ジャンプフェスタ2021 オンラインスタジオ チェンソーマン 書き起こし
◇『2020/12/19(土)のジャンプフェスタ オンラインスタジオ チェンソーマンの部』の不完全・全文書き起こしです
◇不完全なのはチェンソーマンイラストプレゼント応募コーナー詳細を省略したからです
◇未見の方、見逃した方、再び確認したい方用です
◇構成は以下の通りです
[1]今年のジャンプフェスタ オンラインスタジオ チェンソーマン
[2]川島明が選ぶチェンソーマンベストシーン3
[3]藤本タツキ先生ご本人への取材VTR
[4]「チェンソーマン」第二部へ
[5]コミックス・ファンアートコンテスト情報・藤本タツキ先生からのメッセージ
◇速記で書き起こしている為曖昧な所や、会話被りと、どちらの発声か分からない所がありましたので、所々不完全ですが、発言者の発音・発声、また内容と文脈の連絡性を重視して書き起こした気持ちです
◇オンライン映像を紙に速記で書き起こし、それを打ち直しています為、ニュアンスが違う感じになっているのは想像に難くなく、動画と文字では受け取られる情報の量と質が違う為に、その情報の正しさを出来るだけお伝えしようとしたので、所々カッコで補足していますが、それもまた誤謬を招く表現になっていましたら申し訳ありません
Spoiler Alert * Spoiler Alert
***********多数のネタバレが含まれます********
ネタバレ多数の為「チェンソーマン」未読の方、単行本派の方は
当記事を読む時はネタバレ御覚悟の上でお読みください(念)
***********多数のネタバレが含まれます********
Spoiler Alert * Spoiler Alert
K=麒麟の川島明氏
L=編集の林士平氏
F=漫画家の藤本タツキ先生
敬称略とさせていただいております
〈 映像情報 〉
スタジオは背景がCG の動くペインティングで「チェンソーマン」のカラー絵が飛び出す仕様
川島氏は黒ネックにグレーのジャケット
林氏はイルミナティックなMakima is listening.と印刷された紫の公式ロングTシャツを着て、飲み会で甘い物ばかり注文して「チェンソーマン」で数少ない生存者の元公安・円さんに似ていました
藤本先生はポチタです
それでは長い前書きをお読みいただきありがとうございました!
[1]今年のジャンプフェスタ オンラインスタジオ チェンソーマン
K<みなさん、お待たせいたしました!ジャンプフェスタオンライン2021チェンソーマンのお時間です!
背景音 拍手
K<ありがとうございます。そういう事でございましてこの時間は私(わたくし)、麒麟です!川島明です!そしてっ
L<林(りん/発音:Lin)です!なんか難しいですね、本当(苦笑)
K<本当にね、難しいのよ(注:動画撮影における自己紹介の事と思われる)
L<もっと練習しときゃよかった(笑)、チェンソーマン担当編集の林士平(りんしへい)がお届けいたします!
K<林さんよろしくお願いいたします!
K<まあ今回ですねえ、ジャンプフェスタ自体がですねえ、始まって以来ですよねオンラインで
L<はい
K<開催されるという事になりましたけれども、どうですか実際?
L<毎年毎年風物詩でジャンプフェスタ大体前日から泊まり込むんで二泊三日で千葉の幕張にいるんですけど、僕は今年もう十年、十何年ぶりに幕張に泊まらない年末なんですけど
K<あっ、そういう事か
L<僕はすっごい嬉しいんですけど(笑)
K<正直そんなにしんどい…
L<しんどかったんですけど、先輩とかはやっぱりジャンプフェスタがないと、年が終われないと
K<一大フェスやもんねえ
L<泊まりに行こっかなあとか言ってる人がいて
両者笑う
K<無いのにっ
L<無いのにっ
K<まあ気持ちがちょっと
L<そうですね
K<落ち着かないんだ、まま今年はっちょっと流石に我慢という事になりますが、もう気持ちだけは熱く
L<はい
K<お届けしたいと思います!
L<是非!
K<私あの初めてなんですよジャンプフェスタが
L<本当ですか
K<初めてが、オンラインですから
L<あー
K<逆にちょっと忘れられない!
L<いつか復活したら是非!
K<是非!是非!
L<その際は楽しんでいただきたい!
K<楽しんでいきたいと思いますが、ではみなさんの分まで熱くお届けしたいと思います!という事でございまして、それでは視聴者のみなさん!よろしくお願いいたします!
