甘酒の季節がやってきた
コトコト、コトコト。
今シーズン初の、甘酒を今つくっている。
わたしは小さい頃から、甘酒がだいすき。
麹のほうじゃなくて、酒粕のほう。
寒くなってくると、あー甘酒飲みたい!となるのは、わたしの中では自然すぎるほど自然なこと。
…
小さい頃から、寒くなってくると、台所でコトコト甘酒をつくる音がしていた。
出来上がりをまだかなまだかな…と待ってる時も楽しくて、
出来上がったそれを、"熱っ!!!"とか言いながら"フゥーフゥー"しながら口の中に取り込んで、体がじんわりぽかぽかあったかくなっていくのが、すきだった。
我が家では、甘酒は定番で普通のものだったけれど、友達周りでは家で甘酒を飲むことがないと聞いていたり、
大人になって、SNSに甘酒の投稿をすると、意外とみんな甘酒を飲まない生活をしていることを知る。
こんなに美味しくて、あったかいのに。
と思うのと同時に、
ちょっとした優越感に浸ってしまう。
特に高いものでもないし、スーパーでも売ってるし、特別な飲み物というわけではないけれど、
我が家の定番は、みんなの定番ではないことに、ちょっと嬉しくなってしまう。
生まれた家、育つ家によって、食べるモノをはじめ生活の全般が、自分に"普通"であると擦り込まれてしまうけれど、
外に出て他所を覗いてみると、それが案外"普通でなかったりする"のは、面白い。
良くも悪くもだけど。
だから、わたしにとって普通の甘酒が、それほど世の中の普通に定着していないことが、
我が家の
"特別"
感として、記憶にずっとあったかく残っているのかもしれない。
…
いつか、父の知り合いか母の知り合いづてで、大きいゴミ袋にいっぱいの酒粕をもらったとき、我が家は歓喜の渦だった。
"今シーズンはどれだけ甘酒を飲めるんだ〜"とすごくうれしくなったのを今でも覚えている。
そして、冷蔵庫に酒粕が入っているを見つけると、よく姉と一緒に酒粕をつまみ食い、していたのをよく思い出す。
そういえば、"酒粕の状態"で食べるひとは、あんまりいないみたいなのを知ったのも、大人になってからだった。
あんまり、というか、ほぼ。笑
我が家では、定番のつまみ食いと、たまにトースターで焼き目をつける酒粕焼き?なるものを、食べていた。
子供が食べるにはたぶんアルコール度数的にアウトなのかもしれないし、カロリーも結構高いみたいだし、気をつけなければいけないけれど、、、
昔はそんなものだ。
今は、健康志向のあれか、麹の甘酒もよく見かけるし、むしろそちらのほうが表立って売られている気がするし、わたしもたまにはそっちのほうも飲んだりはする。
けれど、わたしはやっぱり酒粕の甘酒がすき。
"酒粕の味"が好きなんだ、と認識する。
そして、それは、二十歳を超えて、初めて日本酒を飲んだときの、
"えっ、これ酒粕の味じゃん!"
と、当たり前なんだけど感動したときも同じだった。
ということで、
小さい頃から好きな味だった酒粕の味と同じ味の"日本酒"もだいすき!となったのは、とてもとても自然なことだったのだろう。お酒は弱いのたけれど……ね。
若い頃は、好きだからと日本酒を飲んで、ベロベロになってゲロゲロになって、記憶も飛んで、大変なことになったこともある。
さすがに、もうそれはないけれど、気をつけないと。
なので、(なので?)甘酒を作る時は、しっかり加熱して、アルコールを十分に飛ばして、
少しのお塩と、お砂糖たっぷり入れて、飲みましょう。
(できれば、その日もう運転しないだろう時に飲むのがよい)
そして、お好みでしょうがを。
(わたしはないほうがすきだけど、たまに入れたくもなる)
酒粕をそのまま食べれる民としては、
酒粕を完全にとろとろに溶かさないで、たまに酒粕の塊がチラ見えするくらいの甘酒も好きだったりする。
さて。今日の甘酒。
なにやら、酒粕は栄養素たくさんで、カロリーさえ気にして食べれば、健康によいみたい( ˙༥˙ )