#16 取材でドギマギ。NON JOHN がなんとテレビに
このnoteは「to savor alcohol more(より深くお酒を味わうために)」をスローガンに活動するガレージブランド NON JOHN の活動やお酒に関するあれこれを発信するものです。このnoteを読んで、粋な酒客を共に目指しましょう。
ウェブサイト: non-john.com
📺 取材を受けてドギマギ。NON JOHN がなんとテレビに(大分放送)
テレビの取材を受け、特集コーナーで大分放送(OBS)さんに取り上げていただきました!
🐣 ことの始まり
3月、クラウドファンディングで700%を超えた頃、知り合いの方から「OBSさんに投げ込みしたよ」と連絡をもらいました。もしかしたら?と淡い期待を抱くも当然そんなわけはなく、日々は過ぎ。
ひと月ほどが経ちすっかり忘れていたころ、投げ込みしていただいた方から一本の電話が。
「商品を見せて欲しいとOBSから連絡が入っている」
そこからプロダクトと活動の紹介に伺ったところ、取材いただける運びとなりました。なんという幸運。
🎥 え、こんなに?
色々とヒアリングいただき、原型を作る過程、鋳造作業、打ち合わせの様子など、数日間に分けて取材をしていただきました。我々が思っていたより時間をかけていただいて、ちょっと恐縮。
そして5月15日の夕方のニュースで放送されるに至ります。
長くても数十秒くらいで紹介されるのかなくらいに思っていましたが、蓋を開けてみると4分ほどの特集でした。恥ずかしながら不慣れな雰囲気がどこかしこに漂っていますが、NON JOHNの活動・コンセプト・プロダクトを伝えることができたかなと思います。
放送後、多くの方がBASEとWebサイトにアクセスいただきましたが、Makuakeのリターンが出荷しきれていないので、申し訳ない気持ちですが、まだ販売することができません。
放送をご覧になってこのnoteからコメントをお寄せいただいた方もいらっしゃいました。
フォームにメールアドレスを入力するところをうっかり用意しておらず(用意しました)、返信したかったのですができず。この場を借りて御礼申し上げます。
嬉しいメッセージでとても励みになります。たぶん買えると思います。もし売り切れになっていたらフォームに入力いただいたお名前で再度ご連絡ください。地元が同じなのでよろしければメンバーでお届けに参ります📦
地に足をつけて長く続けていこうと考えていますので、この放送によって、多くの方が我々の活動と「ゆっくり味わって呑む」というコンセプトを内包した商品を知っていただくきっかけになっていれば幸いです。
取材いただいたOBSの中島アナウンサーをはじめクルーの方々が親しみやすく、丁寧な準備と進行で、とてもありがたい貴重な機会でした。
一緒にやっているメンバーがいたからこそ、
Makuakeで応援いただいた方々がいたからこそ、
活動に共感いただき投げ込みをしていた方がいたからこそのこの機会。
このご縁に深く感謝し、祝杯を掲げる次第。
みなさん、本当にありがとうございます。
🍚 肴のオマケ:米粒から眺める日本酒のカテゴリー
日本酒を選ぶ時、いろいろな種類がありますよね?
本醸造酒、吟醸、大吟醸、純米酒、特別純米酒、etc。吟醸よりも大吟醸の方が値段が高いからいいのかなとか、純米酒の方がいいのかなとか、結局どれがいいのという気持ちになってしまいます。
そんな筆者のような人は少なくないと思うので、今回はそのあたりについて学んだことを共有したいと思います。
まず前提として、日本酒のカテゴリーは大きく二つの軸で分けられます。
ひとつは、米の磨き具合です。
精米歩合といわれますが言葉が難しいですが、どれだけ米を削ったかという割合になります。削るほど米がピュアになっていく、そんなイメージです。
もうひとつは、原料です。
米だけを使っているのか、それとも醸造アルコールも入っているのか。
日本酒の区分けが若干わかりづら気味なのは、複数の要素が絡み合っているからです。文章だといろいろ混ぜると書くのも読むのも難しくなるかなと思うので、今回は「吟醸」(吟醸・大吟醸)に焦点を当てて書いてみようと思います。吟醸と大吟醸は何が違うのかが分かればゴールです。
🍶 まずもって、吟醸とはどういう意味?