L<お願いいたします!
<<ジャンプフェスタくんのカット>>
K<さあ、林さん、チェンソーマン!
L<はい
K<色々聞きたい事がございますけども!
L<はい
K<まさかの!
L<はい
K<第一部・完!という事で!
L<そうですね
K<終わっちゃいましたけども!
L<そうですね、あの〜、今この収録の瞬間はあの、発売日直前と言うか
K<そうですね、まだ最終話はまだ僕はもちろん読んでないです
L<はい、なのでそれを踏まえて、あのちょっと寝れないんですね怖くて
K<(笑)
L<どんな反応なのかなぁって、お客さんちゃんと楽しんでくれるのかなっていう最終話が一番怖いっすね、やっぱり。楽しんでいただけるのかという
K<これは僕は、ご覧のファンの方は読み終わってるという
L<そうですねー
K<ただやっぱり、まだ残ってる問題とか謎は
L<はい
K<あるという事ですもんね!僕に関してはこちらの台本を二週間前にいただいて、第一部・完という文字を俺この台本で知りましたけど(困惑)
L<酷いネタバレで申し訳ありません!本当に!
K<酷い、俺、震えましたもん!
L<知りたく無いですよねっ!
K<どういう事!?ってなりましたもん!
L<申し訳ない!
K<それまで二週間ずっと黙ってましたもん!
L<すみません
K<いや、すーごーい、まあだからあっという間に駆け抜けたという第一部だったじゃないでしょうか
L<そうですね、11巻なんで連載二周年ちょっと、二周年と+1話ぐらいすね
K<はい
L<二年間ひたすら
K<二年間本当作風もそうですけど、なんかガッと勢いでまさに切り裂いていったという
L<はい
K<そういう二年間だったと思いますけどもう
K<さあここで最新のプロモーションビデオをお持ちいただいたという事でまずはそちらをご覧ください、どうぞ!
K<さあ、という事でございまして、かなり勢いのあるプロモーションビデオご覧になっていただけましたけど、まあいいすね、ファンの方はちょっとニヤってするシーンがバンバンバンバン!
L<そうですねー
K<流れちゃいましたけども
L<もう気合いを入れて作ってもらいましたけども、でもちょっと常軌を逸した感じというか
K<ねぇ!なんかそうなんすよちょっとやっぱ説明とかしない方がいいってシーンが沢山あるじゃないっすか
L<そうですね
K<勢いがあっていいやこれなんだからって説得力がこの作品の一番の武器だと思うんですけども
L<ありがとうございます!
K<しかもなんと!アニメ化が決定したという事で!
L<はい、ありがとうございます
K<おめでとうございます。これはもう第一部・完と並ぶくらいちょっと私はサプライズだったんですけれども
L<僕も無事に発表できて無事に決まって嬉しいんで、あのこれが第一弾ティザーヴィジュアルで
K<カッコええ!
L<これで
K<質感がちょっとたまんないっすねえ
L<はい
K<なんか漫画でももちろん面白いんですけど、動いたらどうなんやろ
L<うーん、僕は全然客観的な訳では無いですけど、ずっとこのチェーンソーが動いてるわけじゃないですか
K<そう!そう!そう!
L<えっ、どうするんだろうって思ってて
K<ずっとしかもチェーンソーの音がしてる
L<してますし、血もこう飛んでる、まあチェンソー動いてる間は血がなくなっちゃったら元気なくなっちゃうっていう
K<はいはいはいはい
L<はー、どうするんだろうって
K<どうするんやろ
L<すっごく楽しみにしてるんですよ!
K<それではどうですかアニメの制作状況というのは?
L<あのなんにも…何も言うな!と言われております(苦笑)
K<はっはっは(笑)
L<何も言っちゃダメよぉっていう、大人の、プレッシャーを…
K<はっはっは(笑)まあそうですよね(苦笑)
L<逆にこうプレッシャーを返すなら、アニメのチームに「すごいものになります!」と僕は思ってます!みたいなっと
両者笑う
K<あの、先にアレですよね、居酒屋のトイレで「いつもキレイに使っていただいてありがとうございます」みたいなプレッシャーですよね
L<はい(笑)!プレッシャーですね
K<もう間違いないっていう
L<そうそう(笑)
K<ではという事でございまして今後の情報は公式サイトやSNSを是非確認してください!
