見出し画像

不動産はオンラインで適正に売却できるのか、オンライン内見PLUSの狙い

2020年8月20日、当社サービスである不動産買取マッチングサイト「インスペ買取」にて「オンライン内見 PLUS」のベータ検証をスタートしました。現在、オンライン内見といえば、不動産を買いたい人が物件に行かずに雰囲気を確認するのにVRや3D動画などを利用するイメージが強いですが、オンライン内見PLUSは、不動産を売却したい売却検討者が利用するサービスです。今回は、サービス提供背景から今後の発展系まで、さまざまな視点で記載したいと思います。

インスペ買取とは

不動産の売主オーナーと買取会社を直接マッチングする、日本最大級の不動産買取専門のマッチングサイトです。プラットフォーム規模は、買取に積極的な買取会社の登録が720社、買取予算額は6,700億円を超える日本最大級の不動産買取プラットフォームに成長しています。買取会社による入札競争が起こり、高額入札及び最短2週間程度でスピード買取が実現するため、住み替え、相続、離婚や転勤など、不動産を早く売却したい方々にご利用いただいています。また、交渉先の買取会社をご自身で選択するまでは、物件情報のみ公開し、お客様情報は非公開としていますので個人情報保護の観点でもご安心いただけるサービスです。(サイト:インスペ買取

画像4

サービス提供背景

現在、新型コロナウイルスの影響もあり「仲介で売れない」「内見予約がなかなか入らない」という売主オーナーから多くのご相談をいただいています。理由としては、内見を懸念する買主の増加や景気悪化による収入減を懸念した購入意識の低下など、原因はさまざまです。また「インスペ買取」に登録いただく売主オーナーより、感染対策の観点から、内見をオンライン化できないかとのご要望もあり、これらを受け、インスペ買取に登録する720社の買取会社に対しヒアリングを行った結果、「オンライン内見を実施してみたい」というニーズが過半数を超えたことから、本サービスのベータ検証をスタートすることとなりました。

買取会社向けアンケート結果

インスペ買取への登録済み買取会社様に対し、2020年7月1日〜7月末日までの期間で「オンライン内見についての意識調査」を実施いたしました。

画像1

上記アンケート結果のように、買取会社様もオンライン内見を行ってみたいという意識は強く、かつ、オンライン内見だけでは買取の意思決定ができないと回答した方でも、事前に売主のみ知り得る情報(三次情報)などを充実させることにより、オンライン内見への可能性が拡がるとお答えいただいています。

画像2

オンライン内見PLUSとは

インスペ買取が提供する「オンライン内見 PLUS」では、単純にZOOMなどによるオンラインミーティングで売主と買取会社をつなぐ内見だけはなく、当社が持つ、インスペクション(住宅診断)アプリ開発のノウハウを活かして、詳しい物件の状況や居住者のみが知り得る情報など、査定や買取判断に必要な情報を専用ツールにより、事前に取得することで「質の高いオンライン内見」を実現します。

画像3

オンライン内見PLUSの発展系

投資用物件では、すでに居住者がいることも多く、内見できずに利回り重視で購入する投資家や不動産会社がほとんどですが、実需(居住用)になるとオンライン内見だけで買取の意思決定を行うことはリスクが高く、後に問題が発覚するとトラブルになる可能性もあります。第一弾のベータ検証として、オンライン内見は、買取額の精度を上げることを目的とし、買取会社が訪問を希望する場合は、訪問後に買取意思決定を行うことを想定しています。仲介の場合は、個人の買主が購入することになるので、オンライン内見だけで購入の意思決定は困難ですが、買取会社は不動産のプロフェッショナルのため、近い将来、オンライン内見のノウハウ、習熟度向上により、オンラインのみで完結できる可能性は十分にあると考えています。オンラインのみで買取の意思決定が可能になった未来では、売買契約、登記、決済などのオンライン化も見込め、よりシームレスでスピーディな不動産売却が実現できると考えています。

運営の想い

今回のオンライン内見PLUSでは、不動産売買に関わる売主様や買取会社様の感染対策や負担軽減はもちろんですが、なにより、不動産売却を検討している売主様に「買取」の存在意義やメリットをもっと知っていただきたいという想いが強いです。日本ではほとんどの方が、一生のうち、不動産売却機会は1度きりですので、「仲介」と「買取」の違いを知らない方も多く、まずは高く売れる可能性がある仲介を選択している(促される)傾向にありますが、売却活動に失敗しているケースも多く見受けられます(仲介で売り出すと市場に公開されるため、売れなかったときの買取額が安くなる)。人が減り、家が増え続けている(空き家が増加)、コロナの影響で買主がネガティブになっているタイミングでは、いつ売れるかわからない状況は続きますので、まずは市場に出ない「買取」で、先に買取額を算出してから、ご自身のライフプランや希望額と照らし合せ、売却活動方針を決めていただくことを運営としてお勧めしたいと考えています。

最後に、「人口減少+空き家増加+コロナ市況」は長期戦となり、外部環境や各プレイヤーの心理状態は間違いなく変化しています。インスペ買取をご活用いただくことで、多くの不動産会社の目に触れ、安全に、適正に、スピーディに、不動産売却が実現する世界観を創っていますので、不動産売却をお考えの方はお試しいただけると幸いです。長文のお付き合い、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?