Record.18 俺の家の話
えーー頼まれてもいませんが、式とかもしないとの事なので、折角ですのでここで勝手に私が話をさせて頂きます。
ノブは男3人兄弟の末っ子で産まれまして、長男、次男と生まれ、女児がほしかった私達ですが、出産に仕事で来れなかった旦那に看護師さんが電話で伝えてたのですがなかなか性別を言わず
『、、、、肌の真っ白な、綺麗な顔立ちしてる、、色の真っ白な、、、男の子です。』
と言われ旦那がガックリしてたって話を覚えております。
ただ男3人の末っ子なのもあり、本当にノブは伸び伸びと自由に育ってくれました。
上の2人は怒って外に出すと、家に入れてと玄関で泣いて、泣き疲れてその場で寝ていたのですが、ノブは外に出すとすぐにどっかに居なくなり親の私たちが探しに行って心配になる事ばかりでした。
そしてだいたいご近所さんの家に勝手にお邪魔してて一緒にご飯を食べてたり、しまいにはお風呂にも入って帰ってくるような子でした。
そんな訳で自由に伸び伸びと生きてた訳で何度も学校に呼び出されたり、警察署に呼ばれたりとされたりもした訳ですが、ここで心に残っている事を一つ。
ノブは兄2人と一緒の高校に進学しまして、制服なども買う事なく全て兄2人のおさがりでした。
最初から綺麗な状態だった訳ではなかった制服は、ノブが高校3年生になった時にはズボンはもう擦り切れて透けてたり、シャツの裾はボロボロだったりで、決して綺麗とは言えないような状態でした。
ですから高校3年の時に学校から
『これから就職活動なども始まってきます。新しいのを準備しといて下さい。』
と言われまして新品を買おうとしていたところ、ノブに
『買わんでいい。人を服装でしか評価出来ない会社は行くつもりはない。この制服を悪く評価するような会社には行かない。』
と言われたのをよく覚えてます。
’’’’((※ここから先の少しのまとめ話は、泣く母につられまいとして必死でして、はっきり覚えておりませんので割愛。。。))
2024年6月15日
両家顔合わせで箸をマイク代わりに急に語り出した
”私の家の話”
を、敬意と感謝を込めてここに書いておく。