MAPPA STAGE 2021 チェンソーマンステージ
MAPPA STAGE 2021 ー 10th ANNIVERSARY ー 「チェンソーマンステージ」
日時:2021/06/27 20:00〜20:30
司会者:向 清太朗(むかい せいしろう)/お笑い芸人から漫画原作までこなし、今回のステージで5時間半に及ぶ司会進行をしたMVP
ゲスト
林編集:林士平(りん しへい)/ジャンプ+編集部副編集長・『ファイアパンチ』『チェンソーマン』担当編集。
大塚P:大塚 学(おおつか まなぶ)/MAPPA代表取締役社長。Pはプロデューサーではなくプレジデント(社長)の略という事でお願いします。チェンソーマン愛が深い方。
原作者:漫画家・藤本タツキ(ふじもと たつき)先生/『ファイアパンチ』『チェンソーマン』の作者。秋田県にかほ市出身。
2021/06/27の「MAPPA STAGE 2021 CHAINSAW MAN STAGE」の書き起こしです。聞き取れなかったところや、逆に分かりやすいように書き足したところがあり、不完全なところもありますがご容赦ください。また()括弧内に注釈やフリガナを含んでいます。
それでは始めます。
【開幕】
司会者:『チェンソーマン』です!
さあ、こちら大人気コミック『チェンソーマン』がついにMAPPAから待望のテレビアニメ化!まだ詳細が発表されていませんが、放送まで待ちきれないというファンの皆さんのために、本日はなんと初出し情報を盛りだくさんでお届けしたいと思います。
まずはじめに改めて本作についてご紹介したいと思います。
藤本タツキ先生作『チェンソーマン』は2018年末から『週刊少年ジャンプ』にて連載されていて、昨年末ついに第一部が完結、累計発行部数1100万部突破の大人気コミックです。
悪魔が存在する世界を舞台に少年デンジがチェーンソーの悪魔ポチタと契約し、悪魔の心臓を持つチェンソーマンとして戦うダークヒーロー作品。
2020年12月には宝島社『このマンガがすごい2021』オトコ編第1位に選ばれ、2021年1月には第66回小学館漫画賞を受賞するなど、多方面から注目を集め続け、さらに次は『少年ジャンプ+』にて第2部の連載が決定しているという事で、これからますます目が離せない作品です。
さあ、それではここで本日初解禁となります!テレビアニメ『チェインソーマン』ティザーPVをご覧いただきましょうどうぞ!
[拍手]
司会者:さあ、という事で、テレビアニメ『チェンソーマン』ティザーPVをご覧いただきました。動くチェンソーマン初解禁という事なんですけど、みなさんいかがだったでしょうか。
それで、マジでただのアニメ好きとしてですけどめっちゃ、いや、もうほんまにごめんね。今日だけちょっと友達としてみて(興奮)
ちょっと良すぎたな今びっくりした。
むちゃくちゃ鳥肌立ったんですけどさぁ。
すみませんね。申し訳ないね。司会に戻ってですね。
はい、それではこちら見ていただきましたけど、ここで「チェンソーマンステージ」のゲストにご登場いただきましょう。どうぞ!
[拍手]
司会者:こちら集英社担当編集・林士平さん。そして、MAPPA代表取締役・大塚学さんです。よろしくお願いします。
それではまずご挨拶の方いただきたいと思います。それでは林さんからお願いします。
林編集:はい、集英社少年ジャンプ編集部の林(リン/Lin)と申します。チェンソーマンの担当編集をしております。今日はよろしくお願います。
司会者:さあ、続きまして。大塚さんお願いします。
大塚P:はい、MAPPAの代表取締役をやらせていただいております。大塚です。本日はよろしくお願いいたします。
司会者:さあそれではどうぞお席の方にお座りください。お二人にはたっぷりお話しを伺っていきたいんですけれども、いやまず林さん、先ほどティザーPV初解禁となりました。動くチェンソーマンご覧になったわけですけど、いかがだったでしょうか。
林編集:やっぱりその漫画を担当している時に、頭の中に映像とかってあったりするというか、動いてる映像があったりするんですけど、自分の想像してたものよりも、全然かっこよく動いてたんで。
司会者:なるほど!
