俳句実況 勝手に鑑賞ごめんなさい 番外編 プレバト春光戦 2023
プレバトでおなじみのフルーツポンチ村上健志さんがYou Tubeでやっている俳句実況がとても面白い。あまりにも勉強になるので、自分の覚書として実況で村上さんが作られた俳句と自分の鑑賞などを書かせていただきます。
勝手にごめんなさい。
プレバト春光戦 3月30日放送
最近村上さんのyou tube配信はありませんが、自分の覚書としてプレバト春光戦の鑑賞を勝手にさせていただきます。(気になったところだけ)
まずはやはり村上さんの句から
4位:保護シール剥がす手応え啄木忌 村上健志
添削:保護シール強し啄木忌の明細
今回も4位という悔しい順位になってしまいましたね。
保護シールという目の付け所は今回もめちゃくちゃ村上さんっぽい・・・
先生やほかの方からのご指摘の「手応え」がやはり惜しかったのかな?
添削案の「強し」という表現が個人的には好き。
優勝:給与手渡し春宵の喫煙所 藤本敏史
フジモンさん、すごい~
特別に変わった状況を詠むでもなく、斬新な表現を使っているわけではないのに、しみじみと訴えかける映像が浮かんでくる句になっていますね。
ジュニアさんのつっこみ「手渡しの時代にはどこでも吸えたわ」はさすがというか、その通りなんですけど、俳句って写実やリアルを追求してくると思いきや、こういうった微量のフィクションが功を奏する場合もあるんですよね・・・一筋縄ではいかないものですよね~
3位:鞦韆に退職の日の花束と 梅沢富美男
梅沢さんらしく綺麗にまとまった句だな~と思います。
ただ若干の既視感というのか、有名なドラマとか映画でこういうシーンありませんでしたっけ?
5位:口座開設朱肉拭き取る夏近し 千原ジュニア
季語が動くか否か問題ですが、自分はこのままでいいと思うんですよね。「朱夏」という言葉もありますし、「朱肉」と夏は相性がいいように思います。
6位:本採用朧夜の缶チューハイ 森迫永依
添削では春夜になっていましたが、朧夜も悪くないなと思いました。
本採用を実感している作者の思いがじわじわ~っと伝わってくるようです。
7位:春光の起業ゲーミングチェア届く 横尾渉
ご本人の解説とは違ってしまいますが、独りで起業したというシチュエーションならこのままで成り立ちますよね。横尾さんらしいおしゃれで素敵な句だと思います。
8位:桜蘂降る陸自の戦車しづか 立川志らく
添削:戦車しづか桜蘂降る駐屯地
確かに添削によってより分かりやすい句になっているのですが、原句の段階で「桜蘂降る」と「戦車」の取り合わせにドキっとさせられました。
ついでに予選のお気に入り句
○予選A 1位:三月の空に託せるものがない 春風亭昇吉
三月だからこその空虚感をうまく一句にまとめましたね。
上手いな~そして若いな~と感じました。
○予選B 2位:木の芽冷え青いジャバラで家具包む 千賀健永
添削:木の芽冷え青いジャバラで包む家具
「木の芽冷え」「青」「ジャバラ」という言葉の掛け合わせに惹か
れました。千賀さんのセンスやっぱり好き。