないの?じゃあ、なんで急に人が変わったように否定的じゃなくなって、ライブ自体が私たちを知ってもらうチャンスなのかもしれませんね、なんていえる程ポジティブに「未来のやりたいことを優先する」方向にシフトできたのかって、やっぱり「泣いてる未来が可哀想だから」の一言に尽きてしまうと思う。だとしたら、桃子があんまりにも可哀想だと思う。

そこに引っかかって見ていると、最期にこんなやり取りがある。

桃子「…ま、まぁっ、最期までちゃんとできるないいんじゃない?けど、もし失敗したらお兄ちゃんのせいになるんだからねっ?本気でやらないと」
奈緒「それは桃子の言う通りやな!私の好きなたこ焼き、好きなだけ食べさせたんで?」
桃子「ちょっと奈緒さん!(声小さいけどこんな感じ)
P「……(うんうん)」

ここ本当にダメだと思う。


奈緒を話を逸らす道具に使うな。なんか言ってよP。セブンカウントを後ろ流せば良い話風にまとまるけど、ハテナは払拭しきれず。

あと、P「みんなできることからやってみてくれ」と皆に伝える台詞がある。これって社会人が社会人に言っていい言葉ですか?サービス残業?
レッスンとか多忙だと思うけど原っぱライブの皺寄せも頼んだって?メンバーが原っぱライブやりたくて無理言ってPに頭下げてるとかならこの台詞も分かるけど、あなたがやりたいって言うから皆やってあげるんですからね?Pとアイドルであって、新任教師と生徒じゃないんですよ?

5話 未完成のThank You!


 原っぱライブ開催まで、メンバーはレッスンと並行してステージのためのテントを手縫いで作ることに。遅くまで作業した結果、シアターに泊まることに。Pは寝袋を差し入れる。電気を消す直前、未来は「ありがとう」を皆に伝える。

「なぁに?未来。」
「なんだか言いたくなって」

一日作業を共にしていた面子には確かな絆が生まれていた。皆はお互いにありがとうを伝えあう。未来はPにもありがとう。を伝える。
翌日、皆の協力もあって原っぱライブの準備は整う。出来上がったテントを見て「なんだか武道館みたいじゃないか」いよいよ開催する原っぱライブ。

各々特技を活かし集客、幅広い年齢層が会場に集まり、ライブは大盛況を迎える。最後の曲は未完成の「Thank you!」
 
テントから漏れ聞こえる歌声に、外のメンバーも手を繋いで歌を合わせテントを囲み、最後はせーので「サンキュー!」このライブに訪れていた歌織さんと紬は感動。しかし、静香のお父さんも来ていたようで「あんなことなのか。お前がやりたいことは」

面白くない。
失敗覚悟でやろう!と踏みきった原っぱライブ、、、なんとテントを手縫い。しかも泊りがけ。Pが寝袋を差し入れ。止めてあげてほしい。というかスケジュール調整して欲しい、というか委託して欲しい、アイドルで人件費を削減するな。
出来上がったテントをみて「武道館みたい」ってジュリアが言うシーン、これは「てづくりのぶどーかん!」を回収したいんだろうけど、
そもそも目標に武道館があって、それのごっこ遊びで作ったテントの「てづくりのぶどーかん!」だから健気で可愛いのであって、でっかいシアターも控えているのに手縫いでぬったテントが、たまたま武道館に似ていたはなんにもエモくない。形だけ合わせればいいってものじゃない。

アイドルが各々の特技を活かして集客する!これにより原っぱライブは大盛況!という話の流れは理解できるけど、

このノリが許されるなら4話の葛藤なんだったの?と強く思う。


原っぱライブに向けてレッスンしてThank you!作曲して夜なべしてテント縫って屋台も設営できるギャグ漫画の住人だったならそう言って欲しかった。
多少のデフォルメは許すけど、ここは大目に見てやれない。

だって未来泣かせてたもん。

原っぱライブは難しいと思ったけど、皆で力を合わせてみたら意外と出来ました。ってこと?そのレベルの作品なのこれ?こういうところが面白くない。

追記:なんか言いたいことまとまってないと感じたので。
 つまるところ「やっちゃってみてから考えてみればいいじゃないか」と始まった原っぱライブが「やっちゃわない」のに話の浅さを感じた。
 本当になんの滞りもなく準備は進んで、ライブは盛況に終わる(可憐のくだりとかもあったけど)
 未来が責任を追及されることも、未来が解決にのりだすこともなく、未来の思惑通りに話が進んでいく。じゃあ、4話の原っぱライブ開催はまだ不安で…という懸念は杞憂だったということ?「なんか大丈夫でしたー」ということ?
 それって4話を侮辱してるし5話を浅くしてる。
 よって面白くない

6話 動き出す夢 ライブシアタープロジェクト!




