海外在住オタクが推しに会うまでの記録の一例

みなさん、推しにはいついかなる時でも会いたいですよね。
たとえ、

ちょっとばかり距離が離れていようとも。


8/29:メルボルンの自宅にて 【推しに会うまで 33 日】

推しが久しぶりにスペース配信をするという事で頭からっぽにして浮かれていた所、”10/1は空けておいてね”という意味深なメッセージ。

こういう時自分のスケジュールは9割9分空けられるものだが、
大概の場合会場は日本(まれに韓国)なのでどうにもなりません。

とか言いながら飛行機を調べたりはする いつもそう

9/3:メルボルンの自宅にて 【推しに会うまで 28 日】

思ったより早く10/1の内容が明かされました。

ほら~~~~~~~やっぱり生誕いべんとだ~~~~~~
一年に一回のお祝いでしょ??それはさすがにいくらなんでもぜったい行かなきゃーーーーーてか撮りおろしのビジュが良い

とか余裕ぶっているが内心抽選落ちに怯えまくっています。
なにせあまりのチケ運の無さに何度Live犬Pocketの垢を爆破したか…
去年の夏フェス全落ちしたときはもはや作業のように迷いなく最短ルートで退会完了しましたね。そして一般発売時に垢無くて焦る

まあ諸々手配するのはチケ握ってからでよかろう
という事にしました。決戦は9/10の週。


9/13:職場にて 【推しに会うまで 18 日】

チケット の 当選通知 が 届いた ようだ
しかし すバレー は 炎上案件 の 対処 で 手が いっぱいだ !


9/19:自宅にて 【推しに会うまで 12 日】

炎上案件も収束の気配を見せたので、オンラインサイン会をBGMにしつつ渡航計画を立てる事に。立案の遅れはまだカバーできる範囲です(コストで)

直行便で東京まで行っちゃうのが当然楽なんですが、こんな直前の予約じゃとても高くて使えないので経由便を探すことになります。
ここで登場するのが最初に出てきた”Skyscanner"。
彼が航空会社とか経由地とか無数の選択肢を程よく間引いてくれるので、いい感じのをすっと選びましょう。
(なんかもっといい方法あったら教えて欲しいくらい)

結局、ケアンズというオーストラリア北部の都市を経由するVirgin Australiaの便を選択する事に。

位置関係はこんな感じ

ご覧くださいほぼまっすぐで無駄がないでしょう??
それに直行便で「これから11時間飛びっぱなしです!いってらっしゃい!!」とか言われるより行けそうな気がしません??

旅程としては9/29(金)の早朝に出発し、
その日の晩に羽田へ着いてぎりぎり晩ごはん食べれるかなーという目論見。
生誕イベントは10/1(日)なのでめっちゃゆとりあるいい日程です。
ただしイベント後は羽田へ直行です。労働がおれを呼んでる。

ちなみに他の経由地は国内ならシドニー、ゴールドコースト
第三国だと香港、シンガポール、ブルネイあたりが多い感触。
国内はともかく他国経由だとやっぱりフライト時間はけっこう伸びますね。

コスト??
むずかしいことはあんまりわかんないの。
でも、これだけあったらLINELIVEで1位になれそう~~って遠い記憶がささやいてるの。

あとホテルは寝るだけだからなんでもいいけど大浴場だけは絶対にあるとこにしましょうこの国の住宅にバスタブなんてねえんだわ…

大浴場付きアパホテルしか好きじゃない


9/25:職場にて 【推しに会うまで 6 日】

このタイミングで最大の難関を越しました。
そう、職場の承諾です。
ここまで引っ張った理由?
だってまたいつ業務が炎上するかわかんないし…
待遇相応の責任、背負って生きてこーぜ!!!

流れで同僚たちに2泊4日の予定だと話すと、めでたく「Crazy」の反応を頂きました。褒めてくれてサンキューな。
ついでに娘さんのクリスマスプレゼントの輸送代行を請け負いました。
これでポイント稼げるんなら上等だよおれは推しに会いに行くためならなんだってやってやらあ


9/26:自宅にて 【推しに会うまで 5 日】

イベントまではまだ数日あるものの、明日は推しの誕生日当日
年に1日のスペシャルな日、何かお祝いをしたいものです。

見栄えする祭壇にできる自信がなかったのでちょっと変化球で、こっちのカフェでよく見かけるレターボードを用意する事に。
こういう書く/入力する以外の方法で表される文字、無性に愛らしくないですか??

