#16 なぜ、「ハーブのむしよけスプレー」なのか?初心者コミュニティ菜園が1回目のワークショップに選んだテーマの裏側
こんにちは、こんばんは。
ななしさいえんのリンです。
この度は、ななしさいえんのワークショップにご興味を持っていただきありがとうございます。
このnoteでは、ワークショップの詳細についてご説明します。
参加してみたいと思っていらっしゃる方、是非読んでみてください。
私たちのチャレンジ、初のワークショップを開催
ななしさいえんは多彩なメンバーさんと一緒に野菜づくりをしています。
このリール動画は、メンバーのゆかりさんがつくってくださいました。
プロフェッショナルなセンスが感じる動画です。
今回のワークショップの詳細はこちらをご覧ください。
私たちは今年の初春から菜園をはじめました
純粋に、
仲間と野菜をつくりたい
そうと望んでいた福津生まれ、福津育ちのこーいちさん。
一緒に菜園をやりませんか?
とお誘いをいただきはじまったのが私たちななしさいえんです。
何も無いところからはじまる菜園計画に、好奇心旺盛な光恵さんと私は、懐の大きいこーいちさんの誘いに便乗して、この菜園でいろんなことをやってみたい!と企みました。
まだ寒い今年の1月、最初にやったことは敷地の草刈りでした。
こーいちさんの紹介で、菜園の達人しのぶさんから竹枠の畝立てを教わりました。
最初は、竹林への入り方も分からないし、竹の切り方も知りませんでした。
耕運機もはじめて操作しました。
大人と子供が一緒になってDIYしたレイズドベッドの組み立て。
ペンキを塗ったこともないし、インパクトドライバーも使ったことがない初心者の私たちが集まりました。
レイズドベッドには、宮地山から運んできた糸状菌の古木や自然の腐葉土を入れて無農薬の野菜をつくれる環境に恵まれ、先人の知恵とモダンな調和を目指した場づくりは現在進行中です。
有機の種を蒔いて、生ゴミコンポストでできた堆肥で野菜をつくっています。
自然と私たちのサジ加減が交わらず、水遣りの道具の準備が遅くなって、育ちが悪い野菜ができたりできなかったり…。
今まで知ることがない経験をさせていただいています。
そして、もう7月
新春からはじまったななしさいえんも春が過ぎ、夏をむかえています。
すでに、四季のうち2つ半の季節を経験しました。
まだまだですが、私たちと一緒に野菜たちも、季節によって温度や気候が変わってきますので、五感に任せて、ななしさいえんという冒険を楽しんでいます。
ある春の日、雑草から学ぶ
畝の中の雑草の伸びが早くなってきた5月の終わり頃。
春の新鮮なヨモギが目立ってきました。
菜園をはじめるまで、道草に生えていたヨモギに関心はあったものの、スルーせざるを得ませんでした。
理由は外的要因の先入観が拭えなかったことでした。
ペットの排出物を浴びているかも知れぬヨモギを、頑張って水で数10回濯いでも、頭の中を不安がよぎる。
そんなヨモギを口に入れるなんてできない、と諦めていました。
しかし、菜園に生えてくるヨモギには、その恐れはなく、鮮度が良くておいしそう!と感じるヨモギでした。
畝の中には、微生物は住んでいるものの、ペットの侵入はありません。
私はななしさいえんの畝の中に生えてきた安心安全なヨモギを摘んで帰りました。
自然の恵みのお土産
驚いたのは母の反応でした。
私以上にヨモギへのポテンシャルが高く、
草餅をつくりたい!
とせがまれました。
作ったことが無い草餅に取り掛かるには、あれを見るべし。
私はYOUTUBEで草餅の作り方動画を何本か見ました。
草餅の作り方動画を見た私は、よもぎを何度も水洗いして、気が済むまできれいにしました。
その後、サッとヨモギを茹でてミキサーにかけて、お団子の粉とヨモギペーストを混ぜて馴染ませます。
そして、母が炊いたあんこを草餅で包みました。
Wow!