静香がアイドル活動を続けられるのは中学の間だけであった。突き付けられる真実にPたちは戸惑うも、それはそれとして紬と歌織さんをシアターに出迎える。紬に住居がない。というトラブルが発生するも、ひとまず未来の家に泊まることで解決。
視点は移り、父親のことで思い悩む静香へ。

志保「なにか言いたいことでもあるの?レッスン中もこっちを見てたでしょ?」
静香「……あ、あの、まっすぐ鏡を見てる姿が自分とは違うなと思って」

 父親に認めてもらうためにアイドルをやる、自分が不純ではないか、と悩む静香に、「自分を否定しながらアイドルをやり続けることこそが不誠実だ」とけしかける志保。

志保「それとも本気じゃなかったのかしら?」
静香「本気よ!アイドルをやる気持ちなら誰にも負けない!」
志保「ならそれでいいんじゃない?」

終盤、team1stのデビューライブ(劇場ではない)控室で一人佇む志保は黒猫のぬいぐるみを握り「不誠実か…人のことなんて言えないのにね」

Star Impressionが披露され、ミリオンスターズは華々しいデビューを飾る

普通
ここから1st~8thまでのチーム公演が始まる新しい区切りということも相まって、4,5話程意味が分からないところはない。歌織さんと紬が本格参戦することから、5話までがグリーで6話からシタなのかな?ミリオンスターズのデビューライブと、静香の父親の二つを軸に話が進んでいく。

7話 ドキッ!真夏の海のデビューバトル!



あらすじ。特になし。

評価なし。
リアリティラインがあれ過ぎて、真面目に語るのがアホらしい。
でも、別に嫌いじゃない。そういう回なんだと思えば楽しめるし、労災とか気にせず頭を空っぽにしてみればいいと思う。
個人的に重要なのは、一つの事柄を取り扱うシナリオでリアリティラインが上下すること。だからこの回は独立したシナリオで、独立したノリで成立してる話だから全然好き。もっといえばこの回はどこまでも独立してるから、飛ばして見ても問題ない。

8話 変わるためのステージ



あらすじ
team4thのライブ会場は遊園地のステージ…だけど、ステージ下を通る水道管が破裂したことで工事中。代わりにあてがわれたステージは客足の遠のいた辺鄙な場所。team4thはライブをするも、やはりお客さんの入りが悪く意気消沈。メンバーが落ち込む中、このみさんだけは最年長の務めを果たそうと次なる手を模索する。そんな中Pから電話が着信。

「このみさん、大丈夫ですか?」
「メンバーは大丈夫よ!」
「そうじゃなくて、このみさんのことです
「えっ?」
「絶対いろんな事考えてくれてますよね。でも、何でも言ってください!──僕の仕事ですから!
Pの言葉に勇気をもらったこのみさん
「…もう大丈夫!」
電話を切ると、スカウトされた時のPの顔を思い出す(…また勇気をもらっちゃったわね)このみさんは奮闘し、メンバーを勇気づけ、遊園地中を使った劇でお客さんを呼び集め、アイドル探偵桃子ちゃんの登場で盛り上がりは絶頂に達し、4thの公演は大盛況で終えるのだった。

面白いですか?


この話、面白いですか?面白くなくないですか?だって、このみさん以外、息してないし。
Pが「僕に頼ってください!それが僕の仕事ですから!」と励ますんですが、これは励ましてるんですか?このみさんも「もう大丈夫!」と言いますが、もう大丈夫とかなんですか?
そんなの言うまでもなく現場に走って来て、Pは早急に対応に当たるべきだと思いませんか。この話ってそこから面白くなるんじゃないですか?それに、結局集客はこのみさんの仕事になります。(P登場なし)
ここのあたりから、ミリアニって面白くない。が自分の中に固まっていきました。でも、皆面白いって言ってました

9話 もうひとつのバトン



team6thのライブをテレビ越しに見るteam8th。次のチームがデビューする度に、前のチームにも注目が集まっていく流れに、未来が
未来「なんか、リレーやってるみたいだね!」
P「あぁ。皆でバトン繋いでいこう」

team8thはASのライブのバックダンサーをすることに。しかし、ASとの能力、体力の差に7thの皆は落ち込む。そして各々は各々の場所でASと対面しやり取りをする。

経験の差がある。と落ち込む紬と歌織に「私も最初はダメダメでした、今できないことがあっても大丈夫」「アンタたちはここからなんだから」と雪歩と伊織

千早さんみたいなアイドルなら父も認めてくれる。と語る静香に「お父さんは認めてくれるか知らないけど、最上さんはアイドルに大切なものをすでに持っている」と語る千早

美希にダンスの出来を聞くと「翼、もうすぐ負けちゃうかもね」と諭される翼

リハのあと、落ち込む8thを励ますことが出来なかったと反省するPに「それでいいんじゃないか。一緒に悩んで、一緒に成長するんだから」と励ますチーフP

リハーサルの出来が不十分で眠れなくてステージにやってきた未来に「私もステージ見にくるんだ」と語る春香。ASのライブはお客さんの顔までキラキラしていた、と語る未来に、お客さんの顔まで見てたんだ、と関心する春香。ライブの尊さを語っていると、未来は自分がアイドル志した原風景、ASのライブを思い出し、頑張らなくちゃと再起する。

