食した音楽(と演劇)報告所
半期に一度の長期休暇、おいしい音楽をお腹いっぱい頂きました
分島花音 Live Tour 2024 『The strange treat! delivery diner』 愛知・名古屋公演
チェロを奏で、歌う姿は、相も変わらず言葉を無くす程美しかったです。
はじめてライブでお見掛けしてから10年が経とうと言うのに、それを一切感じさせない出で立ち…
音楽の精霊とかそういう浮世離れした何かを感じずにはいられませんわ~~~~!!
いきなりビジュの話から入っておいてなんですけど、花音ちゃんのライブってそういう所も含めて”世界観がバッチリ固まっている”のが魅力な気がします。
「美味しい音楽を提供するレストラン」というライブのコンセプトをベースにした(本人がデザインしたであろう)アメリカンダイナー風の衣装。
揃いのそれは長年の付き合いであるバンドメンバーも着用していて、息の合った遊びのある演奏を披露してくれる、みたいな。
ライブという非日常に入り込むには十分すぎる演出です。
だから、あまり知らないよって人が遊びに来ても楽しめるんじゃないかなーと。(おいでよ、次は来年6月だよ)
ライブ自体に話を戻すと、新曲の『INNER CHILD』。
WIXOSSから10年って事実でダメージ入ったのはさておき、”WIXOSSの分島花音”ならこれしかない!!って曲で昂らざるを得なかった…!
そしてもう一曲『今際の女神』。暖かく漂って導かれていく救いのような曲。
『自由落下とピノキオ』や『luminescence Q.E.D.』といい、この人はなんでこんなにグランドエンディングの似合う曲を生み出せるのでしょう…
またフルアルバム出してくれないかな…
このライブのアンコール前ラストを飾った『signal』もそういう温度のある曲で、大好きです。
余談ですが花音ちゃんきっかけでだいぶ前に知り合った友人と、初めて一緒にライブに行けました。しかも一生擦れるくらいいい整番で…
ただでさえ楽しいというのに、ありがたい話です。
DOPING PANDA mugendai THE CARNIVAL 2024 ~mellow fellow SAPPORO~
ドーパンとバンアパがみれてしかもついでに帰省(元道民なので)ができるって!!!???
そりゃ行くしかないでしょう。
これを読む可能性があるのはサンドリオン関係のフォロワーくらいだと思うので説明しておくと、わたしが10代だったころの憧れのバンドが再びコラボするし新曲は出しちゃうし対バンもやっちゃうよ、ってことです。
the band apart(バンアパ)のドラム:木暮さんは『LINE LOOP』を作曲していてちゃんとサンドリオンとも縁があったり。
分かりやすくするために憧れのバンド、なんてひとまとめに書いたけどバンアパについてはちょっと違くて。
彼らの曲への印象として(ただの感覚だけど)サビで爆発、ではなく徐々に上げてってそれがずっと維持される(LINE LOOPもそれに近い、ただし爆発し続けてる)、のが多いなって感じてて、その良さが昔はあまりわからず、今になって刺さってきたのが正直なところ。
年齢による嗜好の変化なんだろうけど、昔好きだった曲はそのままに、好きと思える曲が増えてるのでちょっと得してるかも。初めて彼らの生演奏を聴いて尚更そう思いました。
コラボという事で互いの楽曲をカバーする一幕も。中でもバンアパがやった『Crazy』。ちょっとえっちすぎませんか・・・・・・・・・・・
と思ったら本家がやり返してアホほど悶絶した。やっぱあんたがロックスターだよ・・・・・・・
TOKYO COL-CUL COMEDY 〜BLUE〜
「色」にちなんだコメディ舞台で、今回は青がテーマの様子。キャストの衣装も青、オムニバス3作のタイトルも青い猫・青い春・青い空と青揃い。
後者2つはパッとわかるモチーフなんだけど、「青い猫」これが何のことだか全然わからなくて、??を浮かべながら眺めてたら出てきたのがこちら。
「そういうことかーーーーーー!!!」ってめっちゃ膝を打っちゃった
というかこの写真の真顔がすごくじわじわくる、そしてチャンピオンのアイコンが実体に沿いすぎているのは何。
そんなビジュもさることながら声マネが激似。やっぱもよちゃんってすげえや…
初手のインパクトで完全に引き込まれて、気付けばあっという間に3本の上演が終わってました。キャスト陣が「何度見ても楽しめるよ」と謳ってたけど、3本それぞれ微妙に設定がつながってる所とか、コメディゆえにアドリブを入れる余地が大きい所とか、確かにこれは何回でも気軽に楽しめそう。
トチって全力で悔いるアンチカさん、いいキャラだったなあ…
惜しむらくは時間がタイトすぎて前説?のパワポ芸をほぼ見そびれたところ…
そば屋で皿割ったおれが十割わるい。(そばだけに)
ナナヲアカリワンマンライブツアー「BLUE×PINK」 名古屋公演
最新のシングルとそのカップリング曲にちなんで、「BLUE」と「PINK」のコンセプトの異なる2つの公演で構成される全国ツアー、名古屋は「BLUE」公演でした。
なのでナナヲさんもバンドメンバーも衣装が青くて、あまりにも昨日の舞台の続き過ぎる…偶然にしたってそうはならないだろ。
全公演終了までセットリスト公開NGとの事であまり多くを書けないんだけど、よく知られている『チューリングラブ』『ダダダダ天使』みたいなポップでダメかわいい、だけじゃない魅力が爆発してました。
というか結構な頻度で強い新曲が出てくるし進化し続けてるので、ライブに何度行っても微塵も飽きが来ないの、ほんと凄いなって思います。
これ以上書けないので、ナナヲアカリ感情剝き出し系楽曲で特に好きなのを置いときます。この曲をやったのかどうかはキミの目で確かめてくれ!
