知らぬが仏【日々のこと】
私はこの言葉が好きです。
知らない方が何かと幸せ、知っても困るだけの凡庸な人間なんです…
小学生の頃、道徳の時間で部落を学んだ。私の住んでいた地域の近くにも部落があったらしい。10歳程度の私の率直な感想は「なんで教えるの…」
私は部落があることも部落というもの自体もその授業で初めて知りました。それまでは知らなかったので差別も無かった。知ってしまったので差別する気こそないのですが子供心になんとなく怖かった。知ったうえで差別を無くすというのが理想なのでしょうが私は子供だったし、今でもそんな高尚な人間には成れていません。「先生が広めてるじゃん」「余計な授業をしてる」と正直思った。授業後、部落についてやたらと詳しい同級生が居て驚いた。より繊細な地域に住んでいたのか、ご両親の教育かは判りませんが、私はこれ以上知るまいとその子の話を遠ざけた。大事なことだとは思いますがその後の人生でも不勉強で、いい大人になった今でも部落については無知なままです。ただただ「知りたくなかった」と思った記憶だけが強烈に残った。
今、飲食店で一部の方々が不潔な悪ふざけをしていると知らされています。今こそ食べに行きお店を助けるべきだと言う人達がいる。「ごもっとも!」と賛同は出来ても気分的には乗れない… 繰り返しになりますが私は高尚な人間ではないのです。ただただ「知りたくなかった」という気持ちだけがまたつのる。それなのに次から次へと嫌なお知らせばかりが寿司の如くに回ってきます。
「お知らせざんまい」で目が回りそうと締めるつもりでここまで書いてきましたが、あそこは回ってもいなければニュースになった店でもないことに、ここにきて気付きました。この投稿、どうやって締めましょう…
誰の悪戯でもなく私の頭がキレイに回っていないなんて、それこそ知りたくなかったです。