〈公式サイト〉
〈SNS〉
[2]川島明が選ぶチェンソーマンベストシーン3
K<さあ、という事でございまして、私もここに座らせて貰っていただいてる以上「チェンソーマン」はホントっに愛しているんでございますんけども、あの、ちょっとね、川島明が選ぶ「チェンソーマン」の「好きなシーンベスト3」というのをね、みなさんにちょっと発表させていただいてよろしいでしょうか
L<はい、是非、嬉しいです
K<そら全部好きなんですよ、「チェンソーマン」というのもストーリーもそうなんですが、見開きのパワーというか、一枚絵の絵の力がやっぱ勢いでもっていく説得力がとんでもなくあると思うんですけども、そんな中でちょっと絞り切るのが難しいんですけど、ベスト3、ちょっと川島明のお気に入りのシーンを公開させていただきたいと思います、ちょっと林さんもお付き合い願って
L<ありがとうございます、是非!
K<1枚目は第3位ですね、これは1巻ですよ!
第3位
“第1話「犬とチェンソー」より”
K<ここから「チェンソーマン」が始まるという
L<うんうんうん
K<ポチタのやっぱこうデザインがすごい可愛らしくてね、で、ポチタが豹変するのかなって、ちょっと思ってたんですけども、そうじゃないという、デンジの中にポチタが心臓として入るという
L<はい
K<すごいギャップでしたね
L<うん
K<ここまではポチタ喋ってないんですけどポチタ、左のページの「私はデンジの夢の話を聞くのが好きだった」という
L<うん
K<この言葉遣いがすごいすね
L<はい、そうですね、やっぱギャップを感じますよね、かわいい犬だったのに
K<でもファンの方もまたここを好きだって、ポチタが好きというね
L<ポチタ、(単行本の)この話数のめくりのところに必ずポチタがいるんですよ
K<そうですね
L<最初僕あれ反対だったんですよ
K<えっ
L<「そんなにずっとポチタ描き続きられんの!?」って言っちゃって本人に
K<逆に!
L<「でも描けますっ!」て言うから、じゃあって
K<はー
L<だから逆にポチタ以外のワンカット見たいなぁって時もあるんじゃないのって話したんですけど
K<(笑)
L<藤本先生が必ずポチタを描くと仰るので
K<ええ
L<分かりました、と、でも今思うと振り返るとずっとポチタを描き続けて描いていて正解だったなあと
K<そういう事ですよ
L<はい
K<ま、すべてはここから「チェンソーマン」が始まったんじゃないかっていう第3位です
L<はい
K<では第2位はこちら、はい!
第2位
“第44話「バン バン バン」より”
K<あーやっぱりデンジとレゼ、レゼという女性が何者なのかっていう(懊悩)
L<うん、うんうん、なんかこう読んでる時に、僕今でも覚えてるんですけど、なにか来るぞって思いながら読むじゃないですか
K<うん!うん!
L<で、藤本先生もそういう演出が好きらしくて、なにか来るぞなにか来るぞっていって、想像以上のものを見せる映画がお好きというらしくて
K<はー
L<やっぱこのレゼもこのキスシーンまで、ずっと分かってる訳ですよねレゼがヤバい奴だって事を
K<ヤバい奴だってことをっ!でもなんか正体わかんないっていう
L<それをちゃんと想像を超える形で見せてくれたシーンなんで、僕も好きで好きなシーンですね
K<ここはやっぱ気合の入った構図も右にちょっと花火があるっていうのが非常に、と思います、この後いきなり静から動に行くんで、ちょっとたまんない、でレゼがもうもう結果とんでもないキャラなんですけど
L<はい
K<最後はレゼも悲しい結末でうーん
L<切ないですよね
K<それで読んでてレゼに肩入れしちゃうっていう
L<うん
K<それぐらいねっ、物語がグニャアっと動き出すシーンです、でもね1位はめちゃくちゃ迷うんですけどお
L<うんうんうん
K<やっぱりこれかなと、はい!
第1位
“第1話「犬とチェンソー」より”
K<1巻!というかホンマにチェーンソーの音が聞こえてくるぐらいの描いてて楽しいやろなぁっていうこの爽快な絵
L<うんうん
K<とにかくこの絵だけ見られても、(チェンソーマンのキャラクターデザインが)絶対敵ですもんね!
