俳句実況 勝手に鑑賞ごめんなさい 番外編 プレバト金秋戦 2022
プレバトでおなじみのフルーツポンチ村上健志さんがYou Tubeでやっている俳句実況がとても面白い。あまりにも勉強になるので、自分の覚書として実況で村上さんが作られた俳句と自分の鑑賞などを書かせていただきます。
勝手にごめんなさい。
プレバト金秋戦 10月13日放送
今回はyou tube配信はありませんでしたが、自分の覚書としてプレバト秋天戦の鑑賞を勝手にさせていただきます。(気になったところだけ)
今回のお題は「大谷翔平」って・・・色んな意味で難しいですよね。
まずは惜しくも2位の村上さん
大谷の球大谷が打つ案山子 村上健志
発想を飛ばした一句ですね。「案山子落ち」なんて言われましたけど、
スーパースターの大谷選手と案山子の対比が面白いです。
それにしても村上さん、本当に悔しいんだろうな~
(優勝句)
大きく振りかぶって秋爽の只中に 藤本敏史
タイトル戦はスケールが大きい句の方が有利(映える)というのは完全に
私見ですが、今回もお題の写真を真っ向から捉えた句が1位となりました。野球ワードを全く入れていないのに場面を想像させる、しかも一物仕立て、これは難しいです、レベル高いです。フジモンさん、最近本当に調子がいいですよね。句柄もちょっと変わってきた気がします。(以前の句はどちらかというとファンタジーな可愛らしいイメージ)
白秋の雲穿ぐ右投げ左打ち 春風亭昇吉
こちらも、フジモンさんの句と似たタイプの句ですね。お題写真から離れずに忠実に丁寧に描写しています。「穿ぐ」の是非を問われていましたが、
自分はいいと思うのですけれど・・・
総立ちのフェンウェイパーク星月夜 横尾渉
毎回書きますが、やはり横尾さんの句はオシャレ。
ポケットにゴミ爽涼のユニフォーム 梅沢富美男
(添削)マウンドのゴミ爽涼のポケットへ
これは本当に目の付け所がいいと思います。大谷選手ならではのエピソードと爽涼が抜群に効いているんですね。確かに添削句なら1位かも・・・
打ちまくる大谷生姜擦る私 皆藤愛子
「打ちまくる」や最後に「私」は添削されていましたが、そこが好きです。
大谷と私が対になっていてリズムもいいですよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今回は予選の句でも好きな句が多かったので覚書
マネキンの坐骨デニムに入るる秋 藤本敏史
これも上手いなあ~マネキンの「腰」ではなく「座骨」
これはなかなか言えません。
星月夜ファーストピアスの重力 松岡充
「ファーストピアスの重力」がいいですよね、星月夜という天体とも物理的?に呼応していそう。
紅葉且つ散る袖高欄の一樹 北山宏光
絵巻物を広げたような豪奢な感じ。北山さんの句はいつもちょっと外連味があって好きです。
丸善の古書フェア檸檬ケーキの香 横尾渉
何回でも書きます。横尾さんの句はオシャレ。