8thは夜中にレッスン室に集まり朝までレッスン。Pも朝食を届けに来てくれる。練習を終えた8thは無事にバックダンサーの務めを果たし、無事に試練を乗り越えた。そして、千早は自身のライブに静香を指名するのだった

面白くない。


 8thがASと対峙してそれぞれに言葉を貰いますが、どれも薄く感じる。というのも、どれもついさっき出来た悩みだから
team1~8thの公演はリレーのバトンのようなもので、私達も次にバトンを繋げなくてはいけない→能力的に劣っている私達は次にバトンを繋げないかもしれない。という話の流れなのは分かるけど、なんで急に先輩アイドルと比較されて、なんで能力が劣っているという烙印を押されなきゃならないんだろう?としか思わなかった。

 経験の浅い8thがASと差を感じることは当たり前だし、だからこそASの言葉も「私も最初はダメダメでした、今できないことがあっても大丈夫」「アンタたちはここからなんだから」とか、だろうな。みたいなことばかり。特に未来と春香とか、お互いなんにもなさすぎてなんのための会話なのか分からなかった。ASが勿体ない。悔しい。

 急にASと踊らされて、勝手に落ち込ませられて、急に立ち直らさせれる。ASを登場させたかった脚本のノルマ回収的な義務感を感じるし、誰も別にそんなに悩んでないから感情移入できなかった。

 けど、唯一千早と静香の会話は意味が分かるしとても良いと思った。お父さんのことは不自然にならない程度に避ける千早の距離感も、先輩後輩とはいえ踏み込み過ぎない優しさがとてもらくして、魅力があった。ここだけ面白かった。

10話 アイドルに大切なもの



 千早とチャリティーコンサートへ出演することになった静香。未来に言われて「父親に認めてもらう」きっかけにするべく静香はこの仕事に意気込むも、千早をはじめとした他メンバーと自分の能力を比較して、届かない。と焦りを露わに苦悩へと陥ってしまう

 そんな静香をチャリティーコンサートの会場の教会へと連れ出した千早は、そこで親を亡くした少女たちへ歌を披露する。静香、志保、星梨花もそこに携わり、歌い終えた後、静香は少女に直接「ありがとう」を伝えられたことで、自分のことしか見えていなくて、大事なことを見失っていた。自分なんのために歌いたかったのかを思い出した。それにそうやって歌ったら、きっとお父さんに認めてもらえる。今は私の歌を聞いてくれる人に向き合わなくてはいけない。と考えを改め吹っ切れる。

 その後、未来の願いで最上家の静香父を待ち構えるPと翼と未来。訪れた父親に静香のコンサートがあることを伝えると

静香父「またこの前のような出し物ですか(原っぱライブのこと)」
P「違います…いえ違いませんっ!今回はチャリティーコンサートですが、規模は違えど同じです。同じくらい真剣なんです!」
未来「むしろ、あの時より凄くなったんですよ!」
翼「ほんとにカッコいいんですよ!目が離せないくらい私がそうだったもん!」

静香は教会でGift Signを歌唱。そこに訪れた静香父に語るP

P「静香にはアイドルに憧れるというすごい才能があるから、人を元気づけられる歌が歌えるんです
静香父「……それならよく知っています。」

幼い頃の静香が、仕事で疲れる自分を癒してくれた過去を想起し、静香父は「苦労しますよ。私に似て頑固者ですから」とアイドル活動を容認。
 
最後には志保の助けで静香と静香父が対面し

静香「見ててくれたの?」
静香父「…あぁ。」

微笑み、静香も笑って終わり。

嫌い。
新曲パワーで解決するなら時間返せ


曲の勢いに任せたらそりゃ解決できるけど、静香の父親問題とか大事なところはちゃんと論理的な説明も用意しておいて欲しかった。
どうして静香父は「giftsign」を聞いて静香のアイドル活動を容認してくれたの?そもそもなんでアイドルは中学生までだったの?

 静香を縛り付ける「中学生まで」という規則に、深い理由が存在しなかったことが衝撃的だった。例えば「学業に支障が」とか「邪な目に晒されるアイドルという職業に忌避感が」とかなら分かるけど、それもない。

『───静香の歌声は、過去仕事で疲弊していた自分を癒してくれた娘の歌声のそれだった。私はアイドル活動に忌避感を抱いていたが──それを言う私が「アイドル」に救われていたんじゃないか

 ということですか??昔アイドルに救われていたら娘のアイドル活動も容認しなくちゃいけないんですか????



