俳句実況 勝手に鑑賞ごめんなさい#50 冬麗戦振り返り・新年・曜日
1/14 第50回
久々の俳句実況です。まずは冬麗戦で出さなかった句から始まりました。
(口頭で紹介されていたのを書き起こしましたが、表記などこれでいいのかは分かりません)
それにしても沢山作りましたね~
ジジ抜きのジジに温もり炬燵の夜
鯛焼や二礼二拍手だったけ
鯛焼の気軽さと二礼二拍手のフォーマル感のギャップがいいですね。
一揃え仕舞うサイコロ春近し
振り返してくれた手ひとひらの雪
これ好きです。類想がなくはなさそうですけど、言葉の選び方、並べ方が絶妙で、17音で無理なく素敵なシーンを表現していると思います。
てにをはの当たり年大根洗う
季語「大根洗う」がいい味出しています。
運不運晴れ男なる雪達磨
珈琲におまけのクッキー日脚伸ぶ
ご自身は「シンプル過ぎてタイトル戦には出せない」とのことですが、そーかな?出しても結構イケたんじゃないかと思いますけど・・・
占いは共同作業みかん剥く
星占いランキング背に刻む葱
ここからは久々の実況俳句です。
(新年)元旦の湯気の豊かな屋台かな
「元旦」という非常に大きな季語に対して「屋台」というささやかな物への着地ですが「湯気の豊かな」がいい橋渡しをしてバランスがとれた句になっているんじゃないかと思います。
(曜日)火曜日の炬燵の柿の種はらう
意味の上で火曜日が動くのか問題はありますが、字面を見ると火の文字がたくさん入っていたり、音で言うとK音の単語が続いたりという面白さはありますよね。ご本人は無意識にさらっとやってらっしゃるのかもだけど・・・
(髪型)受験子の総髪お風呂場の鏡
お風呂場でオールバックというは以前の句にもありませんでしたっけ?
俳句作っているとあるあるなんですけどね。自分も毎年、同じ発想の句を作ってしまいます)何となくニヤニヤしてしまいました、ごめんなさい。