L<ふふふ、そうですね
K<うん、コイツ相手に戦わにゃならんと思いきや、これがまさかの「チェンソーマン」の主人公で、デンノコ君ですよ
*実際に放送されたチェンソーマンイメージ画像(第2話センターカラー)
L<僕はこのデザイン連載始まる前に「このデザインで連載したい」って言われた時に、それも僕また反対したんですよ一回!
K<えっ?このカット?このデザイン!?
L<ええ、はい
K<えー
L<主役っぽくないなっと、悪役じゃないですかと、もしくは途中から主役になるキャラっていう風にお伝えしたんすけど、「それも分かるんですけどコレで行きたい」と、藤本さん仰るので、デンジ君の主役になりえる物語ってのを何度も何度も練り直して、無事にこの一話目に辿り着いたという
K<で、もう一個、同じ理由なんですけどこれ!
第1位
“第49話「サメハリケーン」より”
K<僕はこれがスッゴイ好きで
L<ああ、ビーム
K<非常に勢いがあり、そして頭が悪い
L<はい
K<これがい〜んですよ、デンジ君とビームもすごい好きなんですけど
L<はい
K<もう忠誠を誓ってるスゴイ尊敬してるという、チガゥとは言ってるんですけれども
L<(笑)
K<絶対チガイますもんね!?
L<絶対違いますね!
K<まあその、いわゆるスパイダーマンみたいな移動をするんだって、絶対ビームは言ってるんですけど(有名なので説明する必要もないと思うが、注:マーベルコミックの蜘蛛をモチーフにしたヒーロー。蜘蛛の糸のような粘着性が強力な糸を発射する機械:ウェブシューターで大都会の建築物にその糸を張り付かせて空中移動をする)
L<はい、そうですね
K<この右のカットがスゴイ好きで
L<はい
K<サメとしての形もすごく
L<カッコいいですよね
K<バランスいいんですよね
L<デンジ君はねやっぱ心地の良いバカなんですよね、見ていてなんだか応援したくなるというか
K<うん!
L<次何するんだろうって、本当主人公だなって思うキャラクター
K<そうですよね!ジャンプにもそういう色んなちょっと天然だけど力で引っ張ってくってキャラクター多いんですけど、そん中でもちょっとおバカですので
L<はい(苦笑)
K<やっぱなんかこう、戦う時のカッコ良さがグァアて描いてるんだけど、なんかホンマ小ちゃい頃読んだアメコミみたいなね、パワフルさがあって
L<あぁ〜
K<もう第1位というか、も、もうこのカットが好きでして、まあファンの方一人一人違うと思いますけど、川島は!もうこういうベスト3でございました!
L<はい、ありがとうございます!
<<ジャンプフェスタくんのカット>>
K<さあ、私川島は私の好きなシーンを紹介させていただいたんですけども、なんと今回は!藤本タツキ先生ご本人への取材VTRがある!という事で!そちらをご覧いただきましょうか!
L<はい!是非!
K<どうぞ!
[3]藤本タツキ先生ご本人への取材VTR
藤本タツキ先生インタビュー映像
背景音 チェーンソーの音
◇質問は林編集と藤本先生の対話の中で御回答されていましたので、それ毎に分けて記述しています。ふんふんという合いの手を林編集はよく出されて終始和やかでした(ただの感想です)
注:またここからはネタバレだらけですので、ネタバレ御注意ください:注
楽屋らしき所
林編集と藤本先生
藤本先生のアイコンはポチタ、声は生声(+冒頭はデンノコの音付き)
実際に使われていたポチタ画像
L<はい、今回は「チェンソーマン」作者の藤本タツキ先生にインタビューしていきたいと思います
F<藤本です、よろしくおねがいします(生声)
L<はい、実は藤本先生はまさに、えぇ昨日ですね、最終回の執筆を終わられたという事でお疲れ様でございます!
F<お疲れ様でした
L<こちらの動画が公開されている頃、ジャンプフェスタ当日には最終回が掲載されておりますので
F<はい
L<読者の皆様も読まれているかと思います、連載を終えて今の心境はいかがでございましょうか
F<安心しました
L<あっふふ(笑)はい
F<眠れる時間が少なかったので、今はもう目覚ましかけないで寝られるのがすごい嬉しいです
L<本当、お疲れ様でございます、そんなお疲れのところ申し訳ないのですが、「チェンソーマン」と先生について色々質問を持ってきましたので、ジャンプフェスタのお客様の為にお答えいただければと思います!