林編集:監督にぶん殴られた感じですよね。
司会者:ねえ、いいですよね。
林編集:こんないいもの頂けるなんてと、もう僕がお客だったらもうすぐループして見てるというか、もう何回か見ないと駄目だなこれ。
司会者:駄目ですよ、ループしないでください。
林編集:コマ送りしなきゃ、と。
司会者:一枚一枚見ていきたいぐらい丁寧な仕事だったように思いました。
林編集:ありがたかったです。
司会者:さあ、そしてこちらを受けまして、どうですか大塚さん今?
大塚P:そうですね。何か今、本当にまさしく世界中でいろんな反応があるのが、ちょっと怖いけど楽しみではあります。
司会者:そうですよね。本当全世界が注目している作品ですから、それではですね、林さん。MAPPAでアニメ化が決まった時の話を聞きたいんですけども、まず林さん的にはどう思われましたか?
林編集:や、「ヤッター!」ですね。
司会者:すごい簡単な感情でしたね。「ヤッター!」
林編集:「ヤッター!」(笑)
林編集:嬉しいというか、(MAPPAは)クォリティ確かなものを作るスタジオと伺ってたんで、ありがたいというか、もう何も言う事ないな、と。
司会者:なるほど。はい。さあ、それではこちら原作者の藤本先生はこのアニメ化について何と言っていたかお聞かせいただけたら。
林編集:いや「ヤッター!」って。
司会者:「ヤッター!」か!
林編集:(連載が)始まったばかりの頃の「週刊少年ジャンプ」は生存競争がなかなかシビアで二人で打ち切りにならないように頑張りましょうと、はい、まずはアンケートを気にしつつ、評判を気にしつつ、作品がまあ一年ちょっとですかね、アニメ化確定した時には、「やっぱりこれは生き残れる」、と。
司会者:どっちかと言うと、そっちの感情も強いんですね。
林編集:「最後まで描けるぞ!」ですし、もちろん、藤本先生が描いたものが、世界中に届くチャンスというか、アニメになって世界中に届くチャンスを得られたので、僕としてはとっても嬉しい。まあ彼もとても嬉しいというか。
司会者:なるほど!そうかそうか!お二人の気持ちで言うと作品を完結させるまで走る事が近づいたという部分が嬉しい。
林編集:はい。はい。
司会者:なるほど。まぁシビアな部分あるでしょうけれども。さあ、それでは大塚さんこちら『チェンソーマン』がMAPPAでアニメ化するに至った経緯などもお聞かせいただけたらと思うんですが。
大塚P:そうですね。まぁきっかけは僕が(チェンソーマン)一巻を読みましていただいた時に、もう何か本当にすべて絵も話もかっこいいなぁと思って、やっぱこれを映像化できたら本当幸せな事だなと思って 、集英社さんに連絡させていただいて、本当に運良くコンペ通って、僕も本当「ヤッター!」って感じですね。
司会者:「ヤッター!」ばっかだな(笑)!「ヤッター!」が集まったら、『チェンソーマン』アニメ化になったんですね。なるほど、でもそうですよね。これもう本当に大塚さんの気持ちとしては描きたいと、むしろこっちからしたら、そらMAPPAさんなの当たり前なのかなぐらいの印象もあるんですよ。やっぱ『チェンソーマン』と言ったらバトルがやっぱりねすごく肝という部分あるじゃないですか。そういう自信はどうでした?大塚さん的に。
大塚P:自信っていうか、やっぱりなんか「『チェンソーマン』にウチ(MAPPA)が合ってる」って言っていただけるのは、本当嬉しい事なんですけれど、どっちかっていうとやっぱりはその『チェンソーマン』から学べる事のが多いなと、憧れの方が強かったですね。
司会者:なるほど。
大塚P:やっぱそれを映像化できるっていう事本当にあの貴重だなと思っています。
司会者:あー、なるほど。なんか面白いですね。さあ、それではですね、林さん。もう『チェンソーマン』は内容がすごくてですね。まぁいろんな引き込み方で、もう最終的にも止まらないみたいなイメージがあるんですけど、藤本先生と本作どのような感じで作り上げていってるか、そんな教えてもらえたりしますかね?
