俳句実況 勝手に鑑賞ごめんなさい 番外編 プレバト金秋戦 2023
プレバトでおなじみのフルーツポンチ村上健志さんがYou Tubeでやっている俳句実況がとても面白い。あまりにも勉強になるので、自分の覚書として実況で村上さんが作られた俳句と自分の鑑賞などを書かせていただきます。
勝手にごめんなさい。
プレバト金秋戦 10月12日放送
すっかり季節毎のタイトル戦観戦記になっています・・・それでいいね!
今回のお題は「月」・・・月100句を思い出しますね。
今回は4位の村上さん、う~んやっぱりタイトル戦はあと一歩!になってしまいましたね。
良夜かな香典返しの茶漬け食ふ 村上健志
村上さんらしい、半径1mの日常に潜む詩を上手にすくい上げた句です。
言葉の選び方、語順も玄人技というのか夏井先生仰るところの手練れです。
懐かしの月100句・・・今回は優勝したかっただろうな~
(優勝句)
朝月のアザーン砂漠の空港へ 森迫永依
森迫さんすごっ!タイトル戦優勝2回目ですよね。(前回のケサランパサラン~もよかった)毎回確実にヒットを飛ばすというより定期的にガツンとホームランを打つ感じ。
毎回書いているような気がしますが、タイトル戦はスケールが大きい句の方が有利(映える)な気がします。伝統的な季語「月」を違和感なくエスニックな雰囲気に転換させ、まるで旅行会社とかカード会社のCMのような世界観を作り上げました。
森迫さん、以前も似たような句作ってなかったかな~と思い、調べてみたらこんなんありましたね。いちじくを運ぶ掛け声朝の鐘
では2位以下(気になったところだけ)
2位 月白のワーディー渡るヌーの群 藤本敏史
こちらもスケールの大きさ、世界観の作り込みが勝因になった句だと思います。それにしても・・・ふじもんさ~ん。
3位 こりりとすっぱそうな三日月のかど 森口瑤子
いい森口さんきたっ!夏井先生も仰っていましたがやっぱり「かど」まで言ったのが勝因かと。三日月の一物仕立ての句ってかっこいいな~自分もいつか作ってみたい。
5位 名月は東に父島観測所 春風亭昇吉
いわゆる本歌取りですが、+αの「父島観測所」とのギャップが上手くはまった句ですね。さすがのインテリジェンスを感じる句です。
8位 桂月やキャラメルの香の満ち満ちて 梅沢富美男
放送ではさんざんでしたが、自分は好きですね~この句。簡単には使えない「桂月」をそう持ってきたかと。桂月の持つロマンや物語性とキャラメルの香(お菓子、飲み物?)はいい感じについていると思います。