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頑張れ、マシュー・スウィート~早期回復を祈りつつ、クラウドファンディングに募金した

マシュー・スウィート。この人について説明が必要なのかどうかよくわからないけど、自分にとって何よりも大切なたくさんの作品を同時代に生み出してくれたミュージシャンである。1991年に出した「Girlfriend」は90年代パワーポップを代表する大名盤。この作品と95年の「100% Fun」は自分の一部になっていると言えるぐらい聴きまくったし、今でもよく聴いている。2003年の「キミがスキ・ライフ」(本当にこのタイトル)も素晴らしいし、近年もコンスタントに新作を出している。そのマシューが今月初旬、ツアー先で脳卒中を発症して現地で入院したという。とても心配である。

10月6日が誕生日のマシュー・スウィート、60歳になったばかりだったようで、自分もこういうことがまったく他人事と思えない歳になってしまったとあらためて思うが、そんなことよりもリンク先の記事を読むと、ツアー先のトロントで倒れてカナダの病院で治療を受けた後、アメリカに戻って専門のリハビリテーションセンターに入院しているという。おそらく現在は「6週間にわたって24時間体制のケアと治療」を受けている最中なのだろう。さらにその後も「数ヶ月にわたる治療とリハビリが必要」で、莫大な治療費がかかる見込みだという。日本みたいに公的な保険制度がないアメリカでは、これだけ長期にわたる治療にどれだけのお金がかかるのか自分には想像もつかない。運悪くツアーの序盤に病に襲われてしまったため、ツアー収入も得られないようだ。そこで、記事にもあるようにマシューの友人や家族がクラウドファンディングのGoFundMeで治療費用を募っていて、自分もささやかながら募金をした。最初に書いたように、自分の一部ともいえる大切な音楽を生み出してくれたマシューに、こんな形でもお礼ができればと思った。

当初の募金目標額は25万ドル(約3800万円)だったけど、これはあっという間にクリア。目標はすぐに40万ドルに引き上げられ、これもほどなく達成。そして10月29日現在では75万ドルが目標になっていて、この記事の執筆時点で集まっている金額は約43万6000ドル。もう6000万円以上のお金が集まっているのはさすがマシューだけど、まだまだ目標には達していない。1億円でもいくらでも集めて、経済的に不安のない状況でゆっくり治療に専念してほしい。この記事を読んでくださっている方にも、ぜひ募金を検討してもらえればと思ってこれを書いている。

そして、先ほど上記のクラウドファンディング・サイトをのぞいたとき、募金者からのメッセージのところにファストボールの名前を見つけてびっくり。500ドルの募金と、心のこもったメッセージが公開されていた。

ちょうどサイトを見たタイミングで、募金者のひとりとして上のメッセージが出てきたのでびっくりした。マシューを「Mr. Rock and Roll」と呼び、「初期から僕らに絶大な影響を与えてくれたことは決して忘れない」という言葉を寄せている。最後の「Tejas Amigos」は「テキサスの友達」という意味らしい(ファストボールはテキサス州出身)。彼らもマシュー・スウィートから大きな影響を受けてたんだなあ。そりゃそうか。ファストボールのことはちょうど当noteでも記事にしたばかりだった。

募金サイトにマシュー・スウィートのマネージャーが寄せたメッセージによれば、病院のベッドにいるマシューの治療目標は歩いたり話したりできるようになることではなく、「my goal is to play guitar and sing and make art」、ギターを弾いて歌い、アートを生み出すことが僕の目標である、と黒い油性ペンではっきり書いてあるそうだ。頑張れ、マシュー・スウィート。一日も早い回復と音楽への復帰を心から祈っている。

マシュー・スウィート、名曲がありすぎて困る。最後のThe Thornsはマシューが加わった3人ユニットで、「Blue」はジェイホークスの絶品カバー。

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