林編集:そうですね。あの前作が『ファイアパンチ』というタイトルで彼にデビューしていただいて、その後あの『週刊少年ジャンプ』でトライをしようという時に、いろんな過去作、『ジャンプ』の過去作等々を研究したり、他の漫画の作品研究して、主人公だったりからして、彼のハマるデザインとは何なのかっていうのを、本当に連載してない時はまあ二、三週に一遍ぐらい、電話はしょっちゅうしてるんですけど、飲みながら話して、『チェンソーマン』に関しては本当に一話にいろんなパターンを試させていただいて、これがいいのか、これが悪いのか、っていうのを何度もキャッチボールして、たどり着いたという感じですかね。
司会者:なるほど、なるほど。だから本当にもうほんとスクラム組んでじゃないですけど、きっちりこれがこれがこれがと相談しながら。
林編集:そうですね。まぁ打ち合わせの半分くらいだいたい雑談ではあるんですが、「最近何の映画見てる?」とか、「こんな漫画面白かったよ」とか、お互い話して、残りの半分だけちょっと作品の話して、その後飲んで帰るみたいな日々を送ってます。
司会者:あぁ、バランスいいかもですね。それぐらいの方が、クリティカルな意見出るかもしれませんし。
林編集:はい。
司会者:なるほど。さあ、そしてどうでしょう『チェンソーマン』をアニメ化するにあたって、大事にしていきたい事っていうのは何でしょうか?
大塚P:そうですね。まあ原作ものをやる時はいつも当然気をつけている事なんですけれど、その原作の魅力をしっかりその原作のファンに届ける事を、まず達成したいなと思っているんで、やっぱそこを読み込んで、その作品に愛のあるスタッフを集めて、しっかり作って行くという事を大事にしてますね。
司会者:なるほど。なるほど。もうそういうスタッフィングからという事ですよね。こちらスタッフィングも発表されました。それはやっぱり、当然愛があるメンバーで組まれたという事ですかね。
大塚P:そうですね。ただちょっと、こう自分が今まで一緒にやってきた人っていうよりは少し若い世代の、そういう力がこのタイトルに必要なんじゃないかなと思って。
司会者:なるほど。
大塚P:さっきもちょっと登壇していた瀬下(せしも)というプロデューサーだったりとかに相談して、中山竜(なかやま りゅう)監督だったりっていう、その今本当に業界引っ張っている若い力っていうところでスタッフィングをさせていただきました。
司会者:んー。なるほど。なるほど。さあそれではですね、そこでもお名前出ました中山竜監督から実は本日メッセージをお預かりしております。そちらの方をご紹介させていただきます。
元々大好きな作品だったので
監督として関われる事を光栄に感じています。
原作読者の方もアニメから知ってくださる方も、
多くの人が楽しめるような作品を目指して
誠心誠意作っていきます。
司会者:といただきました。ありがとうございます。監督。
司会者:これは先ほど大塚さんの言われた感覚と近いと言いますかね。
大塚P:監督と近い?
司会者:あー、大塚さんと監督と近いと言うか、大塚さんと監督の考え方やっぱ近いと言いますかね。
大塚P:そうですね。あの本当に(監督と)出会った時から『チェンソーマン』に対する強い気持ちってのは感じてたんで。
司会者:はい。なるほど。さあ、そしてこの言葉、林さんからしたらやっぱりちょっと嬉しい言葉じゃないでしょうか?
林編集:本当実直、いつもお会いしても思うんで、いつもすごい実直にその『チェンソーマン』の事をすごい読み解いていただいてて、その頭の中にかなりその良い映像があるんだろうなぁと思う感じのお話をしてくれるんで、もう彼の頭の中身を見てみたいというかもう全力を出していただいて、それを見る事でもうすごい幸せを感じられるんじゃないかなって思って、心待ちにしてますね。
司会者:あー、もうある種の信頼をしいた上でいう事ですよね 。
司会者:さあ、それではですね。こうやっていろんなスタッフィングさん、そして林さんの意見聞きながら、ここからはですね、原作者藤本タツキ先生が事前に公式Twitterにて募集したチェンソーマンに関わる事からそうでない事まで、様々な質問にお答えするコーナー。題して「チェンソーマンQ」!
