不思議な日記①
昨日は満月だったそうです。
舞台が終わった帰り、空を見上げて月を見ました。
とても綺麗で、写真撮ろうと思ったけど、写真に撮ったら全然綺麗じゃありません。
この綺麗な月を誰かと分かち合いたいのに、
この澄んだ寒空の空気感と、澄み渡る空の中にあるまんまるとした月をどう考えてもこのまま切り取って保存することができないのです。
それなのでもちろん、綺麗だねって誰かと微笑み合うこともできない。
私は1人この月を少しでも心に残しておきたいと思い、月を見続けました。
信号待ちの時に見つけた月。
信号が青になっても立ち止まったまま、見上げました。みんな信号に従って歩き出したけど気にしない。
少しでも長くこの綺麗な月を目におさめておきたかったんです。
ふと思い出しました。
何年前だろう、月が満月で、綺麗なことを誰かとシェアしたくってSNSに投稿したら、
当時付き合っていた彼が、そんな無意味な投稿すんなって言ったんです。
懐かしいなぁ。
別に私の勝手でしょって思ったけど、
そう反応してくれる誰かがいるって幸せなことだったんだなぁって。