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#2 光纏う
『光纏う』
Cadd9 D
突然雨に振られて灰色になった
ぼくは君の手を掴むことはできないけど
記憶だけ色残し終わってゆく日々に
頬につたわってくもの分からなくなってゆく
Cadd9 D
君に伝えたいことは山ほどあるよ
これから先もどんどん増えてくばかりで
そのどれもが君を救うためにあるもので
宙に放った言葉はいつか届くのかな
Cadd9 D
あの日君が残してくれた
記憶の中に溢れてしまった
Cadd9 Em D
痛みなんてこれっぽちも感じないほど
幸せだった
Cadd9 Gadd9 D Em
煙になって雲になって雨になって土にかえって花になって種になって君の空に舞う
忘れないよ忘れないからさ君のそばにいた愛しき日々を
Cadd9 Gadd9 D
温かくて時々可笑しくて
そこにあった鼓動を
この身に起こったことに意味があるなら
この虚しさはどこかに置いてきてしまおう
そんなことばかり言うと心配するから
ぼくは元気でいますと君に伝えよう
いつかぼくが残したものに
うれしそうに頷きながら
優しい光であの日を映し出せる日が
きっとくるから
煙になって雲になって雨になって土にかえって花になって種になって君の空に舞う
忘れてもいいよ忘れてもいいから
君が笑っていてくれること
たった一つのぼくの願いを叶えてよ ねえ
Cadd9 D
何十年も何百年も生まれ変わって違う姿でも
いつかの君が迷わないようにずっと
ぼくはここで見守らせて
Cadd9 Em D
光を纏ったぼくは瞬きするから
雲を突き抜けて笑う君に会えますように
煙になった空にまった
やがてそれは見えなくなった
消えたように気づかれないように
ぼくはそっと星になる
…
2020年7月に作った曲、
これはInstagramのフォロワーさんの境遇がモデルになっていますが(おそらく本人が聴くことも見ることはない)
コロナで志村けんさんが亡くなったことや、より死について意識することも考えることも増えて、その気持ちも合わせてできた曲です。
残された人の"救い"になりますように。と願いを込めました。
(残された、という表現も何か違ってるような気がする。生き続ける人への、かな)
多くを語ると何か薄っぺらいものになってしまうような気がするので、この辺で。