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異業種交流会に参加したら大麻ビジネスに誘われた話

どうも。コアラです。
今日は渋谷で異業種交流会に参加した時の話をしようと思う。
コロナ前の話なので2018年頃だったと記憶しているが、初めて異業種交流会というものに参加し、一生の思い出になる体験ができた。
たぶん皆さんもこの記事を読み終える頃には「異業種交流会、行ってみよ!」っていう気持ちになっているだろう。

キッカケ

そもそもなぜ異業種交流会に参加したのかというと、転職エージェント業の会社に在籍していた時に「自社採用に向けた新たな人との繋がりを作る」必要があったためだ。
少し人材業界の話をさせていただくと、この業界にいる人間というのはバックグラウンドが本当に様々で、私のような元SEもいれば元美容師や元生産技術など多種多様である。そのため当時いた会社では自社採用においても「こういう業界にいる人!」というよりも、「営業として数字を追える(気概のある)人!」というざっくりとした要件で人を探していた。
本業のノルマだけでなく、自社採用のノルマもあったため、私は業種関係なく繋がれる異業種交流会というものに参加を決意した。

まず開催場所が怪しい

そんな経緯でネットから異業種交流会に気軽に参加申し込みをした私だったが、案内に沿って着いた渋谷の会場を見て急に不安になる。
何故かというと開催場所が何に使われているのだろうと訝るような超雑居ビルだったからだ。
平日18:00にも関わらずビルの外観が薄暗く、一目で入居率が低いことがわかった。

雑居ビル外観イメージ

開始時間が近くなったためエレベーターに乗って会場のあるフロアに向かう。エレベーターは非常に小さく3名も乗れば満員になるサイズではないだろうか。雑居ビル内も薄暗く、不気味な雰囲気が漂っていた。

雑居ビル内イメージ

そして着いた部屋は手洗いシンクと長机・椅子(一個ずつ)以外は何もない10畳ほどのワンルームだった。
5分ほど早く着いてしまったためか参加者はまだ私のみで、他には長机で名簿のようなものを携えた運営の女性が一名いるだけだった。

室内イメージ(実際はもっと汚かった)

いよいよ交流の幕が開ける

参加者を待っているとちらほらと集まり始め、運営の案内と共に緩やかに会がスタートした。
最終的に人数としては10名強が集まり、私自身はその内5名ほどと会話したと記憶している。
その中でも特に印象の残った人物との会話を紹介したい。

ファイルNo.1:アムウェイ信者

会がスタートして手始めに誰と喋ろうかと様子を伺っていたところ、一人の女性から話しかけられる。
普段着でスーツケースを携えたその女性は今日のイベント(?)のために地方から参戦したらしい。
お互いの自己紹介を進めると、会社では事務仕事、休日や有休で副業をしている、シングルマザー、今日は人脈を作りたくてやってきた、、などなど様々な自己開示を受けるため、こちらも職業や参加目的などを伝えていく。
すると唐突に「アムウェイって知っていますか?」と聞かれた。

そりゃあ知っている。超有名なネットワークビジネスの代表格だ。
ここで私は全てを悟った。この女性はアムウェイの勧誘のために異業種交流会に参加しており、その対象として今自分が見られていると。
それと同時に「もしかして異業種交流会って、こういう人たちが参加する場なのか??」と嫌な考えが脳裏をよぎる。
もはや「自社採用に向けた新たな人との繋がりを作る」ような状況ではなくなっていた。

アムウェイの勧誘をのらりくらり受け流していると、横から急に会話に入る人物が現れる。
「○○さん(アムウェイ信者)、こちらの会にも参加されていたんですね!」
おいおい、嘘だろ。。一日で複数のイベントに参加しているっていうのか?こいつらは。
ここで完全に場違いなところに来てしまったことを理解したが、会話に入ってきた人物を見るときっちりとスーツを着こなした男性だった。
ビジネスマンといった雰囲気も持ち合わせていたため、取り合えずこの人物とも会話してみようと考えた。

ファイルNo.2:新規事業開発ビジネスマン

アムウェイ信者との会話を一旦切り上げ、このビジネスマンとの会話をスタートした。
何やら個人で新規事業の立ち上げ準備をしており、そのパートナーとなれる人を探しているらしい。自然と何の事業なのか気になり、どのような内容なのかを聞いてみると、

「医療用大麻です。」

とはっきりと述べた。

どんだけぶっ飛んだ人たちが集まってんだよ!と心の中で誰にでもなくツッコミを入れながら、「あ、へぇ~、、大麻、そうなんですね。」と返答したが動揺は隠せなかった。
その後は彼の医療用大麻に掛ける熱意やその将来性などを聞きながら、どうやって会話を切り上げようかずっと考えていたが、私の引き具合から見切りを付けたのか「じゃあ、また機会がありましたら。」と彼の方から会話を切り上げていった。

受付女性の謎の対応

大麻ビジネスマンとの会話後も何人かと話をしたが、全員が何か怪しげだったので早々に帰ることにした。
何も言わずに帰るのもどうかと思い、長机に座り作業をしている運営の女性におもむろに声を掛けた。
「帰ろうと思うので、一応お伝えしておきますね。」
すると紙の名簿を並べてチェックか何かをしていた女性がビクッとして、目の前の名簿を覆いかぶさるように隠し、「え、えぇ、どうぞ!どうぞ!」と早口で返答した。
その一連の対応は今思い返しても異常であったと思う。名簿は個人情報満載なので、それを見えないように隠したと言えばそれまでなのだが、その焦りようが尋常ではなかったのだ。
(そんな焦るならそんなところで作業するなよ、とも思った。)
そんなこんなで私は雑居ビルを後にして帰路についた。

まとめ

今回の経験を通して私が学んだことは以下の通りだ。何かの参考になれば幸いだ。

  • 異業種交流会には本当に様々な業種の人が参加している

  • 渋谷の雑居ビルで開催する異業種交流会は怪しい

  • 医療用大麻には将来性がある


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