聖アージェティア学園に入ろう
皆様は、銀剣のステラナイツというTRPGをご存知のことと思う。
ご存知でない方はルールブックを買いましょう。
定価1800円のお手頃価格です。
ルールもとっても簡単です。
SNSとかで、初めてなんですが監督(クトゥルフでいうキーパー)してくれる方募集!と呼びかけると、エモに飢えた人々がピラニアのように集まってくるから活用してください。
一応簡単に説明すると、ステラナイツの世界は魔王的なものに一度滅亡させられており、それを女神がいくつもの領域が層となって積み重なったながーいケーキスタンドのような世界に再構築した。
画像は「いらすとや」から
それはアーセルトレイと呼ばれており、その最上部は基幹世界と呼ばれる世界の中枢であり、6つの大きな学園を中心に運営される学園都市となっている。
で、基本的なシナリオセッティング(シナリオがわりのお題的なもの)では、大体のPCはその6つの学園のどこかを選択する。
その中にはお嬢様な学校だったり、マッドサイエンティストな学校だったり、ヤンキーや魑魅魍魎が跋扈するはちゃめちゃな学校だったりがあるわけだが、
聖アージェティア学園だけキャラ弱くない?(個人の見解です。)
基本ルルブp.54に各校の簡易的な説明が載っているが、アージェティアに関する説明は2点。
1) かつてはシトラに並ぶ名門女学校だったが、今は共学化している。
2) フィロソフィアがライバルだが、どちらかというと文系。
よくわかんない...
他校との比較で語られている上に、テーマとなっている要素が比較対照と微妙に違うので、学校自体のカラーがあんまり見えてこない。そもそもが他校との比較で描写されているのはこの学園だけだ。ライバルといいつつフィロソフィアの解説文に一言も言及されないのは悲しいものがある。
p.181からは、それぞれの学園のより詳しい説明が載っている。そちらを見れば何かわかるだろうか?
1) シトラに並んで長い歴史を持つ。
2) 起業家や研究者を多く輩出。
3) 共学化したが、未だ生徒は女性比が高い。
4) 自己責任を是とし、自発的な研究活動を推奨。
5) カフェや温室が多い。
6) 制服をたびたび刷新し、女子には好評、男子には不評。
やっぱりよくわかんない...
なんというか、描写がすごくガチの学校案内っぽいのだ。いい所だという印象は伝わってくるけれども、どのような生徒がどのような雰囲気で通っているのか、いまいち脳内に浮かび上がってこない。「爆発音がする」という赤裸々な紹介文で語られるフィロソフィアとは好対照だ。
というかフィロソフィアがテンプレ的にわかりやすすぎるんだよな。
ステラナイトを作ってみたとき、どの学校に入れるだろうか? キャラクターに求めているものがアニメやドラマの青春だったら、圧倒的「普通の学校」であるアーセルトレイ公立を選ぶだろうし、ギャグ漫画やヤンキー漫画のような世界ならスポーン・オブ・アーセルトレイだ。
アージェティアは語られる雰囲気的に、どこかエリートっぽさが漂う。
だが、お嬢様のキャラクターなら、やはりシトラ女学院だろう。シトラのお嬢様と、アージェティアのお嬢様だと、どうしてもシトラの方に「箔」を感じてしまう。
多分アーセルトレイの合コンとかでもそんな感じだと思う。
御曹司のキャラクターなら話はわかる。シトラ女学院には男子生徒は入れない。(入れないとは言ってない。)
だが、そこで問題となるのは、「元女学院」という設定だ。
ルルブp.187には、男子生徒は少なく、ほとんどが女子生徒であるようにかかれている。共学校なのだから無理ではないが、男子のキャラ付けだけに使うのはどこか勿体ない。
研究活動に目を向けても、「大発明」とかは、どうしてもフィロソフィアから出る印象だ。ドローンが飛び交っているフィロソフィア大に比べ、アージェティアの学生は何を研究しているのかが校風に現れない。
「生徒が望む研究環境を提供するが、研究成果を学園が取り上げることはない」とあるが....
