俳句実況 勝手に鑑賞ごめんなさい 番外編 プレバト炎天戦 2024
プレバト炎天戦2024 7月11日放送
恒例~となりました、季節ごとのプレバトタイトル戦の覚え書きです。
今回、村上さんは惜しくも予選落ちとなってしまいました。
が最初はやはり村上さんから・・・
三越の獅子は阿の口夏旺ん 村上健志
一見悪いところは何もない、と思うのですが「阿の口」はよくあるとのご指摘・・・村上さんなら、こぢんまりと纏まるんじゃなくもっとやっっちゃってよ!ってことなんでしょうね。
炎天戦はニューフェイスが誕生するイメージがあるのですが、今回も凄い人出てきましたね。
観光地というお題も良かったのかもしれませんが、全体的に良い句、自分の好きな句が多かったです。
まずはなんといっても、蓮見さんにびっくりです。
最近出てきたなあ、と思っていたらあれよあれよという間に・・・
このタイトル戦で、予選本戦共、完璧な二句揃えられたのは本当に凄い。
優勝:夏暁の納沙布FMのノイズ 蓮見翔
やはり、タイトル戦はスケールの大きな句が強いです。
「FMのノイズ」という洒脱、軽妙と「夏暁の納沙布」のスケール感、重厚感との対比の効いていること。
釧路駅知らないコンビニの冷房 蓮見翔
「冷房」という季語は難しいです、自分は使ったことないですね~
こうすればいいんだよ!というような見本のような句。
っていうか、予選句⇒本戦句が一続きの旅日記(しかも自然に)になっているのがニクイ!手練れ!凄すぎる!
では以下、気になった句だけ勝手に鑑賞~させていただきます。
能登は虹一棟貸しの露天風呂 横尾渉
雪渓のピザ屋品川ナンバー来 横尾渉
横尾さんも揃えてきましたね~
横尾さんの句はいつも都会的でお洒落なのだけど、今回は何というのか、バージョンアップというかセレブ感まで漂っています・・・このまま突き進んで欲しい。
舳先より泡盛の神酒一礼す 千原ジュニア
安定のジュニアさん、何かとても大切な物を見せていただいているような気分になる句です。
カタカナの魚ばかりや市薄暑 瀧川鯉斗
同じ沖縄でも、ジュニアさんの句とは対照的な感じ、とても素直な句ですよね、お人柄なんでしょうね。でも、こういう俳句は作るの難しいです。
始発待つ素足ぶらぶら大三東 かたせ梨乃
「大山東」の知名度で損をしていることでしたが、分からなくても気持ちの良さが伝わってくる句です。
黴臭いホテルだけど海がデカい 森口瑤子
森口さん、攻めてきたな~昭和のホテルってこんな感じでしたよね、今はない感じの。
熱田守護の亀の蛭剥ぐ炎天下 千賀健永
やっぱり千賀さんの句好きだわ~
今回もなんと言うんだろう・・・他の人にはない感性、ちょっと不思議というのか、よくこんなの句にするな~という目の付け所。大好きです。
夏を追う叡電の影チャリの影 安藤和津
「少年時代」「さよなら夏の日」の世界観、ショートフィルムができそう。
竜飛より海峡見ゆる翌は秋 梅沢富美男
「津軽海峡冬景色」まあそうなんだけど・・・あれだけ有名な曲はだと本歌取りっぽくて、これはこれでいいんじゃないでしょうか?好きな句です。
USJセットファサードの片陰 河野純喜
こんな「片陰」あったのか!無機質というのか近未来的な「片陰」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?