![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/132004614/rectangle_large_type_2_523c794abb371338f5b3a8d764aa006d.png?width=1200)
#5 NON JOHNの原点。フチの厚さが違う器"Henshin"
このnoteは「to savor alcohol more(より深くお酒を味わうために)」をスローガンに活動するガレージブランド NON JOHN の活動やお酒に関するあれこれを発信するものです。このnoteを読んで、粋な酒客を共に目指しましょう。
ウェブサイト: non-john.com
📓 目次
🍶 NON JOHNの原点。フチの厚さが違う器"Henshin"
📕 肴のオマケ:え、ビール2本まで?飲酒ガイドラインを読み解いてみる
📅 今後の予定
🍶 NON JOHNの原点。フチの厚さが違う器"Henshin"
前回の記事では四方平等の一合とっくり"Bureiko"をご紹介しました。
今回ご紹介したいのはおちょこの"Henshin"です。
![](https://assets.st-note.com/img/1708843587714-E4RtRaGgzB.png?width=1200)
フチの厚さで味わいが変わる不思議なおちょこです。Nitoryuは角度でしたが、Henshinは厚みが違うことで味わいが変わることに着目しました。
フチの最厚部は3mm、最薄部は0.8mmとなっています。実用新案登録済。
![](https://assets.st-note.com/img/1708846477975-Z9K7gDvwdI.png?width=1200)
実はこのHenshinはNON JOHNの原点で、こういうコップがあったらいいなという小さなアイデアから活動が始まりました。
元々は
「フチの厚さが違うと味が違う。家ではグラスを変えればいいけどキャンプには荷物を持っていきたくない。違うフチのサイズを一つのコップにまとめるにはどうしたらいいのか」
ということでキャンプ用の十徳ナイフ的なコップとして考案されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1708846527656-JEjmldlhge.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1708846563832-EzqXovBbql.png?width=1200)
試作品を作ってみたところとても良かったのでクラウドファンディングに出してみましたが、#1のニュースレターにその顛末と反省を書いているのですがあえなく撃沈。
しかし世に出すことを諦めきれないという気持ちから今回より手頃な価格にするためにおちょこサイズにして再チャレンジする運びとなっております。
みなさまぜひ応援購入お願いします!
📕肴のオマケ:え、ビール2本まで?飲酒ガイドラインを読んでみる
令和6年2月19日に、厚生労働省から「飲酒ガイドライン」が発表されてニュースにもなりました。街中の阿鼻叫喚の声
30代男性: 守れないです!守りますじゃなくて守れない。無理無理無理無理。
40代女性: 守れない。残念ながら守れないですね。守れる人はどんな生活をしているのか逆に知りたいですね。
ニュースではお酒の量は具体的に「男は純アルコール40g」とか書かれているのに健康リスクは「~の病気になる可能性が高まる」みたいに抽象的なのがどうもしっくりこない。男も体重とかアルコール分解能とか体調とかで色々変わってくるのに一律になっているのも違和感がある。
これは原典を読まなければということで、「飲酒ガイドラン」をその経緯とともに読んでみました。結果やいかに。
そもそもなぜ「飲酒ガイドライン」がつくられたのか
実は、世界的な潮流を汲んだ動きで、多くの国々が飲酒に関するガイドラインを策定または見直しをしていて、日本の厚生労働省も同じ動きをしているという背景があります。
世界保健機関(WHO)をはじめとする国際機関が、アルコール消費量の削減を公衆衛生の優先課題としているという影響が大きいです。
なぜアルコール消費の削減をしたいかというと、健康被害や飲酒による事故を減らしたいという意図があるからです。
アルコールによる健康被害で医療費が増大して財政を圧迫したり、飲酒運転での悲しい事故やアルコール依存症によって引き起こされる不幸など、たしかに飲酒の弊害は否めません。
その目的は個人の健康と社会の健全のため
ガイドラインが策定されるにあたり、飲酒ガイドライン作成検討会が公表される1年以上前の2022年10月から開始され、海外の事例やアルコールと病気の関係の研究をもとに日本人にあった内容が検討されています。
海外のガイドラインでは国によって酒量が1日分だったり、1週間分だったり。アルコールの許容量/分解能力に年齢差・体重差・男女差・遺伝差があったりするので、なかなか「一概に言えない」という中で、なんとか飲酒の弊害を低減させるために多くのひとにわかりやすいようにと打ち出されたのがニュースでも話題になった
純アルコール量で1日あたり男性40g、女性20g
のようです。
そんな酒量じゃ確かに物足りないですが、目的としては過剰な飲酒を抑えるというところにあるため、私見ですが結構安全率を考慮した値になっていると思います。
(政府の立場になれば当然ですが、政府の定める値はかなり安全寄りになる傾向があり、可能性が否定できないものは可能性がある前提になりがちです)
許容できる酒量も様々な条件で変わってくるのにあえて一律に打ち出されているのは、比較していいのかわかりませんが、レジ袋を削減しても大勢に影響ないけれどレジ袋を有料にして環境意識を高めよう、といったことに近いのかなという印象です。だから酒量は具体的数字になっているのに健康リスクは具体的数字はない(出せない)のだと理解しました。
飲みすぎないためにどうしたらいいのか?
ガイドラインにはよりよくお酒と付き合うための方法も記されています。
自らの飲酒状況等を把握する
あらかじめ量を決めて飲酒をする
飲酒前又は飲酒中に食事をとる
飲酒の合間に水(又は炭酸水)を飲むなど、アルコールをゆっくり分解・吸収でき るようにする
一週間のうち、飲酒をしない日を設ける
また、お酒を飲む時これはやめとけということも記されています。
一時多量飲酒(特に短時間の多量飲酒)
他人への飲酒の強要等
不安や不眠を解消するための飲酒
病気等療養中の飲酒や服薬後の飲酒
飲酒中又は飲酒後における運動・入浴などの体に負担のかかる行動
要はガイドラインは「飲みすぎないで」「飲み方を考えて」ということを言っているのですね。
私も飲酒ガイドラインを知った時は「えぇ…」と思いましたが、実際に読んでみると、個人の健康と社会の健全のためにアルコールの弊害が起きないようにしたいという内容で納得いくところがありました。
完成にいたるまでの会議の議事録では色々な側面から検討し「一概に言えない」という中でどうすれば多くの人に伝わるのかという苦労が垣間見えます。
ただ、意図は同意できるのですが、世界的な動きで飲酒量を削減しようという流れなので今後メーカーは【販売量が減る→単価を上げざるを得ない】ということになり、そういった中でなくなっていってしまうところもあるのかなと思うと寂しい気持ちになります。
お酒は人生を豊かにしてくれる側面は必ずあります。
少しでも多くの人が楽しくお酒を嗜むよう、微力ながらNON JOHNも頑張っていきたいと思います。
飲酒ガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001211974.pdf
📅 今後の予定
クラウドファンディング準備中
先日最終稿の提出が終わりました。無事に承認されれば3/4に開始です🚀
3/7
サウナの日、大分県大分市の祝祭の広場にて出展します。酒器の展示とクラウドファンディングの宣伝です。
3/15
ぶんご銘醸株式会社さんが運営している地元のお酒を盛り上げる佐伯飛翔の会の新酒試飲会に参加します。とても楽しみです。
🍺 🍺 🍺
ここまでお読みいただきありがとうございました!
ご意見・ご要望がありましたら以下からお寄せください。NON JOHNは褒められて伸びる特性ですので、できるだけポジティブな内容で、ご批判や誤りの訂正等がありましたら優しい口調でお願いします!
ウェブサイト: non-john.com