逆に他校はやってるのか? アーセルトレイの闇...。
他にエリートっぽい趣味というと、クラシック音楽とか絵画とかが思い浮かぶかもしれない。
全部イデアグロリアに持っていかれる。もうだめだ。
私は悔しい。
由緒ある我が母校である聖アージェティア学園が、今ひとつキャラの薄い学校として扱われることに、私は遺憾の意を覚える。
聖アージェティアも古き伝統を持つ名門校、シトラやフィロソフィアと比べるまでもなく、そこにはその長い伝統が培った様々な魅力が眠っているに違いない。
私は聖アージェティア学園という学校の本当の素晴らしさを世に伝え、アージェティアに入りたいというステラナイトを1人でも増やすべく、独自の視点から分析を試みることにした。
(以下は全て筆者の妄想であり、瀧里フユ/どらこにあん公式とは一切無関係のものであることをここに宣言します。)
まず、聖ア(聖アージェティア学園)に入学するとどんなことができるだろうか?
まず真っ先に浮かぶのが起業だ。公務員需要が高く、進路としても公務員が大半を占めるこのアーセルトレイにおいて、アージェティア卒業生は起業率が高い。独立心を涵養するような風土があるのだろう。さらに自由放任、自己責任主義の校風とあれば、間違いなく少なくない数の学生起業者がいる。また、資本家の親から経営を任せられている生徒もいるかもしれない。
つまり社長だ。
皆さんもご存知の通り、社長は偉い。学生でありながら社長をやっていたら、すごい。アージェティアに入れば、そんな社長になれるかもしれない。
また、社長であれば、業種によってキャラ付けをすることもできる。
巨大企業を統括し、部下に指図を出してもいいし、身一つで商談をまとめ、その足で優雅に一人ランチを楽しむタイプの社長でもいい。プロデューサーとしてクラスメイトをスカウトするなんていうのもアリだし、探偵事務所や弁護士事務所を開くのもオツではなかろうか。
経営手腕が優れていれば、当然お金持ちになれる。人の出入りの厳しいシトラの生徒とは違い、パチンと指を鳴らして黒服を呼びつけることもできるし、「あれはわたくしのヘリコプターでございますの」もできる。ド派手に動けるのがアージェティアお嬢様の魅力の一つだ。
逆に経営に失敗し、多額の借金を背負ったところからスタートするのもまたドラマが生まれていいかもしれない。
追加サプリメント『霧と桜のマルジナリア』に収録されているシトラ女学院セッティングでは、第三層が小さく分割されている旨が記述されている。シトラはそれを寮などに活用しているようだが、では寮を持たないアージェティアはどのように活用しているのか。ひょっとすると別荘地かもしれない。おしゃれなキャンプサイトに雰囲気のあるロッジが立ち並び、学生たちは放課後や休暇をそこで優雅に過ごしている。だがその裏にあるのは、それらロッジの所有権を賭けた成績争い、あるいは生徒同士の個人的な裏取引。それは生き馬の目を抜くような水面下の戦いなのだ。
アージェティアならやりかねない。(お前はこの学校をなんだと)
もう一つの側面、研究者の多さに注目してみよう。基本的に文系、とある以上、化学、工学、生物学系に強いフィロソフィアに対して、アージェティアの学問的功績は人文学分野が強いのだろう。
まったく分野の違う他校を一方的にライバル視しているところもなんだかとっても文系という感じがする。
だが、「人文学分野の学者」という総体は、「自然科学分野の学者」に比べてフィクションで表現しづらいという欠点がある。白衣を着せられないからだ。だからどのような学問があるのか、細かく分類していこう。
まず人文学分野であれば、哲学があるだろう。だが、ロールプレイをするとなったとき、この分野を表現するのはなかなかに難しい。すごい機械を作ったことは普通の言葉で表現できるが、すごい分析力を持っていることは、それなりに複雑な言葉を使わないと表現できないからだ。
逆にこれに通じている人なら、面白いロールプレイにできるかもしれない。「あら、ショオペンハウヱルなど読んでゐるなんて」と近代文学めいたやりとりをすることもできるだろう。だが気をつけよう。科学と違って人文学には絶対一つの定理は存在しない。勝手がわかっている人だからこそ、BLもエロも地雷ではないが、実存主義は地雷。みたいなことも起こり得る。しっかりと互いの了解を取った上で扱うべきだ。やはりむずかしい。
