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魔法をかけられた娘の見ている世界と未来
この夏、娘は進路のことで就労移行支援事業所の見学を2箇所させてもらった。
ひとつは学校のみんなで参加。
もうひとつは個人的に依頼した。
お兄ちゃんが利用していた所なので個人的に見学兼ねて体験実習をしたときに、実際のプログラムに参加してきた。
自己紹介からはじまり、地域清掃、作業では
OPP袋詰めといってシャーペンをプラ製の袋に詰める作業、それから好きな事を発表する時間などがありました。
実習体験後に評価会といって参加の様子を事業所の職員さんがしてくれます。
好きな事を発表する時間では音楽や好きな動画を紹介し中でもお笑い動画をオススメしてくれて皆が盛り上がりました。
どんな人にも繋がれる話題を持ち備えていて素晴らしいとほめられます。
そんなことを言われたのは初めてですと私は返し、職員さんは驚きながら続けて、その他のブログラムも嫌がることなく初めて会う人ともスムーズにコミュニケーションがとれました。
それを聞いて、どこかよそのお子さんの評価ではありませんか?と隣にいる娘にそうだったの?という思いで見つめるとニッコリ笑顔。
帰り道に、こんな風にこなせるのってやっぱりラボの経験のおかげかな?ときくと。
娘は「藤原の魔法だね」と言います。
娘は藤原テューターのもとでラボパーティの活動をして6年目。
異年齢の子どもたちと世界の物語からテーマ活動を繰り広げています。
テーマ活動とは物語を通して、その話の世界にみんなが入り込み、想像したり、実際真似して
体現したりしてみんなと一緒にお話の世界を表現していくこと、、かな。
藤原先生とラボっ子は、物語を通して一緒に色々なことを語ります。時には同じ物語から違う意見が出ることもあるし、一人一人捉え方がちがうことを先生は教えてくれます。
他のラボパーティとの交流も時々あって、同じ活動をするラボっ子ともふれあいます。
大学生から幼稚園、未就園児までがまざってイベントをします。
その体験から高校生になった娘は企画、運営も任され様々な人とミーティングをしています。
初めて会う仲間と同じ活動をしていくことで、人前で自己紹介するのも恥ずかしいと思うことなくチャレンジができます。
娘は学校では友だちとうまくコミュニケーションがとれませんでした。いつも一人でいました。
でも、ラボではそんな娘を藤原先生が頼りにしてくれて小さい子たちの面倒も頼まれました。
イベントの実行委員会にも参加させてくれました。
そのたんび娘のことを高く評価し、あなたに任せるわ!あなたがいると安心よ。
そう言われていたのを私は知っています。
「藤原の魔法」を時には、無理だよ〜むちゃぶりだよと思ったこともあるでしょう。
でも、娘はまんまと魔法にかかりました。
どんな場所でも堂々とたち振る舞う自信をラボパーティで養ってもらいました。
娘は今きちんと自分が感じたことをもとに未来を見つめています。
何より自信をもってやりたいことをパフォーマンスすることで周りにも笑顔をうみだしています。
大人がかける魔法が子どもたちをこんなにも輝かせるでしょうか?藤原先生の愛のこもった声かけが実に素晴らしいことは間違いありません。
藤原先生に娘の話をすると、こんな返事が来ました。
彼女が魔法を使える様になったんだよ❣️
たくさんの 物語の中で泳ぎ回って想像の翼広げ 魔法使えるようになったんだよ。何処までも 飛んで行けるようになったよ
そのメッセージを見て私は目が潤みました。
あの子が何処までもとんでいける。
想像の翼を広げてとんでいける。
そんなふうに思えた今に感謝した日でした。
でも、そんな娘は所持金ゼロで学校にいき、定期切れてて、残金ゼロ!
お母さんどうしよう!という連絡をよこすとても何処へでも飛び立てる様子ではない、9月のスターティング。
私は駅まで迎えに行き改札で500円玉を渡しました。
やれやれ。
彼女の未来はどんな魔法でどこへいくの?