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鈴鹿和馬の学園演劇について考えてみた

どうも、こんにちは!non-chiです!
今回は、鈴鹿和馬くんの学園演劇『金色夜叉』について考えていきます。

この小説をブックオフを練り歩いて探してみたのですが、見つからなかったため、Googleブックスで読んだり、ネットで情報をかき集めました。
なので、今回はざっくりとしたあらすじと、鈴鹿くんの考察になります。
誤った情報がございましたら、ご指摘いただけると幸いです。
また、金色夜叉の歴史漫画を読んでみたいと思っておりますので、随時更新するかもしれません。
その際はまた共有させていただきます☺️

___それではLet's Go✊🏻‪



作者について



まず、鈴鹿くんの学園演劇の元ネタ『金色夜叉』の作者である尾崎紅葉明治時代に活躍していた小説家です。(下図)
1868年〜1903年に活躍。
『二人比丘尼色懺悔』が出世作となり、同年読売新聞社に入社。他にも『伽羅枕』『多情多恨』などを書き、明治期の文壇に重きをなした。
『金色夜叉』の執筆中に亡くなり、未完成のままで終わった。その後、熱烈な読者の求めに幾人かの作家が書き継いだ。
(ウキペディアより)

金色夜叉以外の他の作品のあらすじを読んで思ったことが一つ、この作者は金と愛について語られていることが多いなと思いました。
この時代は拝金主義と言われる金銭が最上のものと崇拝し、より多く儲けることを考え、金を貯め込もうとするものです。
まあ、言っちゃ金が一番だと。金持ちが一番だという時代だったわけです。

尾崎紅葉(おざきこうよう)



あらすじ



金色夜叉(こんじきやしゃ)ってどんな話やねん!

そう思ったあなたにざっくりとあらすじを説明します。

【私の解釈でのあらすじ】


高等中学生の秀才(貫一)と絶世の美女(お宮)は許婚で将来を見据えて結ばれる予定だったが、宮は金持ちの資産家(富山唯継)に求婚され、それを受け入れて、貫一は彼女を奪われます(この時代が金持ちに権力があるとされるので)
そして、最後の別れに俺のこと忘れられないようにこの『一月十八日』は寂しさで涙を流させてみせると貫一は言います。一方、宮は彼の将来を思って、この決断をしたが、裏切られたと思った貫一は彼女を蹴飛ばします。
貫一は宮と離れてから、学業(将来)も捨て、復讐するために、高利貸し(借金貸し)となり、その苦しさを忘れ、恨みを晴らそうとします。一方、宮は金持ちの資産家と結ばれたわけですが、心は満たされず、愛が足りなかったのです。
4年後、宮の不幸な状況を理解した貫一が悔やむわけです。


というような話です。これでご理解いただけたでしょうか?(さすがに無理がある)



宮に想いを寄せている貫一は宮にどうして嫁に行くのか問うのですが、本心を伝えない彼女に苛立ちを覚え、彼女の話を聞こうとしません
一方、宮は秀才で将来有望な貫一を思い、自分の身を売り、資本家との結婚を受け入れたのですが、口止めされているのか、その本心を伝えられずにいます
そして、愛し合う二人はすれ違いにより熱海で別れを告げることになったのです。

互いに本音を言い合えば解決したことなのですが、互いに思いやることで上手くいかなかった。
互いに愛し合っていたのに離れてしまった。それで互いに苦しみ不幸になる。
二人は離れるべきではなかったのです。

最初にも話した通り、このお話は明治時代の資本主義の勃興期に見られた拝金主義を風刺したものです。
この時代は拝金主義、つまり金持ちが一番だということですね。
このお話は金銭の人間破壊をテーマにしてます。愛と金をどちらを取るかを考えさせられますよね。

このお話はバッドエンドで、こんな重たい話を学園演劇に選ぶのはどうかと思いますよね笑



シナリオとの比較


貫一が鈴鹿くん、お宮が主人公なわけですが、秀才な貫一とおバカさんな鈴鹿くんは全然違うじゃねぇか!と嘆いてるあなた、今から説明します。

貫一には将来(夢)があり、好きな女(お宮)がいます。まずそこがポイントですよね。
鈴鹿くんにも夢(アメリカでプロになること)と好きな女(主人公)がいます。


学園演劇裏方で鈴鹿くんがこう言っていました。

彼は夢と好きな女どちらも手に入れると告げます。



そこで皆さん大好き、鈴鹿くんの告白シーン。

眩しすぎる瞳


「ちょっと和馬、いきなりアメリカって!笑 」と最初は思ったかと思います。
彼にとって大切なことは何か。主人公と離れないこと、『二人一緒に』アメリカに行くこと、が大切なのです。
彼にとっては主人公も夢も手に入れたいもので、それは必ず同じ空間にあること。
だから『二人一緒に』叶えないと意味がないんですよ....

