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確認は大事です【日々のこと】

先日、野球の動画で引退された多村仁志選手を久々に見ました。ご存知の方も多いと思いますが、横浜・ソフトバンク等で活躍された名選手です。この方、野球もさることながら何がいいって声がいい。久しぶりに聞いた多村選手の声は相変わらず低くて渋く、私の憧れる声でした。

私の声はというとやや高いと言われています。断じていい声ではありません。昔、ビデオで聞いた自分の声には唖然としました。違和感は仕方がないとしても私自身が苦手な声だったのです。

久しぶりに自分の声を確認してみたくなった。スマホの録音アプリを立ち上げて、適当に喋っては早速聞いてみる。歳のせいだか小声のせいか、思ったほどに高くはありませんでした。でも決して低くもなく相変わらずの苦手な声です。普段、自分で聞こえてる声は割と好きな方なのに息づかいまでが違って聞こえてしまいます。

と、そんな時、ふとした疑問が頭に沸きました。モノマネって、どうなってるのだろう?自分が似ていると思って発声しても、それとは違う声が他人には届いてしまう。プロは自分の中では似ていなくとも他人には似て聞こえる声を、録音で聞けば似ているだろう声を出しているということでしょうか?

質問したくともプロのモノマネ芸人の知り合いがいません。そして私はモノマネが出来ません。でも無性に疑問が膨らむ。意を決して窓が開いているリビングを離れトイレに籠ります。大きく深呼吸しては録音アプリを再度立ち上げる。他所では絶対に披露することのないモノマネですが妻の前だけでは自宅のノリでやらないこともない。今回の疑問にはモノマネの上手さも関係がない。要は自分が似せたつもりの声が他人にどう届くのかということだけでも知りたいので、私自身がやってやれないこともない。ということで自己評価65点としているモノマネをスマホに向かって全力で披露する。全力が功を奏したのか自分で聞こえてる声では75点をあげてもいい。停止を押して再び深呼吸。そして一般審査員となるべく再生してみました。

2点…

びっくりするほど似てない。むしろ腹が立つ。苦手な声で似てないモノマネ、人が最も毛嫌いするパフォーマンスです。

プロは凄いという尊敬と、妻には申し訳ないことをしていたという反省を胸にトイレから出ていく。

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