期待以上のお味でした。
草餅から漂いう春ヨモギの生命力と、懐かしい香りが身体に染み渡りました。
なんだか、自分が元気になっていくことを感じました。
草餅で味をしめた私は、よもぎへの執着心が芽生えて、よもぎの本を図書館で借りて読みました。
以前からインスタでフォローしていた福岡県出身の著者の方の本でした。
この本では全国のヨモギを紹介していました。
北海道には、北海道独特の名前のヨモギがありそれを知らなかったので、ヨモギの奥の深さがわかりました。
よもぎパワーを存分に語り尽くしているこの本から、私は子供時代に散歩道で母から教わった野草が、すっかり私の生活から遠のいてしまったことに気がつきました。
ヨモギオイルからのヨモギバーム
草餅の他に、ヨモギの活用(食べ方)をあれこれ調べていきました。
草餅以上に心を動かされるレシピに引っ掛からず、ヨモギをパスタに入れるにはまだ抵抗がありました。
目先を変えて、今度はヨモギの美容へ目を向けました。
ヨモギをアヒージョして料理にも使えるし、美容にも使える万能なヨモギオイルで、バーム(軟膏)がつくれるというので、私はやってみたくなりました。
菜園の達人しのぶさんから分けていただいたコキアの苗を植えるために、畝の中の草取りをしたときに、ヨモギを摘んで早速つくってみました。
その日の絵日記にレシピを書き込んでいました。
ヨモギバームには、色々なつくり方がありましたが、まずは基本のセサミオイル、蜜蝋などでつくってみました。
テクスチャーは悪くないのですが、ヨモギの香りが好みではありませんでした。
困った時はラベンダーの精油
ヨモギオイルに数滴ほど加えてみました。
ほのかにラベンダーとヨモギの香りのバランスが良く、納得のいくバームができました。
これなら人に差し上げても大丈夫
私はヨモギバームのサンプルをこーいちさんと光恵さんに差し上げました。
意外にも、おふたりは大喜びでした。
そんなに喜んでいただけるとは思わず、何が喜ばせているんだろうと熟考しました。
・手作りのアロマクラフトだったこと
・菜園のヨモギでつくったこと
・パッケージの完成度が高かったこと
面白かったのはこーいちさんの反応でした。
ほのかなラベンダーとヨモギのかおりが心地よかったのでしょうか。
香りを嗅いではリラックスした表情でした。
こーいちさんはお忙しい方なので、こういう香りが新鮮なんでしょうね。
呼吸だな…と思いました
私自身忙しくしているときは、深呼吸を忘れていることがあります。
具合が悪くなった原因を振り返ると、深呼吸が足りていないこともありました。
日頃から、女性は男性よりも香りを意識して暮らしていると思います。
(これはダメ出しではありませんが例えとしてしてきいて頂ければと思います。)
必然的に家事をこなす量が多い場合、家族が健康であるように、家の中の臭いへ気を配っていると思います。
水回りや洗濯物やトイレなど、習慣的に嫌な臭いを防ぐように暮らしています。
私は過去に、仕事で香りを扱っていたので、香りの効果を信頼している方です。
香りによって気分転換ができますので、暮らしの中でお香を焚いたり、好みのエッセンシャルオイルでルームフレグランスをつくったりして、香りでリフレッシュしています。
好みの香りが生活の中にあれば、呼吸を吸うときにもポジティブになります。でも苦手な香りや嫌な臭いがあると居た堪れなくなります。
それは虫も同じみたいで、虫たちも苦手な香りには近づきません。
私たちななしさいえんの野菜も、虫たちの苦手な香りと野菜の相性を利用して野菜づくりをしています。
蚊取り線香の原料
これまでも述べてきたように、ヨモギは「和ハーブの女王」と呼ばれているくらいいろいろな活用ができます。
食べ物としてのヨモギ以外では、蚊取り線香の原料としても親しまれています。
私の年代では、当たり前過ぎてすっかり忘れていましたが、ヨモギの成分に蚊やハエが苦手な香りが含まれています。
(この私も、蚊取り線香においては虫たちと同じ気持ちで、得意な香りではありませんが…。)
草餅にしたヨモギのお陰で、野草への関心が広がったものの、奥が深いので、まだ距離は縮まっていません。
食べられる野草と食べられない野草や雑草はわからないし、種類が多いので覚悟がいります。
畑の周りや宮地山に生えてくいる雑草や野草を見極める力は、少しずつ養うとして、それよりも、私の生活に馴染んでいるハーブへ目を向けることにしました。
野草よりハーブの方が近い…
日本の野草よりもハーブはすでに私の生活に溶け込んでいるからです。
ベランダ菜園には、必ずローズマリー、ミント、ディル、タイムが常備されています。
料理に活用したり、ハーブティーにしたり、スパイスをつくったりと身近です。
今では比較的に手に入りやすいのはハーブの方です。
調べていくうちに、ヨモギは季節によって毒を帯びるようなので、夏の間はヨモギの取り扱いを避けた方がいいという結論に達しました。
ヨモギが旬の季節が到来したら、梅仕事のように、ヨモギを活用したいと思いましたので、しばらくは研究します。
デング熱にご注意
最近の日本では、インバウンドが増加傾向にありますので、いろんな人種の往来に活気が出てきています。
円安傾向の我が国では、このチャンスを上手く利用したいとヤッケになっていますが、人口減少で多岐にわたる課題や政策が追いついていない場面を目にします。