「吟」味して「醸」すから吟醸
元々は丹精込めて造りましたという意味合いで、「謹製」と同じような感じで用いられていたそうですが、これが日本酒の分類を表す言葉として定着しました。明治時代のことだそう。
⌛ 吟醸の条件① 低温でじっくり造る
吟醸酒は低温でゆっくりと発酵させる製法が特徴です。
10-15℃の低温発酵により、酵母が長時間活動し続けることで、フルーティで繊細な香り成分が多く生成されることになります。この製法によって、吟醸酒は香り高いお酒となります。
🌈 吟醸の条件② 米粒は中のほうを使う
40%以上削り取った米を使うのが吟醸
50%以上削り取った米を使うのが大吟醸
なんで磨くの?磨くと何がいいの?ということになりますが、以下の図をご覧ください。
米粒は外側から形成されるのですが、表層には米粒が稲穂から落ちて芽を出すとき、いいスタートダッシュを切るためのものが詰まっています。それが
脂質(役目:外部からのバリア、補助エネルギー)
タンパク質(役目:屋台骨、酵素、栄養素、病気撃退)
で、稲が次世代のために頑張って貯め込みましたが残念ながらこれらはお酒にとって雑味となる部分になってしまいます。
(以前のnoteでも書きましたが、おそらく二日酔いの一因でもあります)
内側には、エネルギー源となるデンプンが蓄積され、内側に行くほどピュアなデンプンが詰まっています。
つまり、削るほどに雑味のないお酒ができるというわけです。
💧 醸造エタノールを使うと「純米」から外れる
醸造アルコールとは、お米以外の原料から作られるアルコールです。
サトウキビが多いらしいですが、さつまいもやじゃがいもなどからも作られます。工業的な響きなので合成アルコールのような雰囲気が漂うワードですが、工業的に作られてはいるものの、原料は穀物由来です。
醸造アルコールを入れると不純になって味が落ちるのでは、と筆者は以前思っていましたが、それは現在は間違った認識で(戦後は醸造アルコールでかさ増ししてた)、風味を調節したり、品質を安定させたりと、ポジティブな理由で醸造アルコールを含めるそうです。
ただ、含めると「純」じゃなくなるので無冠の吟醸とか大吟醸ということになります。
まとめると
低温でじっくり時間をかけて造り
米を40%以上削ったものが吟醸(50%以上なら大吟醸)
ということになります。
たとえば、磨きが40%(=精米歩合60%)で
吟醸造りで米だけから作られたら「純米吟醸」
醸造エタノールが入っていたら「吟醸」
🙅♂️ 大吟醸>吟醸では(必ずしも)ない模様
大吟醸が吟醸よりもおいしいというのは、一般論ではあると思いますが、実際のところは、お米の種類にもよりますし、工程にもよりますし、純米ではない場合は醸造アルコールとの兼ね合いもありますし、人の好みにもよります。
大吟醸が吟醸より値段が高い要因は、磨くことでより多くの米の量が必要になること、磨く作業時間がよりかかることで製造原価が上がるということもあります。
低価格な吟醸が高価格な大吟醸より劣るということではなく、同じ土俵に乗っていると理解していいと思います。
ざっくり言ってしまえば、白ごはんか好きか玄米ご飯が好きかみたいなことじゃないでしょうか(怒られそう)
日本酒はカテゴリー、地域、蔵、時期の複数要素で楽しめる味わい深いお酒です。私も飲みながら学んでいる最中ですので、日本酒は好きだけどあまり詳しくないという方は一つずつ腹落ちするよう共に紐解いていきましょう。このnoteがあなたの日本酒との付き合い方をよくする一助になれば。
📅 今後の予定
5月
Nitoryu/rocksの販売を開始します。したい(6月になるかもしれません)
6月以降
なにかしらのイベントを検討中です
🍺 🍺 🍺
ここまでお読みいただきありがとうございました!
ご意見・ご要望がありましたら以下からお寄せください。NON JOHNは褒められて伸びる特性ですので、できるだけポジティブな内容で、ご批判や誤りの訂正等がありましたら優しい口調でお願いします!