ひとつひとつの文字を愛でたい

そして開封して気付いたのです。意外とこいつは手間がかかると…

これが6シート入ってた 愛でる余裕などあるわけない

誕生日に間に合ったからいいものの…
一方パッキング進捗は未だ0%


9/28 07:00:自宅にて 【推しに会うまで 3 日】

朝起きてまずXを開くとかわいいにも程があるグッズたちがお目見え。

そして思わずこぼれ出るリプ。
が、しかし、フライト前日にもなって未だに行くのか?行かんのか?はっきりしないリプ。

当たり前のように何でも行けていたころはそうやって直接伝えていたけど、今となっては行ける時に「行く!」と言ってしまうと、殊更に行けない時が際立ってしまいそうで…

たぶん考えすぎなのでしょう。しかし考え方はそうそう変えられない。
進まぬ(始まらぬ)パッキングを横目に仕事へ。


9/28 21:30(AEST):自宅にて 【推しに会うまで 65 時間】

18時までに仕事を終え、パッキング等々全部済ませて22時に寝る。
4時に起きて6時半のフライトまで余裕たっぷり。

そういうリカバリプランでした。
どういう訳か21時まで職場に居ましたけど。
まだどうとでもなる寝なければ。


9/29 04:30(AEST):空港行の車中にて 【推しに会うまで 58 時間】

寝なかったにも関わらず時間ギリギリなのは間違いなく服装選びが難航したせいで。

日豪間の渡航でややこしいのが気候の違いです。
日本に対して反対の季節、というだけでなく、
オーストラリア大陸がデカすぎて内部ですでに気候差が…
これくらいの時期だと西部の都市パースでは既に春~夏くらいの気温のようですが、ここメルボルンはせいぜい冬が過ぎた程度の、肌寒さが残る気候。
(実際売れる服も違ったりするらしい)
残暑厳しい東京とは大きく異なる状況なので、いろいろ脱いだり着たりできるようにする必要があります。

まあでも時間かかった理由は単純に推しに会うための服装を考えてたからですけどね!!!いつだって自己ベスト狙いたいじゃないですか…


9/29 05:30(AEST):メルボルン空港 国内線ターミナルにて 【推しに会うまで 57 時間】

荷物の預け入れと保安検査を済ませて朝食を取っているとアナウンスが。

出ました欠航です!!!
だがしかし国内線は体感で3割通常、4割遅延、3割欠航くらいに見てるので大して動揺しないよ、ほんとだよ。

たぶん意図的な欠航だろうし代替手段があるだろうと踏んで朝食続行していると、程なくしてVirginからメールが。

なんと別の航空会社(Qantas)の東京行き直行便に振り替えたよ、との事。
しかも結果的に到着時刻も元のフライトと変わらないので、全くのノーダメむしろプラス!
新しいフライトまでの4時間起きてなきゃいけないけど、まあそれくらい許容範囲でしょう…と思ってましたこの時は。


9/29 10:00(AEST):メルボルン空港 国際線ターミナルにて 【推しに会うまで 52 時間】

国際線も信用ならないんだなあこれが…
時間を持て余すが眠さで頭も働かないのでソシャゲくらいしかできない。
栄冠クロスを進める。


9/29 12:00(AEST):メルボルン空港 国際線ターミナルにて 【推しに会うまで ?? 時間】

再度の遅延連絡。
昼食用にと15ドルのバウチャーを貰ったので近くのお店でパッタイを食べました。23ドルでした。
祝日なのに15ドルで食えるランチなんてこの国にあるわけないんだなあ。
 ※1 オーストラリアドル = 95円くらいです


9/29 14:30(AEST):メルボルン空港 国際線ターミナルにて 【推しに会うまで ?? 時間】

眠さがお行儀悪い方向に作用してますね…
栄冠クロスは確か3年分くらい進みました。猪狩守が卒業して猪狩守が入学してきたよ


9/29 16:00(AEST):機内にて 【推しに会うまで 46 時間】

とうとう、ようやく、待ちわびた出航。
それにしてもこの国の人々はやっぱりおおらかで、不具合解消のアナウンスの瞬間に拍手喝采。
グランドスタッフに至っては待ってる間ずっと談笑してたし。いいんだそれで…

