年賀葉書は買えたけど…【日々のこと】
先日コンビニで年賀葉書を買いました。
年賀状など、もはや消えゆく文化ではないかと思いつつも、私の母世代には根強い文化。田舎の母の代わりに毎年作っているので、仕方なく買いに行ったわけです。
入店してレジを見ると外国の方が一人。
”大丈夫かなー” と思いつつも声をかける。
「年賀葉書、有りますか?」
「えっ、何ですか?」
まぁ、そうですよね。
私が消えゆくかと思っているような日本独特の季節的文化物。
外国の方になじみが無くても仕方がない。むしろ異国で、その国の言葉で働いている時点で尊敬します。とはいえ、通じないのは買い物として困る。
他のコンビニでも今や外国人の店員さんに当たる可能性は高いし、やっぱり郵便局に行くべきかと考えつつ、少しは説明していたら店長さんが飛び出してきた。店内調理物の仕込みでもしていたのか急いで手を洗う店長さん。
「すみません。年賀葉書なんですけど、普通紙の無地で70枚ありますか?」
「あっ、えっ、あっ、ハイハイ、ハイハイ」
ゆっくりで構わないのですが、やたらと慌てている店長さん。
慌てることが身に染みついてしまっているよう…
気持ちは解ります。実は私、若い頃はコンビニの店長をしていました。忙しないことも慌てがちになることも痛いほど解ります。なんなら本当に痛くなるくらい… ”ゆっくりでいいですからね” とのんびり待っていたのですが
!”#$%&’()~!”#$%&~!”#$%&’()~!”#$%&~
さすがにバタバタし過ぎです。
店内の客、私だけだし、もうちょっと落ち着いてほしい。
そして何やら秤のような機械を出してきた。
”へぇー、今は枚数測れる機械とかあるんだ” と感心はしましたが、それよりもスキャナーのコードを機械が踏んづけているのが気になる。
案の定、上手くいかない店長さん。
そもそも何の機械かは定かじゃないし、設置が悪いからか、操作が解らないのか、理由も定かではないまま、結局は自力で枚数を数え始める店長さん。数え方も覚束ない…
「ハァハァハァ… 20枚ずつ渡していきますね。まず、下の桁が0~20で、ハイッ20枚。」
”んっ?” と思いましたが、ちゃんと数えていたはず。念の為、私も数える。
乱視のせいか老眼の為か、はたまた久々だからか私も数えるのが遅くなったものだと感慨にふけりつつも、やっぱり1枚多い。
「店長さん、21枚あるから1枚返すね。20枚なら0~19じゃないと。」
「あっ、そうですね。すみません、#$%&’%!”#…」
その後、店長さんは60枚はなんとか無事にくれて、残りの10枚の時、また11枚くれた。さすがに貰ってやろうかとも思ったが、やっぱり返す。
葉書用の袋も準備されていなかったけど、他の代用袋をくれたので良しとしときます。
コンビニで買うことすら儘ならなくなった年賀葉書。
やっぱり、消えゆく運命ではないでしょうか。
このコンビニで判断を下すのは、さすがに酷な気もしますが…