キャロットラペを作りながら
近所の業務スーパーで人参がいつも安い。
小ぶりな人参が7~10本位入ってて100円くらい。
だからついつい常備野菜として我が家に最近人参がいる。
煮ても炒めてもスープにしても便利な人参。
彩りも綺麗でありがたく使わせてもらっている。
引っ越し祝いに前職でお世話になった訪問美容師さんがホットサンドメーカーをくれた。ホットサンドメーカーにはホットサンドのレシピや付け合わせのレシピが載っている。
その中にキャロットラペのレシピが載っていた。キャロットラペってカフェランチとかで食べることはあっても、なかなか作ったことはなかった。
人参をめっちゃ細く薄く切って、塩を降って水気を切り、蜂蜜と醤油と粒マスタードとレモン汁とを合わせるだけの簡単レシピ。
人参をうすーくうすーくほそーくほそーく切っていると小学生の頃よく土曜日に弟といとこと祖母の家に行っていた時のことを思い出した。
我が家もいとこの家も両親が共働きだったので土曜日は大抵祖母の家に預けられた。祖母はそんなに料理が得意じゃない分、孫たちに好き勝手やらせてくれた。祖母は外に出るのが好きなので大抵お昼は外食なのだけれどたまに家でお昼ごはんの時もあった。そんな日はホットプレートを出して孫たちに野菜を切らせて焼き肉をしていた。そんな焼き肉の日、切る野菜は大抵、人参、じゃがいも、キャベツ、玉ねぎ。
私たち3人は人参、キャベツ、玉ねぎは雑に切るのにじゃがいもを切り始めると真剣になる。
誰が1番薄く切れるか選手権の始まりだ。
うすーくうすーく切ってそれを多めの油で焼き上げる。
お手製ポテトチップスを作るのにはまっていた。
人参を1人でうすーくうすーく切ってたらそんなことを思い出した。
夏にスイカを食べれば誰が種を遠くまで飛ばせるか選手権が始まり、外に出れば鬼ごっこが始まり、雨が降った日は祖母の庭の笹の葉で船を作ってそこにアリをのせて水溜まりを泳がせたり、祖母に連れられ、ゲーセンに行けば3人で横から見る役と操作する役と協力してUFOキャッチャーでぬいぐるみをゲットしてはハイタッチしたり、江ノ島水族館のナイト水族館の応募に当たり子供たちだけで寝袋持って江ノ島水族館に泊まったり、いろんなことをした。
毎週土曜日が来るのが待ち遠しかった。
両親が共働きでも、月曜日に友達が土日に家族とお出かけしたとか話を聞いてもそんなに羨ましく思ったり寂しくなかったのはそんな祖母と従兄弟と弟といた時間のおかげかもなぁとふとキャロットラペを作りながら思った。