娘に救われたと娘がアイドルやるは全く別の事柄だし、娘にアイドルをさせたくなった。なら、なんで娘にアイドルをさせたくなかったか。の存在が必ず必要だと思う。

 だって特に深い理由はなく「普通にアイドルは中学生までだろ」って縛ってたし、静香もそれに悩まされてたってことでしょ?それってすごく呆気なく感じるし、静香の父親問題って、こんなに根浅い問題だったんだ。

11話 とびらの向こう 繋がる思い



 こけら落とし公演が迫り、ミリオンスターズの面々は、土日は劇場で合宿をしレッスンに励むことに。三度目の合宿ではジュリアの「トワラー」を聞きながらカレーを食べるイベントも。
 最期の夜、合宿の共同生活を通じて、最初、自分の思いを開いてくれたのは静香であり、そこから繋いでいって今の劇場があると語る未来。これからも思いを繋いでいこうと決意を固め、紬は、劇場はみなさんとの大切なお家だとも語る。
 いよいよ当日を迎え、シアター初のこけら落とし公演が始まった。ソロの一曲目は、静香や未来の熱意に触発された翼が自ら志願した「ロケットスター」にて最高潮の幕を開ける。

合宿するなよ。


途中、カレンダーの描写が映されるんだけど、4週目以外12月の土日は全部合宿で埋まっている。これはちょっと、どうなんだろうと思う。
合宿って、結構大変なイベントだと思うだけど。あくまで任意で自主性を尊重しているんだろうけど、田舎の同調圧力的な雰囲気をシアターから感じ取ってしまいちょっと嫌。
あと、「繋ぐ」というキーワードがここから頻出するけど、これは9話の冒頭で初登場したもの。割とさらっとながされた台詞がそんなに大事にされていくんだ、というノれなさを感じると共に

この話って「一番の夢を見つけられないけどなんでもやる未来と、一番の夢は見つかってるけど踏み出せない静香」の物語だったよね?



未来の「一番の夢」ってアイドルっていうことでいいの?


 もうそんな話忘れちゃったか。真面目に見るとバカを見るみたい。ミリオンライブのアニメ化がこのクオリティなの、本当に悔しい。
 これは勢い余りの発言だけど、この回の未来には、作品をとりまとめる為に急いで出した「繋ぐ」というワードを不自然に取り出す脚本の作為的な意思さえ感じる。
 ライブシーンはとっても好き。

12話 新しい未来へ



 順調にライブを進めるも「Sentimental Venus」で機材トラブル。アカペラで歌唱を執り行うも、機材は復旧せず。「繋いできたバトンが終わってしまう」と舞台裏を奔走する未来。
 全てを諦めかけたその時、
こだまする千早の叫びと、ファンのクラップ。

未来繋いできたのは私達だけじゃないんだ」

 場を繋ぐファンの思いに涙を流し、機材も復旧する。
 
思いを受け、覚悟を決めた紬の圧巻の瑠璃色金魚と花菖蒲が披露され、最後はREFRAIN REL@TIONの披露でこけら落とし公演は幕を閉じる。物語の最後では765プロライブ劇場が遂に開園され、シアターデイズが幕を開く。

面白い。
あらすじだと伝わらない箇所だけど、ライブシーンは本当に好きなんです。だってミリオンの曲だから。
Sentimental Venusの演出は意見が割れるところだと思うけど、個人的には「諦めかけて棒立ちしてたら復旧した」というシナリオが一番ピンと来なかった。
 Pが代わりの機材を走って取って来たとか、未来がスピーチで場を繋ぐとか、なにかしら努力を見せてくれればいいのに、なんか電源落ちた。なんか復旧した。という無意味な起伏がストレスで、普通にライブを進行してくれと思った。でもライブシーンが多いし、結果的には±プラス。でもミリアニの完成度は忘れない。

以上です。


全部読んだ人いないと思うんですけど、5話と9話のとこだけ見てくれれば概ね伝わると思います。

総評として、静香の父親問題は雰囲気で強引に解決したあげく、未来他三人以外のミリオンメンバーの思いはないがしろに荒らされて、未来は一番の夢を見つけられなかったね。結局何が言いたかったの?

 つまるところ、何も言いたくなかったんだろうと思う。ミリPのご機嫌を伺ったグリマスネタ?を不出来な脚本にねじ込んで、特に思想のない無味無臭な作品を作り上げて、やんわりやり過ごすことが目的だったのかな。成功したと思う。
 
どうやったらミリオンを題材にこんな作品が出来上がるんだろう。

ミリアニは嫌い、ミリオンライブは好き。


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