さあ、拍手をください。
[拍手]
司会者:ありがとうございます!
さあこちらいろんな質問が世界中からいただけたという事でありがとうございます。さあこちらなんと藤本先生に回答いただいた音声を林さんに某喫茶店にて収録して来ていただきました。
林編集:はい、これ個室で撮りたかったんですが個室がない喫茶店だったんですね。なので若干、背景の音というか環境音が、これもうリアルで喫茶店で話してるんだなぁ、みたいなのが伝わる音声になってるんですけど。
司会者:なるほど。
林編集:聞き辛かったら申し訳ないんですけどあの生感(なまかん)を楽しんでいただけたらと。
司会者:そうですよね。まぁ、いつもの空気の中で先生が質問に答えてるという事ですよね。それでは早速まいりましょう!
司会者:最初はLicht(リヒト)さんからの質問です!
「何歳でなぜ漫画家になろうと思ったのですか」という質問です。
さあ気にはなりますねそれでは藤本先生からの回答の方を聞いてみましょう。
何歳で、なぜ漫画家になろうと思ったのですか
原作者(藤本タツキ):なんかモノづくりの仕事をしたい、したいというか、なんか普通の仕事はできないだろうなって思ったから、中学生ぐらいの時に深夜にトイレで一階に降りて行ったら両親が家族会議をこっそりしてて、そこで「タツキはニートになるから俺たちで面倒見なきゃって話」、家族会議をしてて、なんででしょうね、やっぱり漫画読んでたからかな?映画撮るなったら一人じゃできないし、多分漫画なら一人で作れるというところがデカいから漫画とか小説になった。
司会者:なるほどという事です。ありがとうございます。あの想像以上に環境音でしたね(笑)
林編集:(笑)。そうなんですよ、はい(笑)
司会者:いやいやでも、まあなんか面白いというか、モノづくりの事をしたかったというよりかはっ...ていう考え方なんですよね。そして家族会議してたってのが嫌ですね。結構凹んじゃいますけどね。さあそして、まあ映画ではなく漫画に行ったのはひとりで作るからっていうの。これもまあまあね言われりゃそうかという部分もあって。まあ今ね、こうやって林さんとも一緒に作ってる部分もありながらですよね。
司会者:さあ、どんどん行きましょう!続いてはみうさんからの質問です
チェンソーマンを描くにあたりインスピレーションを受けたものなどはありますか??
司会者:いい質問ですね。さあ藤本先生からのご回答を聞いてみましょう。
原作者:まぁ『悪魔のいけにえ』じゃないっすか。チェンソーかっこいい。
司会者:短っ!(驚愕)
会場:(笑)
司会者:ちょっと待って!?終わり!?終わりかぁ。さあ、これ林さん、これもその通りですか?
林編集:そうですね。この作品一番最初にデザインがあったんですよ。ストーリーラインとか主人公像ではなく、このチェンソーマンのデザインが最初にあって、これ描きたいっていただいて。
司会者:面白い考え方だなぁ。
林編集:僕がまぁちょっと僕がセンスないんですけど、これ多分主人公難しいんじゃないかと差し戻させていただいたら、でも行ける行けるっていただいたんで、「チェンソーカッコいい」から〜っていただいたんで、ここにたどり着いたというか。
司会者:そうなんですね。
林編集:強い主張というか、チェンソーのそのカッコよさみたいのは藤本先生がもうすごい理解していて、描いていただいてよかったなっていう。
司会者:なるほど、はい。すごいなぁ、いいですね。色んな事を知れます。どんどん行きましょう。
司会者:さぁ、次続いてはあかさたなさんからの質問です。
チェンソーマンのコマ割りはどのように考えているのでしょうか。
読んでいて映像一枚ずつ見ているみたいでとても読みやすく感じます。
司会者:さあ、こちら藤本先生からのご回答を聞いてみましょう。
原作者:見やすいようにはって考えますけど、それぐらいで、あとはもうやりたい話に合わせての方が大きいですよね。映画とかでも一本の映画を何回も見るっていうよりも、もう好きなシーン何回も見るっていう、漫画に落とし込みたいと思っているんですかね?わからないですよね。わかんないです。
司会者:わかんないで終わっちゃった!わかんないの!?わかんないでいいんですか!