というかいつかまじで『あなたじゃなくても』生で聴きたいですおねがいします
ナガノアニエラフェスタ2024 一日目
推しが去年立つはずだったステージ、リベンジの機会は是が非でも自分の目で見たくて。
日程の都合上、レンタカーで片道4時間掛けて向かったんだけどそれすらもちょっと楽しく。(行きは。帰りの真っ暗な峠道ほんと怖かった。そもそも日本での運転を片手で足りるくらいしかしてこなかったのが問題)
完全にサンドリオンモードだったのでひたすら車中で流してたら最終的に全曲回し切ったらしく、インストゾーンに突入したのは笑った。
着いたのはASCAさんのステージが始まるころ。2ステージあるおかげで最中も向こうの賑わいが聞こえてきて、野外フェスだなあと嬉しくなってしまった。のどかでオープンな雰囲気といい、おいしいフードといい、好きになる条件は十分すぎるほど。困難続きだけど、また行ける機会がある事を願わずにはいられません。
時刻は進み、いよいよサンドリオンのステージ。天候は依然として曇天、というか若干パラっときてたけどギリギリ保っていて。(めっちゃ雨雲レーダーチェックしてた)
1曲目の『天体図』で4人の歌声が響いていくのを聴いただけでじーんと来てしまったけど、楽しいフェスにそんな感情は不要!とばかりに畳みかけてくる『Go!Action』であっという間に笑顔に。
しおちゃんもいつも以上に楽しそうに歌ってて、本当に見れてよかったなと。ステージの上で見せてくれる一挙手一投足が眩しくて眩しくて。
推しの頑張っている姿を見るのはやっぱり何とも違う喜びがあります。
個人的最ブチ上がり曲の『LINE LOOP』も堪能できて最早言う事無しなのに、ラストの『星のLarme』では曲に合わせた演出かのように日も暮れて、間違いなく心に残る時間になりました。
聞いたところによると、本来の日の入り時刻はもう少し先で、曇天が故に暗くなるのが早まったのかも?とか。
だとしたら、天候に泣かされがちなサンドリオンに珍しく神様が微笑んだ?と思っておくことにします。
長瀬有花 LIVE TOUR 2024 “effect” 大阪公演
2次元と3次元の両軸で活動する「だつりょく系アーティスト」長瀬有花さん。
それってどういうこと?その疑問を解決するのがこちらの動画です。
曲の途中で出現します、3次元の実体が。
しかも3次元の姿のほうがむしろ2次元っぽい。サイバーパンク世界の天女だ。
そういう知らないギミックに惹かれる一方、クリエイター陣はパソコン音楽クラブさん、Aiobahnさん、いよわさんなど耳馴染みのある方々。
一癖も二癖もある楽曲が生バンドの演奏だとどうなってしまうのか、それも今回の楽しみの一つでしたが、、、まあ変態技巧たっぷりで飛んじゃいました。
ライブの構成として、2次元モードから緩やかに始まり、3次元の姿が顕現してもしばらくは感情を抑えたような歌い方・動き、そして中盤の『アーティフィシャル・アイデンティティー』くらいから感情が強く乗って来たような作りで、だんだんとステージと観客の次元が近づいていったような印象。
でももしかしてむしろこっちが電子の世界に寄って行ってるのかも?なんて錯覚してしまうのが長瀬さんの歌声の力だと思います。
どんな楽曲でも自分の色で歌えてしまうすごさ、はYoutubeに上げている数々のカバー曲からも明らかです。(というか選曲が尽く自分のツボすぎる)
余談ですが会場のYogibo META VALLEY、初めて行くライブハウスでしたが結構面白い感じでした。すっげえ邪魔な位置に柱がある割にうまいことモニターが設置されていてストレスが低減されてたり、内装のサイバーテイストといい、今回のライブの雰囲気作りに一役買っていたのではと思います。
余談の余談、このライブツアーはもうひと公演が横浜であって、会場が横浜ベイホール。
長瀬さん、もしかして柱がお好きなんですか??