『ハコヅメ』149話「撮り直せない写真」:感想
とうとう裏切り編が始まるらしい。
あらすじ
山田が西川係長の警察手帳の写真を撮っている。
まわりにはカナと益田もいる。
町山署で2番目に写真が上手い山田は、幹部が写真撮影する際に重宝されるらしい。
西川係長は、山田へのお礼に、特上カツ丼の出前をとってくれている。
10人前からしか注文ができないため、町山署の女子4人にもおこぼれがまわり、今からカツ丼女子会するのだという。
そこに向かう途中、カナは山田に自分の運のなさを嘆く。
「なにかとこうならなきゃいいなってほうに事が進んじゃう」
「隠のものばっか引きつけちゃう」
だが一方で、「でも対人運だけは意外といい」と笑う。
それに対し、「カナが今そう思えてるなら良かったよ」と返す山田。
女子会の部屋に着き、みんなで写真を撮ることになった次のページで、舞台は数十年後へ。
川合は警察学校校長になっている。
初任地での事件の備忘録を見返している川合。
手にしたファイルには「町山市における 殺人・死体遺棄事件」と明記され、女子会の際の4人の写真も添えられていた。
10週番外編
来週から、「アンボックス」と銘打った番外編を10週で連載するらしい。
予告によると
・題材は殺人事件
・楽しい事はなにもない
・男女間トラブルに端を発する事件が起こる
・それがカナの警察人生を大きく変える
・警察の中に裏切り者がいる
・10週で終わって、通常モードに戻る
とのこと。
わざわざ番外編にするってすげーなって感じだが、そんなに陰鬱な内容なんだろうか…
もしかしたら泰先生的に、殺人事件を扱うというのは特別なことなのかもしれない。
フィクションとはいえ、人が亡くなるわけだし。
元警察官として特別な思いがあるのかも。
主要メンバーは誰か
番外編の主要メンバーだが、カナは間違いない。
男女間トラブルに端を発すると書いてあるし、生安係の仕事から始まるのかも。
これまでも、ストーカー案件は介入が難しい反面、急に凶悪化する、といった話があったので、今回もそういう内容が含まれるのかもしれない。
そのほかでは、予告カットで川合・藤・源がわざわざ示されていたので、その3人も大きく関わるのではないだろうか。
誰が裏切り者か
「最後の昼餐」の絵からすると、裏切り者はカナということになる。
そして裏切られるのは聖子ちゃん。
ただ、ストレートにそうなるのか、そして「裏切る」とは何を指すのかは全然わからない。
当たり前だけど、結局読むまでどんな話が展開されるかはわからないよなぁ。
とくにハコヅメは、一般的な漫画の展開をよく裏切ってくるし。
でも、続きが楽しみすぎて妄想させてしまう力が、ハコヅメにはあると思う。
SNSでも予想合戦になってるもん。
待ちきれなくて、つい分析・考察・予想を繰り返してしまう。
とりあえず、こういう展開は嫌だなってのは、主要メンバーの不祥事系。
単に殉職したりするよりずっと嫌だ…。
ハコヅメのメンバーは、なんだかんだ警察の仕事に真摯に向き合っているのが私にとって大きな魅力なので、私怨や私欲でそれを逸脱してしまう展開は辛いな。
とりあえず次の木曜日が楽しみ(怖くもあるけど)。