9月週報①猿田彦珈琲どら焼き再び、酢豚がお好き、なかしましほさんのクッキー
8/28 土曜日
ここ数週間ずっと週末は、起床、パラダイスハーブを飲む、なにかつまむ、だらりとして手紙を書くなどする、散歩、読書、帰宅、夕食、といった具合だ。
今日も夕方の散歩ついでに、またもや猿田彦珈琲でどら焼きを。
吉田篤弘「あること、ないこと」を読む。
本文のレイアウトデザインがかなりおもしろい。本一冊を通して一貫したストーリーがあり、それが色んな形式(辞書風だったり)の短編たちによって形作られているのだけど、フォント、Q数、組み方が自在に変わる。
同じ作者の「それからはスープのことばかり考えて暮らした」は、すらすら読めたのだけど、これはSF(すこし・ふしぎ の方)というか、「ははぁ この世界ではそうなんだな」という咀嚼と、事ある毎にその適用が必要で、想像力とかルール把握能力を試されている気分になる。
そういえば、「それからはスープのことばかり考えて暮らした」って、読者としては、スープよりもサンドイッチ食べたくならない?私はそう、と、かれこれ考えること30回目くらいのことをまた思い浮かべた。
8/29 日曜日
マリトッツォを人生で初めて食べた。あいにく、写真は撮り忘れた。深緑野分「戦場のコックたち」を読み始めながらのことだった。
マリトッツォ、かぶりつけるような大きさではないし、なにより、うやうやしくナイフとフォークが添えられた皿で出てきたものだから、それに従った。いいのか?これで。
食べてみて、カファッ(パン部分)、ふわふわ(クリーム部分)、もっきゅもっきゅ(咀嚼)という感じ。
モチモチ感のないクリームパン?いやでも私のクリームパンのイメージってカスタードクリームなんだよなぁ、とか色々考えを巡らせているうちにどんどん食べ進めてしまった。ほかの店のものだと、どんな感じなのか。思ったより甘さは控えめだった。
帰宅すると、夕食の中華ができていた。夫に「酢豚!酢豚!」とアピールしていたから中華になったみたい。茄子のポン酢がけ、棒棒鶏、空芯菜の炒め、酢豚、のラインナップ。
どれもこれも、中でも酢豚が、とんでもなく美味しかった。「鎮江香醋」という黒酢がポイントらしい。普通の黒酢に比べて、香りがふくよかな気がする。揚げ物、手間がかかるのにわざわざやってくれて、かなりうれしい。
8/30 月曜日
仕事を休んだ。なんだか気力が限界だった。谷だ。
コンロとレンジフードクリーニングで業者の方が来る。7月、エアコンのクリーニングをお願いした人だ。接客が真摯で気持ちいい。仕上がりもばっちり。いいところと出会えた。
深緑野分「戦場のコックたち」を読み終えた。第二次世界大戦のアメリカ軍兵士の話ということすら知らず、「なんだか美味しいものが出てきそう」というだけで読み始めた本だった。
謎解きの要素が思いのほか面白くて、後半にいくにつれ疲弊の色が濃くなる様子も、突き刺さるような読み応えがあった。戦場めしはおいしそうだった。生きるために必要な栄養。
高殿円「上流階級 富久丸百貨店外商部」を読み始めた。軽くてさくさく読める。ああ、華やかなお買い物がしたい!したい!
8/31 火曜日
なんとか働いた。気力はゼロ。何をしていたのかもよく覚えていない。
9/1 水曜日
仕事を昼過ぎに切り上げ、助産師外来へ向かう。
2週間ぶりの産院。子は私の腹のほうを向いていて、顔を見せてくれず。「背中で語ってますね」と助産師さんがエコーをしながらふふ、と笑ったのでつられて笑った。いい時間だった。
子はどうやら女の子らしい。ぼんやりしていた、子という存在に一気に輪郭が与えられたように感じた。
まぁ、どういうジェンダーで生きていくのかは本人が決めてくださいという感じ。
その後なぜだかミスドへ行ってしまう。よりによってオールドファッション、さらにさつまいもド(スイートポテト味)の2つを買う。それに加えてたべっ子どうぶつ1箱、よく分からない酸味の刺激がめちゃくちゃに強いぜ!みたいなラムネもひと袋食べてしまった。こんな日もあるかぁ、と。諦念ってやつだ。
季節の変わり目って、たぶんおかしくなるものなんだろう。
9/2 木曜日
どうしてこんなにやる気が湧かないのか。
とりあえず先手必勝、やり始めることが大切なのだから、明日こそはやろう、と思って、とりあえずヨガはこなして寝る。ハードはことは何もしていないのにヨタヨタと疲弊。何なんだ。
9/3 金曜日
それなりに朝から仕事を頑張る。
最近、一度に量が食べられないから、ちょこちょこと色んなものをつまむような日々になっている。
セブンイレブンのサンドイッチ、ローストチキンとクリームチーズを挟んだものがおいしい。トーストしたからなお一層、なのかもしれない。
なかしましほさんのおやつの店、フードムードのクッキーBOXが届く。まず箱がかわいい。
開けた光景がもたらす多幸感ときたら、もうすごいな。
バターは不使用で、菜種油を使っているとのこと。6種のクッキーたちが入っていて、早速食べた。
どれもこれも粉の美味しさを感じるし、甘みが優しい。特に気に入ったのは、ジンジャークッキー。断面から生姜の繊維が飛び出しているさまが頼もしく、噛むとカリッと、ポリっとした、ちゃんとそこにある硬さが心地よい。
今までジンジャークッキーを食べても「ふ~ん」としか思わなかったけれど、これは明確に生姜だ!おいしい!となった。香りが鼻に抜けて気分が上がる。
夜は夫とだらだら過ごして楽しかった。酔った夫がおもむろに作った味噌汁を奪って飲んだりした。
窓を開けたら涼しく、虫の声がして至福だなぁと思った。ずっと秋でもいいくらい!
来週はもう少し、仕事に向き合えるといい。やらなきゃならないこと、やってみたら案外どうにかいけるじゃんとなること、あるもんなんだよな。分かっちゃいるのだけれど、今週は少し、身体と心がぴったりとはいかなかった。