F<はい
質問①「チェンソーマン」の発想はどういった経緯で出来たのでしょうか?
L<では、一つ目から
F<はい
L<「チェンソーマン」の発想はどういった経緯で出来たのでしょうか?
F<「チェンソーマン」は「ファイアパンチ」を描いてる時にずっと胸のスターターを引くと、チェンソーマン、頭からチェンソーが出てきてチェンソーになるっていうアイデアがずっとあって、それを「ファイアパンチ」の頃のアシスタントさんと話してて、どんどんヴィジュアルが固まってった感じです
L<ふんふんふん
質問②「チェンソー」を主役に選んだ理由は?
L<その「チェンソー」を主役に選んだ理由について、その概念とかそのデザインとかを選んだ理由ってなんかあるんっすかね
F<一番荒々しくてかっこよくてなんかストーリーに出した時になにかそこに、ひねくれを作れるような武器が、武器じゃないんですけど、それがチェンソーかなって思いました
L<ふんふん
質問③描いていて一番楽しいキャラクターは誰ですか?
L<描いていて一番楽しいキャラクターは誰ですかね?
F<パワーちゃんです
L<おぉー、なるほど!
F<「ビッグ・リボウスキ」という映画があって、そこに出てくる一番僕が好きなキャラクターを僕はパワーちゃんに投影してるんですけども、そのキャラクターはすごいあの、すごいその場しのぎの発言をしたり、すごい嘘をついたり取り繕ったりする奴なんですけど
L<ふんふん
F<そういうのはやっぱり描いてて自分の頭からすぐポンって出ないアイデアなんで考えて描くのが楽しかったです
質問④描いていて、一番大変なキャラクターは誰ですか?
L<ふんふんふん、なるほど、じゃ逆に一番描くのが苦手だったり、大変だなというキャラクターは
F<マキマです
L<マキマ!ほう、その理由も一応伺ってもよろしいですか
F<えーとぉ、マキマはなんか「綺麗に描かないとな」と思って、僕下書きすごい雑なんですけど
L<ふんふん(笑)
F<マキマだけすごいあのー、ちゃんとデッサン取れてるか確認したり、ものすごく気を使わなきゃいけないなと大変でした
L<なるほど、ありがとうございます
質問⑤デンジ・マキマ・アキ・パワーなどの名前の由来はありますか?
L<はい、ではデンジ・マキマ・アキ・パワーなどの名前、キャラの名前の由来はありますかね
F<これはネタバレみたいなもので大丈夫ですかね
画面テロップ:ネタバレ聞きたくない人はここからミュートしてください!
L<まぁ最終回、まあコミックス派の方はじゃあ、こっから二分は見ないでください、ミュートにしてくださいっていう話にして、で連載追いかけててその名前の由来も知りたいぞって人は是非ご覧くださいと、いう事で
F<はい
L<答えていきましょうか
F<はい
画面テロップ:ネタバレ中!!注意!ネタバレ中!!注意!
F<デンジは天使、あの、悪魔と戦う話なので天使に、デンジっぽいキャラクターだから濁音付けようと、濁りを付けようと思ってデンジになりました
L<はい、ありがとうございます
F<えー、アキは最終的に銃の魔人になるので、AK銃があるんでそれをなんか思いついてアキにしました
L<なるほど
F<あとなんか本人の操られてマキマに対して好意の感情が、に対して、何だろう、根本がない、何もない、空っぽの感じなのが、空いてるのかなってのが、アキ、というのがありました
L<なるほど、ありがとうございます
F<で、マキマは、えっとデンジがえっと多分ずっと求めてると思ってたものは母性だと思ってて、えっと僕最終話では描けなかったんすけど、描いたらちょっとクサくなってしまうので描かなかったんすけど、えっと、チェンソーは木を切る道具で、マキマのキ(木)を切るとママになって、なんかそのデンジがずっとマキマに求めていたものはなんか恋愛じゃなくて母性だったのかなって、分かる話にしたくてマキマという名前にしました
L<うんうん、じゃパワーは
F<パワーは天使の階級の名前なんですよね
L<はい、ありますよね、そこから
F<はい、そこからです
L<これは中々、読み手は嬉しい情報だと思うんすよね
F<ホントですか
L<多分藤本先生が思っている30倍ぐらい嬉しい
F<ホントですか?
