吸入指導
はじめまして!
現在私は薬学部5年です💊
この記事の内容は吸入指導について書こうと思います。
なぜ書こうと思ったかというと、現在薬局実習中で実際に吸入指導する機会がありその中で学んだことをまとめたかったからですね。
私は吸入について研究している研究室に所属してます。
そこではデバイス(吸入器の形)ごとに吸い方が違ったり、注意点があったりするので、どういう患者にどのデバイスが合っているのか研究したりしてます。
前置きはこの辺にして、早速本題に入りたいと思います。
吸入器はテバイスと中身(薬)がそれぞれ幾つか種類があります。
まず中身についてですが、β2刺激薬、抗コリン薬、ステロイドの3つに別れますね。
別の名称で表すとこうなります。
LAMA(長時間作用型抗コリン薬)
LABA(長時間作用型β2刺激薬)
SAMA(短時間作用型抗コリン薬)
SABA(短時間作用型β2刺激薬)
ICS(ステロイド)
これらは適応症によっては合剤になったりしますね。
中身については以上です。
次はデバイスについてです。
〈デバイス〉
①
・ディスカス
・エリプタ
吸入流速が速く、吸入量多いタイプの人に合ってる
❗ポイント❗
・強く短く(吸入速すぎてもだめ)
→練習トレーナーがあるなら笛が鳴るかどうか、試してもらうと良い。
速すぎる人は最初だけしか笛鳴らないし、吸入力足りない人は鳴らない。
・通気口塞がないように(おちょぼ口にする)
②
・タービューヘイラー
吸入流速速くて、吸入量多いタイプの人に合ってる
❗ポイント❗
・深く長く吸う
(タービューヘイラーの構造的にトルネードみたいになってるから、その分長く吸わないと薬出てこない)
・クルカチ忘れないように。
・通気口を手で押さえたり、くわえすぎて口で塞がないように
③
・レスピマット
・エアロスフィア、エアゾール
同調出来ればどんな人でも使える
(同調が出来ない場合は※補助器具使用可能)
※補助器具について後で解説
❗ポイント❗
・意外と押すところが上に来るように持つのを反対にする人がいるから注意!
・レスピマットはゆっくり噴出するため、長く吸わないといけない。
実際に目の前で吸ってもらう時は横から漏れてないか確認。
(初めの方に漏れてたら口を密着させるように指示)
(最後の方に漏れてたら息が上手く吸えてないことになるので、息を最大限気吐くように指示)
鏡の前でやって自分で確認してもらうのも️️⭕️
④
・ブリーズヘラー
吸入流速低い人や介護が必要な人でも使いやすい
(薬がカプセル内に残ってないか目視出来るので、本人以外の人がセットして吸わせる場合でもやりやすい。)
❗ポイント❗
・カラカラ鳴るまでは弱く、鳴ったら強めに
(強すぎるとカプセルがくっついちゃう)
・終わったカプセルは触らずに捨てる
・むせる人居るから、投薬時にむせることないか聞いた方がいい。
むせるのであれば、吸い方に問題あるかも?で再指導。
補足😶
・カプセル内の薬無くなるまで、何度でも吸える
・甘い味がするらしい。
〈全部に言える話〉
●正面を向いて吸う
(上向きすぎると薬が上手く出てこない可能性があるし、下向いて吸うと肺まで到達しにくい)
●息を吐ききることが大事。
息を吐いた分、息を吸えるので、薬を肺まで届けるためにはできるだけ吸えた方が良い。
上手く吸えてないなと感じたら、もう少し吐いてみましょうかと言ってみるのもいいかも?と思ってる。
実際、息を吐いてない患者さんは結構いるし、吐いててもテキトーな人もいる。
こちらとしては息吐くのは当たり前だけど、患者さん的にはそうじゃないこと多い。
●吸った後の息止め、息吐き
吸ったあとは終わったと思ってテキトーになる人が多いけど、吸ったら息を止めることは伝えないといけない。
その後も息を沢山吸って苦しい状態のため、一気に吐きたくなる気持ちを抑えてゆっくり吐いてもらうようにする。せっかく肺まで届いた薬が出ちゃうと意味無いから。
※補助器具について
エアゾールに取り付けられる補助器具(スペーサー)は買うと結構値段する🥲
ということで、私の研究室の先生はカップ麺などのカップの底に穴開けてそこにエアゾールの口を差し込んでスペーサー替わりにする方法をやっていたらしい。
《吸入力、吸入流速》
吸入量や速度、手技を確かめる方法として、各デバイスにトレーナーがある。
トレーナーは薬は入っていなくて、上手く吸えているとプー!と笛が鳴る仕組みになっている。
実際にいつも吸入器を使ってる患者さんに試してみたところ、半分くらいの人があまり鳴らず、本人との手技の確認や他のデバイスへの変更を医師に文面でお願いした。
患者さん自身、「出来る。大丈夫。」といいつつ、正しく吸えているのか不安に思ってる人は多い。
また、他に吸入流速を測るインチェックというものがある。
これはドライパウダー吸入器の適正を判断するもの。
吸入流速が60以上ないと吸えてない可能性が高いデバイスもあるので、吸入流速を測ることは結構大事だと思う。
また、速すぎても吸えてない可能性もあるので、速すぎる結果が出たら、上記で書いたトレーナーを用いてしっかり音がなるのか確かめる必要があると思う。
また、数字で医師に示すことが出来れば、医師もほかのデバイスへの変更を検討するときに良い参考資料になると思う。
⚠️流速は病気だから低いというわけではないのが注意点!
以上、簡単にデバイスについてまとめました。
文章にするのが難しくて、結構分かりずらいところもあると思います。
何か質問があれば教えていただきたいのでメッセージなり、Xの方にも載せるのでリプとかくれたら助かります🙇♀️
ご観覧いただきありがとうございました!!
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