転地療養2日目@浜松

朝5時にアラームが鳴ったけど、さすがに眠くて起きれたのは6時前頃。
眠剤は長時間残らないタイプではあるけど、摂取量が規定より多いのでねむたい感じはある。簡単に身支度を済ませ、朝のお勤めに向かった。

まずはお堂に集まり、住職と宿泊者全員でお経を唱える。
昨日から思っていたけど、以前居た見習いの尼さんが居なくなっていた。
「ずっとここに居ますよ」って言ってたのになぁ。

お経の後は20分の坐禅。
昨日より涙は出なかったけど、きちんと脚を組むとくるぶしの骨がぶつかって、微妙に集中できなかったので警策をしてもらった。
以前来た時は冬で、作務衣に上着を重ねていたからあまり痛くなかったけど、直で叩かれると結構痛い。ちょっと肩こりに効きそう・・

坐禅の後は、梅湯を飲んでから和尚さんの話を聞く。
今日は、ダウン症の女性書家さんと和尚さんのお子さんがパジャマパーティをした時のお話しだった。

書家さんは30歳過ぎで、お子さんは小学校低学年の頃に、彼女の希望で、彼女の家でお泊まり会をしたらしい。次の日何をして過ごしたかと尋ねると、ごく単純な遊びをずっと皆でやっていた、とのこと。

「何をしたら楽しいか」じゃなくて
「どんなことも楽しむ」方が人生楽しいよね、っていう話だった。

歳をとるとプライドが邪魔して、素直に目の前のことが楽しめなくなる。
あんなことやこんなことを達成してきた自分が、なぜ今更そんなことをする必要があるのか?と思うようになる。

喧嘩してしまった時も、ずっと怒ったり泣いたりしてるより
さっさと謝って仲直りして、一緒に遊んだ方が絶対に楽しいはずなのに。

和尚さんは「例えば老人ホームで輪投げなんかして何が楽しいのかとふんぞり返ってる偏屈な爺さんより、全力で高得点狙う爺さんになってやる」と言っていた。

私も、そっちの方がいいなと思った。

今、まさに大人同士の喧嘩みたいなものに若干巻き込まれて疲れてしまって、距離を置いている感じに近い。皆と近くに居るとブレてしまうので、ひとりでじっとして、おかしくなったメトロノームがちゃんとしたテンポに戻るように調整している。

「きみは居るだけで皆が勝手に頼りだしちゃうし、優しいからその気を吸っって疲れちゃうんだね。俺ですら頼ってしまってた」と、その大人たちのうちの一人がこの前私に話してくれた。

本質として、私はメンタルがブレブレで一つのことを長く続けられないし、人付き合いも悪い。だから皆が思うよりしっかりしてない。よって、実は頼れる存在ではない。上記の理由から本当の意味では優しくもなかったりする。
一方皆の言うことを素直に受け取るとしたら「なんか頼りたくなっちゃう存在」ではあるのかもしれない。ただ本当に頼れるならまだしも、それってただ不器用に優しさを撒き散らしているに過ぎないので、結果的に周囲の期待を裏切ることになり、厄介な存在かもしれないと思う。

まあ私のあれこれは置いといて、いつかみんな、仲直りしてくれたらいいな。

お話の後は、トレーナーさんによる朝のストレッチを30分。
少し筋トレも入っていて、しっかりやると疲労感がある。
早寝早起き小食で、運動付き。ここに居たら確実に健康になれるだろうよ。

それからお気に入りのトレーナーさんによるコンディショニングもしてもらった。相変わらずのゴッドハンドで、わざわざこの人の施術を受けに浜松に来たいくらいだ。

食事が1日1回しかないのでとても時間がある。
これだけやって、まだ昼にもなってない。
外は暑いし湖を眺めながら少し寝るか・・




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