猛烈に泣きたくなる夜
時々、猛烈に不安になる夜がある。
これでいいのか。
人生これでいいのか。
本当にこのままでいいのか。
これから、どうしたらいいのか。
途方にくれて、
激しく泣きたくなる。
自分だけが取り残されているように感じてしまう。
このままじゃダメだと思うなら、
行動するしかない。
色々考えて悩む暇があるなら、たくさん行動し、失敗と成功を経験するべきだ。
そうやって人は前に進み、成長する。
そんなことは分かっている。
分かっていても、途方もなく不安になることがあるのだ。
全ては自分次第で、
考え方次第でいくらでも前に進めるのに、
自分で自分にストッパーをかけている。
自分で自分を苦しめている。
そんなことがある。
自分の信じた道を思いっきり突っ走ることができたら、どんなにいいだろうか。
才能を遺憾なく発揮し、輝きたい場所で、活躍できたら、どんなに素晴らしいことか。幸せなことか。
でも、実際にいるのだ。
私が欲しくて欲しくてたまらないあの場所で、大きな笑顔を振りまいている人がいる。
どんどんどんどんその人は輝きを増し、それに比例するかのように、私はどんどんどんどん影となり、ちっぽけな存在になっていく。
程遠い存在なのだと思い知る。
目的地までもう少し。目的地が、見えてきた。
そう思っていたのは幻覚だったのだと思い知る。
目を背けたくなる現実。
それでもあの場所にいきたいと私は渇望している。
なんなんだよ、もう。
いや、そうか。
私は進むのが怖いのだ。
これからの未来が見えぬから、進むのが怖い。
だから、こんなに猛烈に不安になる夜があるのだ。
だったら少しでも見える明るい目的地を探し出すしかない。
そうすれば、いつまでも足踏みしてうずくまっていないで、歩き出すことができる、軌道に乗れば、走り出せる。
これからどうしていけばいいのか、
何をすればいいのか。
自分で考えて、自分で決断していくしかない。
ならば、
少し落ち着いて、ゆっくりしてもいいじゃないか。
そして、また、ゆっくり、歩き出せばいい。
いろんなことを考えた夜だった。
もう、悲しくなんかないよ、
あ、やっぱ嘘だよ、少しまだ苦しい。