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障害と性教育
ある日のこと。
かめスクに「息子の性器いじりを辞めさせたい」という相談が届いた。
「障害があるお子さんの性器いじり」はよくあるお悩みのひとつだが、いかんせん繊細な話題であり深刻なものほど他人には相談しにくい。1人で抱えこんでしまう保護者さんも多いものだ。
このセンシティブな悩みが届くあたり、かめスクに対する期待の大きさが窺える。保護者さんからの期待にはなんとしてでも応えたいものだ。
そこで私もこの「障害と性」について考えてみることにした。
1. そもそもかめスクってなぁに?
ご存知の方も多いかと思うが、かめスクは子どもと関わるすべての職種の方が集まり自ら学び合うオンラインコミュニティだ。
毎月ひとつのテーマに絞って講義が行われ、講義の最後にはお悩みを抱えた保護者さんからのケース相談がある。様々な分野から集まったかめスクの受講生が、支援や関わり方の専門性について学びながら、そのお悩みを解決するための策を講じ、保護者さんに還元していく。
という仕組み。
これが画期的で面白い。
一緒に学んでみたいという方は申し込んでみてほしい。
かめスクお申し込みURLは↓こちら
今回はそのオンラインコミュニティ・かめスクの中で保護者から相談が届いたときのお話だ。
2. ABA(応用行動分析)から見る性器いじり
保護者からの相談内容は「性器いじりをやめさせたい」というもの。
ちょうどかめスクでは「ABA(応用行動分析)」を活用して、俗にいう "問題行動"(と呼ばれる行動)を解決しようという講義が展開されていた。
ABAをすーぱーざっくり説明すると
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