日記帳
「本当にこの関係を続けたいんかな…もういいかなって感じやし、もっと年取る前に早く諦めた方がいいな。
アメリカに来て、出来る事やってきたけど、でも、やる事やってアカンかったら諦めがつくわ。
もー無理やな。長い間一緒におったから、情があったけど、情だけではこれは乗り越えられません。」(過去の日記帳より)
久しぶりに数年前に使っていた日記帳をクローゼットの中から見つけた。
本来なら、自分の夢とか、楽しかった事とか、そういったキラキラしたものを書くために、念入りに選んだ日記帳だった。それが、毎日ドロドロした暗いものを書いていくことになるなんて、買った当初は思いもしなかったな…
そんな事を考えながら、たまたま開いたページをぼんやりと眺めていた。
「あの事はこんな事考えていたんだな…頑張ったな私。よくここまで頑張ってきたよ。」
そう自分を褒めながら新しいスタートを切った。