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Record .16 実家

2022年8月5日翌日の元スタッフの結婚式でのPAの仕込みを終え、久留米ウエストポイントに余った吸音材が必要との事で取りに向かう。
運よく、もしくは運悪く久留米は花火大会であった。せっかくなので久方ぶりに実家に帰る。

久しぶりの久留米ウエストポイントは色々と変わってた。
「全国のスタジオのどこよりも最速でPS4を入荷したぞ!!」って連絡してたPS4は無くなりDTMソフトになっていた。本来の音楽スタジオらしいセレクトが増えて驚いたが、そこにいるユーキャンさんは何も変わらず相変わらず元気に何事も楽しんでいた。
音楽。音に携わる何かを使ってとことん楽しんでいる姿。それは音で関わった人との思い出も然り。ふと思う。やっぱりここが原点である。笑った。

実家。親父とお袋に久しぶりに会う。何故だろう。小学校の頃ぶりに会う気がしてしまう。面影を追いかけている自分がいる。明らかに増えて深くなるシワ。切なくなる理由は間違いなくいづれ死という物に近づいてる感覚なのだろうか。いやいやまだまだっとは思えど明らかにそれは辿り着くゴールを見えて思ってしまっている自分がいる。
ふと思う。ここは原点では無い。現在進行形で今も一緒に自分にある。
たまに帰ろうっではない。今は住んでいる所は違えどいつも一緒に居よう。
そう思った。

おもむろにPCを開きRecord(記録)した理由。
風呂に入りおもむろに取ったバスタオル。
20年以上前に買った”ヴェルディー川崎”のバスタオル。
兄貴は鹿島アントラーズファン。俺はヴェルディーファンだった。
間違いなく俺が買ってもらったバスタオル。
なんてない過去の一つが、なんてないただのバスタオルが、一瞬にして俺の心を締め付けてくる。
過去にやってきた事は、今の自分が意味のある事に出来ると思ってる。未来なんて知らんが過去を意味のある物に出来るかどうかは今の自分が決めれる。そう思ってる。なので一生懸命何かをやる事が大切だと思ってる。
、、、思ってた。
まだ分からないがただ生きる事。もしかしたらそれだけで良いのかもしれないと、今日バスタオルを取った俺と、20年前にバスタオルを買ってもらった俺が言ってる気がした。
なんでも無い思い出が、社会から、周りからは意味を持たないと言われるようなその一瞬は、この先俺の心をギュッと締め付ける事になるのかもしれない。
それが出来る唯一の方法は生きる事である。
意味をあまり持たせすぎず生きてみたい。そう思った少し早いお盆休み。


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