考古学などどうだろうか? 地球時代などの遺物を求めて、遠い階層まで危険な旅をする。遠い階層に異文化が形成されているなら、それを調査する文化人類学者もいることだろう。異世界から来た学生に対しても、生態的に研究したいフィロソフィアの研究者に対して、こちらは文化風土的なアプローチをすると考えられる。民族衣装を着てみてくれとか、伝承を話してくれとかせがんでくるだろう。被験者の異世界人にしてみたらフィロソフィアと五十歩百歩のいい迷惑だと思う。
言語学は存在しているのだろうか? 異世界人も含め、多くのステラナイトはコミュニケーションに不自由している様子はないが、言語的に大きく異なる階層や世界から来たブリンガーと、それと唯一会話できる言語学者のシース、なんていう関係はかなりエモいのではないか。
人文学分野が発達している以上、図書館は大きいはずだ。本を読む文化も強く、たくさんあるカフェではお茶会だけでなく、読書を楽しむお嬢様も多いはずだ。ただ、胸に秘めるような読み方をするシトラのお嬢様と違って、アージェティアのお嬢様は広めるし、読書会も誰が呼びかけるともなく自然発生するだろう。気鋭の作家の新刊を片手に、上級生下級生入り乱れて喧々囂々の激論を交わしているのがアージェティアっぽい気がする。
そんな状況であれば、必然的に文芸が発達するはずだ。器楽演奏や絵画は専門的な芸術教育として確立されている雰囲気があるが、散文は未だに独学に開かれた芸術分野である側面が強い。文学に触発され、趣味で小説を書き始める生徒は少なからずいるだろう。であれば、独立自尊の校風上、同人誌が発行され始める。名作が連載され、収益が上がれば学内に商業出版社が生まれることさえあるかもしれない。匿名で小説を執筆していたら同級生がファンだったりするかもしれない。人気が出れば、学生作家が学生編集者によって学内のロッジに缶詰にされ、新作を書かされる、なんて展開もあるかもしれない。お前ら勉強しろ。
当然現代であれば、活字のみならず漫画を書く生徒もいるだろう。独立自尊の校風だから、生徒主導で体育館で即売会が催される。男子生徒はいるとはいえ、未だアージェティアは女の園である。あとは御察しの通りだ。
音楽分野にもまだ希望はある。本格的なクラシック奏者はイデアグロリアに引き抜かれがちだし、ガールズバンドまで行くと青春すぎてアーセルトレイ公立のイメージだ。どことなく闊達とした雰囲気のあるアージェティアには、吹奏楽が似合うのではないだろうか。自慢の華麗な制服で晴れ空の下をマーチングするのはとても絵になりそうだ。
ジャズなんかもいいかもしれない。お育ちの良い良家のお嬢様が、不良の溜まり場と恐れられる部室をひょんなことから訪れ、薄暗い部屋に立ち込めるタバコの煙の中で何を考えているのかよくわからなかった同級生の奏でるサックスの音色に魅了される、とかエモくないですか?(性癖)
あるいは、歌などもいいかもしれない。合唱や声楽よりも、アカペラコーラスや弾き語りがアージェティアの自由な校風には似合っている。放課後の夕暮れの中、誰もいない音楽室のピアノを弾きながら日常の赤裸々な気持ちを綴った自作の歌を歌う1人の生徒。ふっと気づくとその背後に起業した学生プロデューサーが。
他の文化活動に目を向けてみよう。スポーツに関しては、特化した記述がる学校はない。この分野に関してはどの学校も完全に条件はフラットだ。アージェティアでは、テニス部とかゴルフ部みたいなお嬢様っぽいスポーツが盛んな気がするが、一方で、女子サッカーとか女子バスケとかが意外に強いイメージがある。研究棟はフィロソフィアを、お嬢様たちはシトラをライバル視しているが、多分サッカー部とかは打倒スポーン・オブ・アーセルトレイとかを掲げているはず。学校案内からしてああなのだから、アージェティアのお嬢様は負けず嫌いが多いはずだ。スポーツも本気でやるだろう。案外熱いスポ根ストーリーの舞台として、アージェティアは向いているのかもしれない。そして何より、そういう部活に入ってる女の子はクラスでモテるに違いない。それを見るためだけでも、アージェティアに入る価値はある。
