虫、無視【日々のこと】

私は幽霊を信じていません。また精神疾患も患っていませんので、あくまでも日記です。日記のはずです。

春ごろに初めて幻覚を見ました。幻影でしょうか。
深夜に目を覚ましたら壁に虫がいたんです。蜘蛛のような多足の虫。第一感は「でか過ぎない…」と思いました。テニスボールくらいのそれこそタランチュラのように見えましたから。ティッシュを二枚とりあえず手に取って体を起こします。そして困る。私、虫が苦手なんです…

袋に落とし入れてはベランダでファファっと逃がそうとビニール袋を探しにキッチンへ行く。要は私の方が一旦逃げた訳ですが手頃なビニール袋が見つからない。あと「タランチュラって逃がしてもいいんだっけ？」そんなことまで思案する。あまりに長い間、目を離すのも不安になって壁に戻るとまだいました。でも様子が変わっています。

サイズはそのままに、でも大きいだけの蚊のように見える。「痩せましたか？」と呑気なことを思う。「なんか変だよなぁ、そもそもこの部屋にあんなにデカい虫がいるはずないんだよなぁ？」そんなことを思ってしっかりとした瞬きを二度ほどしてみる。徐々に薄くなるので繰り返したら綺麗に消えて無くなりました。

「寝起きで脳がバグってたか…」そうは思いましたが、私はしっかりと立っていました。ティッシュも二枚握りしめている。袋を探しにキッチンまで行っては、ちゃんと戻っても来ました。それでも虫はまだいた、痩せていたけど。こんなにも体が起きていて脳だけ覚めていなかったのは初めてです。

今週深夜、二匹目を見掛ける。コチラは最初から痩せていました。私も二度目なので落ち着いたもの。ずっと見てたらどうなるものかと頑張ってみましたが、なかなかに消えない。見ていて気分のいいものでもないので仕方なく視線を逸らす。他がいても困りますしね。何度かキョロキョロ探した辺りで消えてくれました。頭がようやく起きたのだと思います。

日記です。大丈夫だとは思っています。
ただ、変な虫の知らせではないことだけを祈ります…