L<えーっ!って風に驚いてるのが想像はつきます!初出しだしね!
F<はい
質問⑥藤本先生がもし悪魔になるなら何の悪魔がいいですか?もしくはどんな悪魔と契約したいですか?
L<はい、では次の質問行きますね、藤本先生がもし悪魔になるなら何の悪魔がいいですか?もしくはどんな悪魔と契約したいですか?
F<えー(困る)
L<これ難しい質問ですよね
F<難しいですね、悪魔にはなりたくないです!
L<普通の話で(笑)
F<普通の話で
L<よくこうなんか、(藤本先生は)「漫画家の悪魔」とかね、俺「編集の悪魔」って書かれてるの見て、悪魔かぁって(苦笑)
F<なんか「ドラえもん」のほしい道具とかだったら何かすぐ答えられるんですけど
L<(笑)。一応聞いてもいいですか?それ何なのか
F<あの四次元、四次元
L<ポケット自体!?一番ズルい回答じゃないですか
F<ナシで行くなら「どこでもドア」とか
L<ああ、まあそうですね「どこでもドア」かな
F<「もしもボックス」はなんかちょっと…
L<変わっちゃうじゃん世界線が!
F<自分の倫理観とかが変わっちゃいそうで…
L<確かにね
F<こわいですよね、元の世界に戻れないっすよ、ずっと
L<あれは怖いと思うよ
F<そうですね
L<ありがとうございます、悪魔になりたくないという事で!
質問⑦最終回の構想はいつ頃からありましたか?
L<では、最終回の構想はいつ頃からあったでしょうか?
F<えーと、最初の方からあって、やっぱりマキマのする行動は間違っているし、デンジの最初の思想、そのパワーちゃんの胸を揉みたいっていうのも全部間違ってて、それに対してのなんかアンサーをしていく上でその結果があの最終話になるのかなって、僕はずっと考えていたんですけど、えっと、中盤辺りでやっぱりちょっと少しずつどうしようかなっていうのが、変わっていって、今の最終話があります
L<うん
F<はい
L<いや、ホント無事に辿り着けて良かったと思います
F<はい
質問⑧第一部は「公安編」でしたが、第二部の構想は?
L<で、最終話で「第一部・完 公安編」と書かせていただきましたが
F<はい
L<第二部の構想もここでお話できる事をお伺いしてもよろしいでしょうか
F<はい、デンジが学校に通います!
L<はい!「学校編」と銘打ってもよろしいんですかね!
F<はい、いいです
L<はい!という事でいつ連載するかジャンプ+に一応掲載させていただく予定なんですど、そちらはニュースになりましたら週刊ジャンプ、ジャンプ+等で告知させていただきますので、何卒第二部も忘れずにっという事でよろしくお願いします!
F<はい
【藤本先生から読者に言っておきたい事】
L<逆に藤本さんのファンというか、お客様にジャンフェスの場なんで言っておきたい事とか、これはもう伝えたい事、読んでくれた方に言っておきたい事とか、まあコアなファンだと思うんすよ
F<はい
L<この時間にディスプレイの前に座ってくれてるのって、折角なのでね、中々ない機会なんでね
F<はい
L<是非本当は僕は藤本さんをお客さんの前に引っ張り出すのをもう面白いなって思ってたんですけどもう
F<はい
L<はい、何かあったりします?
F<うーん、「カブのイサキ」っていう漫画があって、スッゴイ面白いんすけど、ちょっと読んでみてほしいです、面白いので
L<なるほど(笑)、らしいなあと思うんすけどねえ、一番最後に言いたい事が好きな作品のオススメも藤本先生らしいので、ありがとうございます!はい!じゃあ、藤本先生本日はお忙しい中ありがとうございました!
F<ありがとうございましたー
L<ではスタジオにお返しします、よろしくお願いします(礼)
〈〈 再びスタジオへ 〉〉
[4]「チェンソーマン」第二部へ
K<スッゴイぬるっとネタバレがあったんですけども(ちょっと引いている川島さん)
L<はっはっはっは、ネタバレましたか
K<デンジが学校にいきますっ!って何やそのテンション!すごくそのタメてタメて言う所なんですけど…学園編という事になるんですかね?
L<はい!!
