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【岡崎体育】夢を叶えた最高のエンターテイナー【ワンマンレポ】

シルエットが映り、パーカーのBASIN TECHNOの文字が一文字ずつ浮かび上がる。バリかっこいい演出。そしてついにあの男が現れた。

夢を叶えに来たぞー!!!!!!

そう、みんな、ずっと待ってた。君の夢を叶えたくて、その瞬間を見守りたくて、いっしょに喜びたくて。おめでとう。ありがとう。ついに、さいたまスーパーアリーナの舞台に立ったんだ。

岡崎体育のライブを一言でいうならば「笑いと興奮と涙が止まらない」である。文字通り「止まらない」のである。私は、彼のシルエットが映った時からボロボロ泣いていたのであるが、音楽が鳴れば全力で踊り出すし、想定外のサプライズやネタの数々により、気づけば大爆笑しているのだ。以下、諸々のシーンを記す。

笑いと興奮と涙が止まらないダイジェスト

・関係者席にキンキラの叶姉妹
・平均台を渡る岡崎体育
・エノキ臭いセンターステージ
・警備員・藤木直人「バンドざまぁみろ!!!」
・いちごみるくごはんは食べたくない(山羊座)
・いらすとやの岡崎体育ぎゃんかわ
・関係者に捧ぐFriendsスペシャルver.で血痰が絡まるてっくん
・これ以上細くなると「カブトプス」
・次のデートで観る映画はクッキングパパのハリウッド版
・天井から吊るされて登場
・誕生日前ケーキ
・センターでせり上がっても歌詞忘れる
・せっかくのトロッコで誰も知らない新曲披露
・円盤の副音声
・泥豚マーガリン肉団子
・鴨川等間隔からのエクレア(神曲)
・Explain封印
・アイドル並みのファンサ

これだけのことを、3時間で、たった1人で、やってのける。こんなぶっ飛んだアイディア、どこから降って来るっていうんだ。しかもそれを実現してしまうんだから、脱帽である。(詳細を知りたい方は「岡崎体育 エノキ」等とTwitterでググるといい。画像付きでツイートされている。)

「いつかはさいたまスーパーアリーナで口パクやってやるんだ絶対」

今回のワンマンで最後だと宣言した曲がある。それが『Explain』。ゴリゴリのイケてるイントロから、本当にどうしようもない歌詞が続く歌だ。しかし最後にこの強烈な「言霊」を残す。呆れながら聴いていたこの曲を、やがて「アリーナで口パクする岡崎体育」を想像しながら聴くようになった。そして、その「いつか」が現実になった。想像が現実になるとは、こういうことなのだ。

「鴨川等間隔」と「エクレア」

『MUSIC VIDEO』や『感情のピクセル』から彼を知った人(私を含め)は、「面白い」アーティストというのが第一印象だ。ビジュアルも、それを後押ししているかもしれない。事実、ライブでは彼のユーモアは大爆発している。しかし、「面白い」だけで彼を語るのは間違っている。

岡崎体育の好きな曲は何ですか?と聞かれたら、この2曲を答える。なぜなら、彼の人間くささという魅力が溢れているからだ。繊細さ、ネガティブさ、偏屈さ、あたたかさ、子供心、だらしなさ、不安、素直さ、自信のなさが、ダダ漏れなのである。あー好き。

大好きな曲を、アンコールで歌ってくれる幸福感。号泣必至である。

ソロ参加でも大丈夫!だってあったかいもん

前回も今回もおひとりさま参加である。でも、さみしくなんかない。その理由を説明しよう。

・年齢層が幅広い、ファミリー・おひとりさま参加も多い
会場を見渡してみると、ポケモン効果からかキッズが多い。娘と母、息子と父、一家4人で参加しているファミリーもいる。それから、20代であろう綺麗なお姉さん、物静かそうなおじさんなど、多くのソロ参加者も見受けられる。私服の人も、Tシャツからバッグまでグッズで揃える人もいる。だから、全然問題ない。1人でも、どんな出で立ちでも、浮かない。受け入れてくれるあたたかさがある。

・ファンのみんながやさしい
私はすぐに隣の人に話しかけてしまうタイプであるのだが、今回は、関係者席にキンキラな女性(のちに叶姉妹であると判明)がおり、ライブが始まるまでその話題でもちきりだった。双眼鏡を貸してくれたり、叶姉妹のインスタにあげられている写真を見せてくれたり、その近くに金爆の鬼龍院翔がいることを教えてくれたり。とってもとっても楽しい時間だった。岡崎体育ファンに悪い人はいない。

ちなみに、1人で参加した時に困るのが「写真」だ。前回それが嫌でタオルの購入を見送ったほとだ。しかし、今回はいつもの「タオルいじり」がないと聞きつけ、勇気を出して買ったのだ。買ったからには、タオルをバッと開いてさいたまスーパーアリーナの文字の前で写真を撮りたい!!!でも勇気がない。もじもじして15分が経過、もう入場が始まってしまう。やばい。意を決して、会場一やさしそうな母娘2人組に声をかけて写真を撮ってもらった。

よく見て欲しい。私はてっくんと写っている。これはお母様がてっくんをこちらに向け(お母様は後ろを向いている)、娘様が写真を撮ってくれたのだ。なんというアイディアと心配りとやさしさであろうか。感激。本当にありがとうございました。

また君と夢を見たい

寿司くんとの対談で「さいたまスーパーアリーナの最後に次の目標を言ってほしい。そうしないとファンも離れていきますよ」と言われていた。そして、さすが有言実行の男、次回のワンマン予定を発表した。もちろん嬉しいことだが、さいたまスーパーアリーナよりもキャパも小さいようで、より「大きな夢」の発表はおあずけとなった。そんなに急かしちゃいけない。たった今夢の最中にいる男に、そんな言葉を期待するのが間違いだ。夢の余韻に浸る時間を少しくらいあげたっていいではないか。1回落ち着いたっていいではないか。君がくれた感動を、忘れることなんてないのだから。

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