林編集:最終的な結論、わかんないって言ってました(笑)
司会者:ちゃんとしないと駄目ですよ!全部何言ったってわかんないなんですから(笑)
これどうですか大塚さん、この回答を聞いてみて。
大塚P:素直ですよね(笑)素直な先生なんだなって(笑)
司会者:伝わってきますね(笑)。最後わかんないって言ってるんですから。いいですね、いろんな事を知れますね。
司会者:さあ、行きましょう。続いてはちんちくりんさんからの質問です。
担当の林さんを一番びっくりさせた回はどの回でしょうか?またネーム段階で一番苦労した回も知りたいです!
司会者:なるほど。さあ、まずは林さんのご回答です。
原作者:え〜僕わかんないです、林さん。
林編集:えーやっぱハンバーガーのショップで働いている回かなぁ。
原作者:はぁ〜。コベニちゃんが。
林編集:僕独特の驚き方があって、最初藤本先生、「実在のハンバーガー屋の名前を出す」って言ったじゃないですか。
原作者:はい、言いましたね(笑)
林編集:覚えてます?
原作者:はい(笑)
林編集:僕が「犯罪とか、危ない感じで使うのは NGなんですよね」て言ったのに、すごい自信たっぷりに「大丈夫です。大丈夫です」て言ったんです。で、ネーム挙がって来た瞬間に「大丈夫じゃねえ!」と(苦笑)。人が死ぬから。そこがもしかしたら一番びっくりした回かもしれない。
原作者:でも養老孟司(日本の解剖学者)さんていう方が「今の人は死を遠ざけすぎだ」って言ってましたよ。もっとマクドナルド(※ライブ時は自主規制音のピー音が入っていました)にも肉になった牛達の顔とかやってなんか死をちゃんと意識させた方がいいじゃないですか。
司会者:突っ込むとこ多すぎんねん!(怒)
林編集:はい(笑)
司会者:音も気になるし言ってる事もアレだし、林さんいるのに音声(マクドナルドの件)流れるし、まぁでもそういう事なんですね、ハンバーガーショップの回驚いたと。
林編集:そうですね。平然とね。もう許可取りの電話しなきゃいけない訳じゃないですか(笑)「そちらの店舗を出しますよ」って時に、藤本先生が「絶対大丈夫!」って言うから、許可取りの電話を出そうかなと思ったんですよ、まぁネームを待とうと...。それでネームを見たら、まぁどう考えたって店長死んでいるんですよ。
司会者:あははははは(爆笑)
林編集:「無理でしょ!」って、じゃあ大丈夫です(実在のハンバーガーショップの名前は出さない)っていうので、「ファミリーバーガー」っていう架空の名前だったら良いだろうという事で、はい。
司会者:(笑)。さあそれではこちら藤本先生からの回答もあるそうです聞いてみましょう。どうぞ。
原作者:銃の悪魔が出てきて死んだ人の名前のバーって出るところあって、ほとんどもうアシスタントさんに任して名前書いたら、そのアシスタントさんがあのちょっと変わった人だったから、変わった苗字ばっかりバーっと書いて、全然加藤とか佐藤とか当たり前の苗字が少なかったから。いっぱいありふれた苗字出さなきゃいけなかったから。バーって。
司会者:あー変わった苗字。なるほど、だから田中とか山田とかそういうのはなかったんですかねぇ?
林編集:らしいんですよね。最後自分で全部直したって言ってて。
司会者:だからなんか勅使河原とか、なんか伊集院とか、何かそういう癖のある名前が多かったんですかね。
林編集:大変だったとおっしゃってましたね。
司会者:なるほど。なるほど。まあでもここもねすごく衝撃的なシーンねぇですから。なるほど。そんな裏側があったという事ですね。
司会者:さぁ、続いていきましょう。続いてはクァンシさんからの質問です。
ポチタの触り心地はどんな感じですか?