貫一とお宮は離れてお互い不幸になりましたが、鈴鹿くんは『離れない』という選択肢を選び、二人一緒に幸せになろうとしていることがわかります。
そこがこの金色夜叉のお話との違いかと思います。

そして、鈴鹿くんは自分の信念を貫き通す力があるのです。そして、勇気があります
アメリカでプロになることはリスクがある。ハイリスク、ハイリターンなわけで、そんな状況な中、彼は「絶対にアメリカでプロになってみせる」と信じきっているんですよ。それって勇気が必要ですよね?すごくないですか?
大人でもこんなことできませんよね?子供だからか?いや彼がすごいんだ....と感心してしまいましたね。


また、お話に戻りますが、傲慢で強がりな貫一は言葉足らずで不器用。
周りに馬鹿にされながらも愛する宮の元へ走っていく姿はがむしゃらで、非常に鈴鹿くんとマッチしてるかと思ってます〜



補足


個人的にこの学園演劇の好きな点についてお話します。
このお話で有名なセリフはこれなのですが(下図)、その次に出てくるスチルが特に良いので(スチルになるくらいだから)話していきます。

金色夜叉の有名セリフ


熱海でお宮が貫一に蹴飛ばされるシーンです。
貫一は恨みからお宮に暴力を奮ってしまうのです。

あ〜れぇ〜


このように迫真の演技をする鈴鹿くんですが、このシーンで涙を溜めていたというのです。

……涙を溜めていた⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️

それは何故か。攻略後のアルバムボイスを聞いてみるとその理由がわかります。

うわっ!これは思い出したくねぇな。好きな奴蹴飛ばすなんて、俺には無理だ。

つまり、彼はたとえ芝居でも好きな奴(主人公)を蹴飛ばすのが涙を溜めるほど嫌だったというのです。

ピュアすぎやせんか??????

鈴鹿くんは一件ぶっきらぼうで乱暴そうに見えますが、不器用なだけであって、ほんとは女性に優しくしたいので、好きな奴(主人公)を蹴飛ばすのを泣きそうなほど嫌で、それがまじでピュアっピュアでメロポイントですよね🥹🥹🥹
鈴鹿くんは俺が守るよ____


男尊女卑に見えるけど女尊男卑なの良〜〜〜〜〜〜〜〜!!最高最高最高最高最高‼️‼️

(心の叫び)


鈴鹿くんは男女の区別がはっきりしてる方ですが、それは異性との関わりが少ないため『女』を十分に理解できておらず、その固定概念だけで決めているからであって、"女はこうであって欲しい"などの押し付けはなく、わからないなりにちゃんと理解しようとしてくれてるのではないでしょうか。
だから、相手を尊重してくれているのだと私は思います。成長したねぇ(親目線)

誕生日セリフより


また、"公園のガキ共"でおなじみの通常の出会い方や、お見舞いスチルでの話、スキースチルなど、彼は女・子供には優しいんだということがわかります。

この時代だと男尊女卑が当たり前ですが、鈴鹿くんは女尊男卑なので、貫一のように蹴飛ばすことはできずに堪え(貫一も本当は堪えていただろうけど)、大切に扱っているから貫一のように好きな女に涙を流させるような寂しい思いをさせたくなく、『離れたくない』と思っているのではないでしょうか。



最後に


さて、皆様いかがでしたでしょうか?
歴史が好きな私は時代背景なども考えながら、なんとなく理解出来たのですが、私の説明だけじゃイマイチ理解出来なかったと思います。
なので、皆さんも一度『金色夜叉』を読んで理解を深めてみるといいかもしれません。

情報不足ではありましたが、ざっくりとしたお話はこんな感じです。
時間がある時に金色夜叉の歴史漫画を読んでこのnoteを更新できたらいいなと考えております😌

また、皆さんが鈴鹿和馬くんを攻略する際のお力になれたら嬉しいと思っております。
鈴鹿和馬はいいぞ‼️‼️(沼にどっぷり浸かった女より)


皆さん、最後まで読んで頂きありがとうございました!
では、次回お会いしましょう!👋

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