『あつかんファン◎第1号』感想 #文フリで買った本
日本酒と電子音楽
なんというか、響きがどストライクに刺さってしまい、つい立ち寄ることに決めたブース。
行ってみたら青っぽい冊子の『日本酒と電子音楽』という冊子とこの本があって、いずれもZINEにしては雑誌とかムック本クラスのハイセンスなデザインだしコンテンツも興味深くて、何より私の琴線に響くような何かを感じてしまう。
結局、迷いに迷って熱燗のほうにした。
読んだら熱燗はじめたくなってしまった。
で、読んでみた。
とにかく冊子のデザインと写真が最高にいい。
普通にこれ、プロの仕事だなっていう組版とか文字の配置とか、遊びだからこそ恐ろしく本気出してやってんなってのが伝わってくる。
そして、コンテンツもゆるくてくだけてて、ちょうどいい。
あつかんポエムとかなかなかに愉しそうだし、
創作料理と日本酒のペアリングの記事も、いやぁ、いい趣味してんなぁ、と思わせるもの。
しかし、やはりこの本の読みどころとしてはあつかんクエストだろう。
熱燗DJつけたろうなる人物がDJゆでたろうにお手軽にできる熱燗のやり方を伝授するというもの。
手つきがDJのようかどうかは紙面からは伝わってこなかったものの、これ読んじゃうともう熱燗やってみたくてやってみたくてしょうがなくなる。
まずは、酒と徳利を買うところからか。
とはいえ、元々私は晩酌の習慣がなく、お酒は滅多に消費しない。
せいぜい、人と一緒にいるときに飲む流れになったら飲むくらいの、そんな感じでこれまで過ごしてきた。
それで何の問題もないし、何ならこのアルコールに全く依存していない生活が気に入ってすらいた。
しかし、この本に出会ってしまったせいで、その考え方に大きな揺らぎが起きつつある。
なんというか、ここまで熱燗の良さを語られ過ぎてしまうと、なんというか、まるで自分の生きてきた世界が随分狭っ苦しいところなんじゃないかって、急に思えてきはじめてしまうのである。
日本酒そこまで詳しくない私も、ここまで丁寧に熱燗のやり方を教わってしまうと、折角だし食事の後に日本酒嗜むのもいいかなって、そんな事考えてしまうじゃないですか!
そして、生活にかかる出費がまた増える。
いやぁ、罪。
本当に罪な本だ。
だけど、人生の愉しみの幅と視野は広がるのでしょう。
だって、熱燗に使う道具、徳利と平盃以外はだいたい既に家にある道具だもん。
ちょっとお金かければ始めてしまえる、実に丁度いい趣味なのである。
早速、徳利と平盃が用意でき次第、まずは熱燗にチャレンジしてみようと思う。その報告はまた、後日noteにしたためようかと思う。
いやはや、ごちそうさまでした。