司会者:気になりますね、藤本先生からの回答を聞いてみましょう。
原作者:え、犬みたいな感じじゃないですか。マリモ。水気のないマリモ。ツルフサって感じじゃ。
司会者:マリモ!?水気のないマリモ!?
林編集:(笑)
司会者:まあでもうちょっと分かりました。触った事ないけど、ああいう水気のないああいう絹のね、パサパサっていうのね。
林編集:これから商品化をする、多分そのメーカーの方々は、多分マリモの事すごい研究するんだと思いました。
司会者:これから(笑)!?
林編集:乾かして、マリモも乾かして。
司会者:あんまりマリモ乾かすという作業は向いてないでしょうけどね。さあ、どうでしょう大塚さんこちら。
大塚P:そうですねえ(苦笑)。なんか映像化する時に影響でないといいなって。
司会者:あっはっは(爆笑)。これをね。これはちょっと頭に入れちゃったという事でいいですねえ。やっぱ、でも一個一個、やっぱなんかあそうなんだと思う事もたくさんありますから。
司会者:さあ、それでは行きましょう。続いてはab(エイビー)さんからの質問です。
タツキさんの怖いものTOPが知りたいです!一番怖いものは何か。
司会者:藤本先生からの回答を聞いてみましょう。
原作者:ルールから外れた人は怖いですよね。今日、(※自主規制音※)に行ったら鳩蹴ってるおじさんがいて、「こえ〜」って思ってた。まあそれルールから始まっているものか、わからないけど何考えてんだろうって。そういう人って怖くて注意できないですよね。想像できないものって怖いですよね。
司会者:これは怖いですね。なぜ蹴るんだっていうね。
林編集:怖いですよね。
司会者:平和の象徴ですからね。どう考えてもこれは。確かに想像してないもん見たときに体って動かないですよね。「ホンマ?」みたいになるから。なるほどいいですね。どんどん行きましょう。
司会者:さあこちら、めいさんからの質問です。
タツキ先生の好きな朝食ありますか?
司会者:さあ、それでは藤本先生からの回答を聞いてみましょう。
原作者:もう朝とか夜とかないんで。起きた時間が朝なんで。最近はゆで卵とプロテインかヨーグルトだけですね。一応サプリメントとか飲んでるんだけど効果あんのかなー?って。
司会者:あると思って飲んでくださいよ!
林編集:(笑)
司会者:あんまりなんか質素な感じというかなんか粗食的な感じもしますよね。
林編集:そうですね。食べ物にそこまで、食べ物とか着てる服とか、そこまでなんか意識を向けないというか。
司会者:そうなんですね。はい。
林編集:だからまあ、ご褒美熱とかあるじゃないですか。「これが載ります」とか「連載決まりました」とか、「なんかリクエストありますか?」って訊くと、「特にない」って言ってました。
司会者:そこまでですか。なるほどなるほど。
いいですね。さあ、こちらいきましょう。
司会者:続いては古薪(コマキさんもしくはフルマキ)さんからの質問です。
藤本先生が「読んだ人が、死ぬ間際まで覚えてくれるようなシーンを描きたいと思ってます!と仰られていたのを覚えていまして、私にとってそれはチェンソーマンだと確信しているのですが、先生が死ぬ間際まで覚えているだろう作品は何でしょうか?よろしければお答えください!
司会者:いい質問ですね。さあこちらの回答を聞いてみましょう。
原作者:映画とかでもこのシーン見れたら100点みたいなのがいっぱいあって。最近のだと『パラサイト』とかで、あのお姉ちゃんがトイレでウンコバーって溢れてくるトイレで座ってスマホ向けるところとか、すごく綺麗だなーっていっぱいありますよね。
司会者:はー(感嘆)。綺麗だと思うし100点。これ面白い考え方ですね。こちらはもうそういう話はやっぱ打ち合わせの時される?