逆に男子スポーツは弱い印象がある。そもそも母数が少ないし、それがさらに自由な校風に従ってバラけるからだ。交流試合では負け越し続きで悔しい思いをしている男子生徒もいるかもしれない。だがその裏で、勝った公立校やSoAもアージェティア男子スポーツ部名物の美人マネージャーを羨望の眼差しで見つめているのだ。また、本当にスポーツのできるフィジカルエリート男子はなぜかボート部とかに入っていたりするのがエリート校っぽくていいと思う。
そしてなによりも、聖アージェティア学園のモットーはレッセ・フェール(自由放任)である。それはわけのわからない正体不明の同好会が大量発生することを意味している。学内には巨大な部室棟があり、部屋の内とも外ともなく大量の段ボールや怪しげな私物が積み上がり、忙しく生徒たちが行き交っている。イメージとしてはジブリの『コクリコ坂から』の部室棟「カルチェ・ラタン」に近い。アージェティアでも絶対変人の男子学生が1人で哲学部をやっているに違いない。
ブリンガーはきっと新入生の時に断りきれず、部長と2人きりの珍妙な同好会に入ってしまうのだ。そうなったらもう物語の始まりである。日常モノでもラブロマンスでもミステリー連作でもなんでもできる。急なテコ入れにも対応可能だ。
あるいは、学内に多数存在するというカフェを利用しない手はない。そこを溜まり場になにかの活動をしている生徒もきっといるだろう。学校が把握していない事実上のサークル活動も星の数ほど存在するのではなかろうか。
アージェティアの特徴である「カフェ」についてもう少し深く考えてみよう。負けず嫌いのお嬢様が揃っていて、沢山のカフェでお茶会が開かれている。だとすれば当然の帰結として派閥が存在するだろう。きっとコテコテの悪役令嬢も存在するに違いない。取り巻きたちを集め、好条件のカフェを支配している。というか、学校側が条件の違う無数のカフェを運営するメリットがないので、学内のカフェそのものが特定の生徒の手の者によって運営されている可能性すらある。かつては私もアージェティアの生徒だったけど、お父様の借金のために、今は学内のカフェ店員に身を落とし、日夜悪役令嬢にこき使われているの...という設定もありうる。そこに王子様のような優しいイケメンシースが現れたりすると往年の少女漫画感が出ていいかもしれない。これで悪役令嬢がシースだったら面白いけどな。
突然、身分をわきまえない2枚目の女学生が現れて、派閥トップに喧嘩を売りに行くのも面白そうだ。令嬢の悪事を暴いて、有名カフェをみんなに解放するストーリーもいいだろうし、悪役令嬢に疎まれてカフェを出禁になった生徒たちが、新たにカフェを開店するのも面白いかもしれない。
もちろん中には隠れ家的カフェもあったりして、ステラナイトたちは偶然そこに辿り着いたりするかもしれない。マスターは謎めいた女性で、じつは彼女もまたかつて長いステラバトルを戦い抜いた騎士であるかもしれない。その背後には今は亡き相棒の写真がかかっていたりするとエモい(断言)。
もちろん独立自尊のアージェティアのこと、猫カフェや執事喫茶もあるに違いない。お嬢様が運営する執事喫茶には、本物の執事が配備されていることだろう。そしてオーナーであるお嬢様ブリンガーと店員の執事長シースは、店を乗っ取りバニーボーイ喫茶に変えようとする悪役令嬢エンブレイスと戦うことに...。
女子たちがこのようにカフェテラスを巡り、仁義なき戦いを繰り広げている間、数少ない男子たちはどのように学校生活を過ごしているのだろうか? 女子人口が倍以上多く、学校も女子校時代の雰囲気を色濃く残すアージェティアは、現実だったら男子には肩身が狭いだろうが、そこはアーセルトレイ。キラキラな制服を着こなすイケメンが勢ぞろいしているに違いない。独立自尊のアージェティアの風土は、多くの俺様系イケメンや猫系イケメンを育ててきたに違いない。彼らはどこかのカフェに入り浸るというよりは、あちこち自由気ままに出入りして、様々な派閥を一喜一憂させたり、無用な争いの種をまいているに違いない。あるいはあざと系イケメンがカースト上位女子たちを渡り歩いて私腹を肥やしている可能性もある。悪役令嬢といい、アージェティアのカフェはキラキラな少女漫画の舞台として便利だ。
