俳句実況 勝手に鑑賞ごめんなさい#29 初・ 雪・椅子取りゲーム
プレバトでおなじみのフルーツポンチ村上健志さんがYou Tubeでやっている俳句実況がとても面白い。あまりにも勉強になるので、自分の覚書として実況で村上さんが作られた俳句と自分の鑑賞などを書かせていただきます。勝手にごめんなさい。
1/8 第29回
ひさびさ回にして今年初実況回!!
(初)
書初や大げさにくねくねと揺れ
お題「初」で「書初」がくるとは思いませんでした。なんというか、お笑い芸人さんらしい書初めですよね。お正月のバラエティ番組とかでありそう。
(雪)
ラブソング書けそうな気がする雪夜
おっ、早くも調子出てきましたね~いかにも村上さんらしい句です。 「気がする」がいるorいらない問題・・・俳句の原則からすると、いらない言葉かもしれませんが、この句に関しては自分はこのままでいい派。 ご本人が「東京でたまに降る雪はチート気味に綺麗」と仰っていましたが、この句の醍醐味はまさにそのたまに降る雪にテンション上がっちゃっている「チート感」?にあると思うのです、なんちゃって感というのか・・・
なので「気がする」というぼかした言葉は効いているような気がするんですよね。
(椅子取りゲーム)
椅子取りゲーム音楽止まり雪
わ、なんだか素敵な句です。音楽が止まった瞬間と窓の外の雪と・・・聴覚と視覚のあわいのような切り替わりのような、一瞬の切り取りです。自分がもしこのお題を出されたら「椅子取りゲームといえば子供」を外側から眺めている句から発想が飛べません。こんな風に自分がその中に入っていって、句をささっと作ってしまえる村上さん・・・相変わらずのセンスに感動しました。
今回は3句でした。これからも細く長く俳句実況続けてくれたら嬉しいですね。