K<うーん、となると、まああのちょっとあのデンジ君とレゼちゃんが、学校に忍び込んでみたいな事がありましたけど
L<うんうん
K<まあその、そんな所が続いていくというみたいなとこが、「学校行ったことない」言うてましたもんね
L<はい、そうですね、是非ねホントに読んでほしいな
K<...結構、学級崩壊が予想されますが…
L<(笑)
K<(笑)。とんでもない生徒が入ってくる…
L<全世界こんな状況になったという状態でデンジ君が、何故学校へ…
K<という事だ
L<はい
K<ちょっとあの、マキマの名前の由来、シビレました
L<そうですね、あそこはホントに、その先生が仰った通り「入れるとちょっとクサくなる」っていう所だと思うんすけど、多分悩まれたと思うんすけどね、こう描くのか描かないか
K<はー
L<でも最終回描かなかったんで、まあここでお伝えするのがよろしい
K<溢れ話として、まあもしかしたらこう想像していたファンの方いらしゃったかもしれないすけど
L<いらっしゃったかもしれない
K<先生の口から言われるとね、やっぱり
L<はい
K<ちょっと驚きました、それを敢えて描かないんでいいんだっていう美学もあると思います
L<はい
K<貴重な話も沢山聞けたんですけども、さらに今回藤本先生の作画も動画で撮影してきていただいたと
L<はい、あの藤本先生デジタルなんで、最近は僕が(先生)の自宅へ行くのを嫌がるんですよ
K<なんでですか!?
L<昔は、僕が彼が東京に出て来た時に一緒に不動産屋巡って一緒に借りてるんすよ、家を
K<そんな仲なのに、な?なんで?
L<ちょっとアシスタントから漏れ聞いたところによると、僕が送っている誕生日プレゼントとかを開けてないらしいんですよ
K<はっはっはっは(爆笑)
L<布団とか送ったんです僕!
K<なるほど!あー!
L<布団とか空気清浄機とか送ってるんです、僕!けど、噂に聞くところによると、もう開けたかどうか知らないんですけど
K<あっ、いや寝る時間もなかったからー
F<なかったぐらいだから、ちょっと気にしてらっしゃるのかなって思ってー、まあこの動画だから藤本君見てたら、あの、気にしてませんよ!と
K<気にしてませんよと
L<思います、一緒に掃除もしますよ!という
K<大丈夫大丈夫、それぐらい「チェンソーマン」に打ち込んでいたという事ですね!
L<ですね!だからデジタル作画なんで動画撮って送りまーす!って
K<そのじゃあ、えーと動画というのも久々に見るという
L<そうですね、前ももうなんかちょくちょく見に行ってたという事なんですけど、久々に見るなあっていう
K<じゃあちょっと林さんにとっても貴重な映像ご覧ください
藤本タツキ先生ドローイング映像
背景音 チェーンソーの音
デジタル作画でモノクロのチェンソーマンの絵を描く工程を10倍速で放送
BGM:戦闘シーンみたいな音楽
〈〈 再びスタジオへ 〉〉
K<さあ、とういう事でこの番組、この配信の為に書き下ろしていただいたチェンソーマンでございましたけども、どうですか久々に描く工程を見たと思いますけど
L<いや週刊連載にする時に、前の連載でキャラクターデザインを頑張りすぎたというか、(作画)カロリーの高いキャラクターを、全身燃えてる男のキャラクターを主役にしてしまったので、はい「ファイアパンチ」ってタイトルなんですけど、あの、次の連載はちゃんと週刊連載に適したデザインにするって仰っていたんですけど、これで週刊連載ちょっと地獄なんじゃないかな?思うんで、よく彼はこの二年間この作画を続けてたとびっくりするなと
K<で、先程のイラストプレゼントさせていただきます!
<<チェンソーマンのイラストにチェンソーマンのタイトル・藤本タツキのサイン入り色紙>>
*イラストプレゼントの応募方法に関する話は不掲載です*
[5]コミックス・ファンアートコンテスト情報・藤本タツキ先生からのメッセージ
K<そして、原作の方はですね、ひとまず第一部・完!という事なんですが、気になるのはコミックスの方ですね!
L<2021年1月4日にですね、もう二週間ちょっとですかね、1月4日にジャンプコミックス10巻ですね
K<もうすぐやん
L<その二ヶ月後の3月4日に11巻発売予定でございますので、あと二冊で第一部・完なので、コミックス派の方々は是非ね、読んでいただきたいなと思いますので、第一部・完になります!