もちろん全員がモテモテのイケメン男子ではないだろう。クラスの王子様が、不釣り合いな芋男子と親友なのはエモい。女子ばかりの環境のおかげで、別の学校にいたら仲良くならないような男子同士が仲良くなることもあるだろう。アージェティア同人クラブは喜んでいます。
恋と友情の板挟みになる男子生徒もいるかもしれない。片方とペアになってしまったためにどちらかを置いてけぼりにしなければならないステラナイトもいるだろうが、1人の生徒の親友と恋人がペアになってしまったら目も当てられない(歓喜)。めちゃめちゃ疑われて関係が崩れるのも楽しいし、黙ってそっと身を引こうとされたらもっと大変だ(大喜び)。
最後に一つ、アージェティアの残された謎について考察しておきたい。
なぜ「聖」アージェティア学園という名前なのか?
この学園がアーセルトレイ建設以前から存在している以上、かつてミッション系学校だった名残を今も残しているだけなのかもしれない。だが、この学校は少なくとも1度、共学化という大改革を経験している。起業家と人文家の集まるプラグマティックなこの学校で、いつまでも名残のためだけにこの名前を維持するだろうか?
そもそもアーセルトレイに信仰は存在するのだろうか。妖精信仰が明示されているマルジナリア世界と異なり、アーセルトレイの市民たちが女神の存在をどこまで認知しているかは定かではない。女神信仰をしているかもしれないが、あるいは宗教そのものが旧時代の遺物として記録されるのみなのかもしれない。ステラナイトが女神から現世利益を約束されている以上、救いを求めての信仰は虚しいものかもしれない。だが女神はステラナイトたちの他に、アーセルトレイ全体を守護する。その力はどこから来ているのか?
ルルブp.191には、2人の女神は地球の眷属たる愛の神により生み出されたものだと書かれている。彼女たちを生み出した愛の神はすでに力を失っているようだ。で、あれば、公には信仰なるものは失われたことになっていても、2人の女神の力を維持するために、人の手によって何らかの秘事が行われている可能性は否定できないのではないか。
気になるのは、生徒たちからも不要論の囁かれる温室だ。学校は何のためにいくつもの温室を維持しているのか。他校に比べて目立った特色に欠け、財界への影響力もイデアグロリアの陰に隠れる聖アージェティアがなぜ6学校の一つとしてアーセルトレイの運営の一翼を担ってきたのか。その答えはここにあるのかもしれない。
隣の席の温室が好きなあの子は、ただ花が好きなのではないかもしれない。寄せ集めで作られたアーセルトレイでは、何もかもが、思っているよりも存在が曖昧で希薄なのだ。月は登った。儀式が始まろうとしている。いま君がその手を離したら、明日の朝には、誰もあの子のことを覚えていないかもしれない。
いかないで、と小さく呟く君に、あの子は、ごめんね、と言った。
信じるか信じないかはあなた次第です。
と、ここまで聖アージェティア学園の様々な側面(妄想)を紹介してきた。どうか聖アージェティア学園に所属するステラナイトを作る一助としてほしい。
良きアージェティアライフを!
改めて注意喚起。上記の聖アージェティア学園についての引用以外の記述の一切は当記事の筆者個人の妄想によるものであり、『銀剣のステラナイツ』を製作している瀧里フユ様およびどらこにあんとは一切関わりを持たないものです。当記事の内容を公式のものとして発言したり、監督やPLの許可なくセッションで使用することは固く禁止とさせていただきます。。
その上で、同卓の監督、PLが、この記事が非公式なものであることを了承した上で当記事を参照していただけたなら幸いです。その際、事前にも事後にも筆者への報告は不必要です。
みなさま、ここまで読んでいただきありがとうございました。
ステラナイツ は いいぞ。
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