そのひとつにデング熱の流行。世界的に流行中だそうです。
蚊が増える季節なので、特に気を使います。
地方都市の福岡県の郊外のわが町でも安心はしていられません。
ななしさいえんのお隣にある宮地嶽神社の駐車場では、毎日のようにアジア圏の観光客を乗せたバスが駐車場に停車しています。
数年前までは海外のお客様が少なかった宮地嶽神社でした。
SNSの効果で、朝から夕方の光の道の時間を過ぎるまで、福間駅付近や参道までの30分の道では、インバウンド客とすれ違うことも多くなり、慣れてきました。
平和な雰囲気の続く福岡県の郊外ですが、観光地化することで地域の衛生管理が低下していきます。
それを踏まえて、自分や家族の身は守らなければと考えてしまいます。
愛用のオーガニックの虫よけスプレーから自家製の虫よけスプレーへ
私は、夏やアウトドアで過ごすときは、now soluttonsのBug Bunを愛用しています。
日本製の虫よけスプレーも使いますが、これは香りの不快感がなく、オーガニックなので、何となく体にいいものを使っている優越感があります。
でも、円安なのでだんだん値上がりしていますし、蚊のイラストにセンスを感じないので、香り以外に愛着はありませんでした。
now soluttonsのBug Bunは、ハーブの成分でできているものなので、ハーブの精油でつくれそうだなと思っていました。
成分を見て調べていくと、何となくわかってきたのでつくってみることにしました。
それから、特に蚊に効くハーブの成分を調べて、今回のワークショップでつくる虫よけスプレーをたどり着きました。
エッセンシャルオイルでつくる虫よけスプレーは、すぐにできますが、ハーブチンキにするには最低2週間はかかります。
すぐにできる方法と少し手間をかける方法を知っておくと、暮らしに役に立ちます。
消費者として、無添加であるものとそうでないものや適正価格を考えたり、ブランド品のメリットデメリットの見極めにもなりますので、今回のような機会はいろいろな側面で気づきになると思います。
見た目時代、デザイン重視で差別化をはかる
私は買い物をするとき、選択肢がある時はパッケージデザインで選びます。
でも、マイナー市場の殺虫剤や虫除けのデザインは、今ひとつ心に響くパッケージデザインがありません。
むしろ苦手です。
お部屋に美観を損ねるので、使ったら仕舞うようにしています。
特に、殺虫剤のデザインには希望が持てません。
成分が危険なものであることは理解しています。
リアルな虫の絵とか、注意を促す赤など原色を使ったカラーリング、フォントデザインの派手さで注意喚起の役割も兼ね備えていることもわかりますが、抵抗があります。
お部屋に合わないから、できればパッケージをシンプルにしてもらいたい。
最近は無印良品でシンプルな殺虫剤を見かけました。
無印良品までシンプルでなくてもいいのですが、虫除けスプレーでさえも、持ち歩いたり、お部屋に置いておくのであれば、気持ちが上がるものを使いたいと思っています。
今回のハーブの虫よけスプレーでは、ななしさいえんオリジナルのデザインしてみました。
ちょっと大人っぽいのですが、シンプルなので邪魔をしないデザインです。
このワークショップに参加する方のみ体験できる特別なひと時をお楽しみいただきたいと思いデザインしました。
このパッケージデザインの裏話を語ると長くなりますので、今日はこの辺にしたいと思います。
野菜づくりから人生観を学ぶ
最近の過去5年間では、自分や家族の身を守るには、いろんな知恵を駆使して、日頃から身近にあるもので身を守る癖をつけていくことを考えるようになりました。
昔の日本人にできていた事が、現代社会を生きる私たちには、受け継がれてきた知恵が上書きされて忘れ去られてしました。
こんなことを考えられるようになったのも、ななしさいえんをはじめてからです。
先月、トートバッグ型のコンポストでお馴染みのLFCコンポストのイベントへ参加させていただきました。
その際、創設者の平さんがおっしゃっていた言葉が印象的でした。
畑で学ぶことが多い
野菜を育てることで、土や微生物、虫、風、気候の存在を改めて意識する機会ができました。
土用が年に4回あり、土いじりをしてはいけない日があるなど知りませんでした。
暦と農の結び付きにおいては、歪んだ解釈のスピリチュアルでは片付けられない考え方もあるんだなと思いました。
とにかく、奥が深い野菜づくり。
特に私たち日本においては、農という文化は生涯の助けになると思っています。
まとめ
ななしさいえんのワークショップを企画した際の隠れたエピソードを綴ってみました。取り止めのない内容でしたが、日々の暮らしの中から私たちはいろいろなことを感じて生きています。
ワークショップへご参加してくださる親子さんにとって、いつかこの夏のひとときの出来事が役に立つと嬉しいです。特にお子さんが大きくなって、社会へ出て行かれて、躓きそうになった時に、ハーブの香りで癒されて、深呼吸をしてくれたら嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
気をつけているのですが、誤字脱字があることもあります。時々見直ししていますが何卒お許しください。