ここからおよそ10時間の空の旅。
長いといえば長いのですが、ここまで34時間連続稼働してきた事を考えるとちょうどいい睡眠時間でしかないわけで。
機内食も取らずに即熟睡。目が覚めたらオフライン保存しといたスマプリちゃんの過去動画を眺めながらもうひと眠り。

いちゃいちゃ嫉妬もりりんほんとすき

秒で溶けていく10時間…
やっぱ長距離移動のコツはズタボロに疲れておくことですよ…
最初の頃は機内三種の神器(アイマスク・ネックピロー・スリッパ)を持ち込んでたけどもう無くていいです荷物になるので。


9/30 01:30(JST):羽田空港にて  【推しに会うまで 35 時間】

当初の到着予定から遅れる事5時間、無事に日本入国です。
が、ド深夜です。ごめん。終電ないわ
室井さぁん! 羽田空港出られませえん!!

タクシー乗り場にできる行列を尻目にUberを呼びました。みんなはなんで使わないの??


 9/30 02:30(JST):ホテルにて 【推しに会うまで 34 時間】

ほぼほぼ東京縦断

Q. なんでそんな遠くに宿取ったの?
A. どうしても大浴場が欲しかったから

Q.じゃあなんで部屋のシャワーを浴びてるの?
A. 着いたら閉まってたからだよ(AM2時まで)

そんな気落ちしたぼくを迎えてくれたのがこちら。

箱でかすぎてスーツケースに入らんかもって焦った

メルちゃんのおしゃべりいっぱいうさぎさんきゅうきゅうしゃ

待っててください同僚のTさん、そして娘さん。
おれがサンタさんだ。


9/30 13:00(JST):六本木にて 【推しに会うまで 24 時間】

海外で摂取が難しい日本人の必須栄養素と言えばなんでしょう?

推し出汁、ですね?

ラーメン自体はAUSでも人気があるんですが、8割がた豚骨なので…
こういう繊細なお味はほんとに希少で…
ああーまた食べたい…


9/30 18:00(JST):流山おおたかの森にて 【推しに会うまで 19 時間】

出汁の次は推し。
ですが急にかわいすぎる推しに会うとかわいすぎて最悪卒倒するので、
アップとして推しの話をできるオタクに会いに行きます。

たこさんウインナーの横にfmgのしおさいアクキー並べようぜっつって
なけなしのさいちゃんアクキー(新品未開封)を出そうとしたら
両方あるから大丈夫だよ」と制されました。

やつあたりで晒しました てへ

さいちゃんが入ってた袋、ひじのあたりにあるね

締めのぱっふぇ~ 流山に行く理由の8割がここにある


10/01 10:00(JST):東京本社にて 【推しに会うまで 3 時間】

いよいよイベント当日!
…なのだがその前にどうしても古巣の職場に立ち寄る必要があり、、、

その間にオタクたちはダーツを楽しんでいたそうな。
(ちょっと泣きそう)
せめてもの抵抗で存分にタクシーを活用してやりました。
あとは上がり目しかないからいいんだ…いいんだ…


10/01 19:00(JST):秋葉原ENTASにて 【推しに会えた】

いやー本当に来れてよかった
推しを祝うために集まったのに、逆に推しにもてなされて。
あのカバー曲が好きだった、って話をしたらその場ですぐに披露しようとしてくれたり。
優しい人柄がそのまま表れたよう暖かくて居心地のいい時間でした。

お見送りや接近の時でも、
「来てくれたの~~?🥺」って言ってくれて。

行けない現場だらけで、後ろめたさにも似た思いを抱えたりするけれど、
こうして対面している間はそういうの全部忘れられて。
過去に楽屋花を贈った事とか、一つ一つを掬い上げてお礼を言ってくれる彼女に救われていると改めて実感しました。ここでは書ききれないくらいに。


後になって撮りたいポーズが浮かんだりする ダッサイとか天体図のイントロとか

スペシャルなお土産も頂いたりして


10/01 21:00(JST):羽田空港にて

余韻に浸る間もなく帰路へ。
でも、目的を達した旅ほど語るに値しないものはないのでここまでです。
おやふにゃ~


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