林編集:そうですね。ストーリーの方を話す作家さんとかそのキャラの属性を話す作家さんとかいろいろいらっしゃるんですけど、藤本さんの場合、こういうシーンの事を仰られる事が多い、「この映画のあのシーンの部分がすごい印象的だった」みたいに、シーンで語る事が多い先生だなっていう風に思っています。
司会者:これは大塚さん面白い見方っちゃ面白い見方ですよね。
大塚P:そうですね。やっぱり漫画読んでいると本当に映画好きなんだなっていうのがすごい伝わってくるんで。
林編集:そうですね。
司会者:なるほど。こういう一文からもね伝わってくる。こういう作品だという事でしょう。
わかりました。
司会者:最後ですね。最後はうに丸さんからの質問です。
ポチタの夢は“誰かに抱きしめてもらう事”でしたが、今現在のタツキ先生は夢や今後やりたい事などありますか?
司会者:聞きたい。いい質問じゃないですか。さあそれでは藤本先生からの回答を聞いてみましょう。どうぞ。
原作者:頑張って生きる事です。
司会者:終ーわーりーー?!?(困惑)
林編集:(微笑みながら首を縦に何度も振る)
司会者:もうないんですか。生きる(以外に)。
林編集:素晴らしい目標ですよね。本当ねこれは。
司会者:具体的な事じゃないんですね。
林編集:そうですね。まぁでも彼にとっての生きる事って、多分漫画を描く事に等しい事かなと思ってる。頑張って描いてってくれるんじゃ
ないのかなって、同編集としては思っております。
司会者:生きるという事は描くという事。
林編集:はい。描く、作るという事んですかね。
司会者:なるほど、なるほど。という事でございまして、たくさんの質問ありがとうございますが、そして藤本先生も回答の方ありがとうございました。
[拍手]
司会者:さあ、そして林さん。今日は何か嬉しいお知らせを持ってきてくれているという事で。
林編集:はい。7月19日に藤本先生の新作読切が『ジャンプ+』に載りますので、もう1ヶ月を切りましたね。すごい面白い大ボリュームで、またいつもと違う内容なんですけども、めっちゃ面白い読切が載りますんで、是非多くの人に読んでいただきたいなーってのと、チェンソーマンが1100万部を突破したんですよね。あの実はどこにも発表しなかったのでこのMAPPAステージでお伝えしようと思ってて。今日冒頭で多分おっしゃっていただいたんですけど、改めて全11巻なので巻割で100万を突破しました。
司会者:本当だ!素晴らしい!
[拍手]
林編集:皆さんのおかげでありがとうございます。本当に。
司会者:さあ、それではこちらね。『少年ジャンプ+』で7月19日より読切も載ります。そちらもチェックお願いします。
司会者:さあ、という事で、いろいろ喋ってきましたけれども、実はお時間となっております。さあ、それでは最後に放送を楽しみにしている皆様に折り入って一言ずつメッセージいただけますでしょうか。まず林さんお願いします。
林編集:はい。アニメのPVが発表されまして、あのこれからもいろんな情報出てくと思うんですけども、あの『チェンソーマン』のアニメの方も藤本先生の作品の方も是非楽しみ続けていただきたいので、「早バレとか流出とか止めましょうね〜」と全世界の人に、やってる人いたら「駄目だぞ!」とみんなで叱ってあげてください。みんなに一遍にお祭みたいに楽しんでいただけたら嬉しいなあって思っております。以上です。引き続きよろしくお願いします。
司会者:ありがとうございました。
[拍手]
司会者:さあそれでは大塚さん。
大塚P:はい。本日その10周年の記念イベントという事で足を運んでいただいてありがとうございました。配信で観ていただいている方も本当にありがとうございます。やっぱ10年間いろんな作品を作ってきて、このチェンソーマンはその次の10年必ず代表作になるだろうなと思ってますし、このチームがまたうちの10年引っ張っていってくれるんじゃないかと思っていますので、皆さん期待してお待ちください。本日ありがとうございました。
司会者:ありがとうございました!
[拍手]
司会者:アニメの続報の方もお待ちしております。という事で「チェンソーマンステージ」以上となります。集英社の林さんMAPPAの大塚さん、どうもありがとうございました!
[拍手]
[閉幕]