K<はい!コミックスやアニメも待ちきれません!でも、もう一個あるという事で、我々、読者、ファンの方が参加できる「チェンソーマン」ファンアートコンテスト!ということでこちら!
上記公式サイトよりスクリーンショット
実際に放送されていたイメージ画像のイメージ(当時の背景は黒)
L<はい、3部門で募集させていただいてるんですけど、1月発表予定なんですけども、ちょっと想像を絶する量のイラストが、あの、応募いただきまして
K<はい!はい!
L<あの余りにも多くて僕も今毎日仕事の間に全部見てるんですけど、あの〜幸せな時間なんすよね(嬉)
K<そうですよね〜、それだけ愛されてるという事ですもん!今審査中ですね!
L<審査中でございます!
K<審査中ですので応募した方は是非お楽しみください!
<<ジャンプフェスタくんのカット>>
K<さて、そろそろお別れの時間と参りました、ここで、藤本タツキ先生からメッセージが届いております!こちらご覧ください!
〈〈 先程の楽屋 〉〉
F<「チェンソーマン」を二年間読み続けてくれてありがとうございました!これからもまだ「チェンソーマン」は続くので、引き続きどうかよろしくお願いします!はい!ありがとうございました!
〈〈 再びスタジオへ 〉〉
K<ふっふっふ、本当、淡々としてる…
L<そうですね、昔からこんな感じなんすよね
K<あー別に体調悪いとかじゃなく
L<じゃなく、そうですね、僕が知ってる17歳の頃の藤本先生から今の今まで
K<はぁぁぁぁ
L<一定してこのキャラクターというか
K<普段からちょっと大人しめの方ですか?
L<いやもう、好きな作品の事とか好きな映画の事はもう、熱がこもって話される方で、読者へのメッセージがね、他の先生の作品の推薦ですからね!
K<そうですね!
L<でもう時期が変わる度にオススメする作品も変わるんで!
K<ホンマに漫画好きなんだ!
L<漫画と映画と、まあその映像作品全般がすごい!すごい好きらしくて、だから終わった後はそれが溜まったものが大量に観れるのが楽しくてしょうがないって仰ってて
K<そうかぁ、じゃあそのエッセンスを加えたような、まあなんかすごいパワーアップした第二部がね!
L<そうですね!メチャクチャ期待してますね!
K<お好きなシーンもあると思います!
K<さあプレゼントですよね!
L<あっ、そうですね!最後の応募のキーワードを川島さんに決めていただければと思いますんで!(注:上記不掲載にした応募の件です)
K<はぁぁぁ、なんにしましょうかねぇ(悩む)
L<難しいですよねえ
K<いや結構ねえ、今日色んなキーワードが出ましてね!ネーミングの理由とかもありましたし
L<ふんふんふん
K<色々ちょっと学園物だぁみたいのもあったんですけど、えー、じゃあキーワードは「羽毛布団」!
L<(笑)
K<ここでやっぱ林さんの、出した羽毛布団が報われたという事で!
L<そうですね(笑)!いや、買って良かったすね
K<良かったっすね!色々あった中で、もしかしたら、ま、今!
L<使ってらっしゃるかも!
K<羽毛布団を!
L<使ってるか?全然?途中に?いや?連載途中に?「僕ダンボールを敷いて寝てたんですよ!」とか言ってたから
K<(爆笑中)
L<あれ!?おかしいな?プレゼントしたけどな?と思いながら
K<おかしいですね(笑)
L<聞き流したんですけど、「あったかいんですよ林さん!」とか言ってきて
K<おかしいですね、チェーンソーで破れちゃったのかな?本当に、ホンマ!!!
L<(笑)。連載作家やぞっ!って思いましたけどね(笑)
K<そうよ、ダンボールで寝てる場合じゃないんですけど!
L<まあまあでも
K<まあこんな、林さんがプレゼントした羽毛布団を!
L<はい
K<キーワードとさせていただきますんで!
L<はい、おねがいします
K<はい!こちらご覧になった方は覚えといてくださーい!という事で、ジャンプスタジオチェンソーマンはここまでとなります!ご覧いただいた皆様、いかがだったでしょうか?第一部は完となりますが、アニメ、コミックスと、チェンソーマンは益々盛り上がります!とにかく来年もチェンソーマンについて行きましょう!林さん今日はどうもありがとうございました(礼)
L<ありがとうございました(礼)
K<ご覧になった皆様!ありがとうございます!
L<ありがとうございます!