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香水【シャリマー ミレジム ジャスミン】

10月に入ってからも夏が抜けきらない日が続いていましたが、この週末辺りから秋らしくなってきたように感じます。

前投稿で話しておりました待望のジャスミンを雨模様の週末にお迎えしてきました。


シャリマー ミレジム ジャスミン

プッシュした瞬間、弾けるようなベルガモットが広がりますが、それを覆うようにインド、イタリア、グラース産の三種のジャスミンの濃厚な香りに包まれます。
私の肌だとトップのベルガモットはすごく短時間(一瞬?)で、その後ジャスミンの時間が長く、数時間後にパウダリーなバニラのラストノートになりました。

2021年のヴァニラプラニフォリアからミレジムに沼落ちし、イリスは寝かせ中で今年はトンカを使用していましたが、ジャスミンはヴァニラやトンカのように「ドーン!」と甘さが前面にくるタイプではなく、ただただジャスミンの妖艶な香りの印象が強いです。
ジャスミン好きとしてはたまらない調香で、この香りに顔を埋めていたいくらいです。

スキンタイプ診断をしていただいた際にスイートタイプだったため、甘い香水は甘すぎて香ってしまうため避けた方が良さそうなのですが、甘い香りが好きなんですよね。
だからヴァニラプラニフォリアやトンカの甘さも本当に大好きなんです。
香害にならないよう付け方に気をつけて使っていました。

今回のジャスミンはグルマン系のような甘さは控えめなので私には使いやすいような気がします。
ラストのバニラもどちらかというとパウダリーに香ってくれるため問題なさそう。

私が若い頃、シャリマーのようなオリエンタルなクラシックな香りっておばあちゃんの鏡台の白粉のような香りで正直自分がつける気にはならなかったのですが、自分が50代になりたとえまわりの若い子に「おばあちゃんの鏡台みたいな香りがする~」って言われたとしても痛くも痒くもなくなりました。
むしろ、若い頃にはこの良さがわからないわよね…大人になったら気づくわよ…とすら思うくらい笑
もちろん、若い人がつけても何の問題もないですが、あくまでも個人的な思いですが、年月を重ねいろいろな経験をしてからこの香りを纏うと違和感なくピースがピタッとはまったような気分になるのです。

人生100年時代。
そう考えると私はやっと折り返したばかりというところでしょうか。
自分自身もまわりの環境にもいろいろな変化が出てきました。
白髪も出てくるし、顔のシミやしわも気になります。
体力もガクっと落ちたし、更年期障害で漢方薬も手放せません。
辛いこと、苦労が多くなり、ハッピーなことは頑張って探さないとならないような状況です。
そんな状況の中で素敵な香りを纏うことで忘れがちな大切なことを思い出させてくれる香水はいくつになっても手元に置きたいアイテムです。

たくさんの香水が溢れるいま。
東京では手を伸ばせばあらゆる香りが手に入る時代になりました。
それでも50代の私がいま着地したのは祖母が愛用していたゲラン。
変わらない確固たる香りがあること、ほとんどの百貨店に入っていて手に入れやすいことも長く愛される要因だとしみじみ感じます。
60代、70代、80代…とどんな香りに出逢えるのか楽しみではありますが、きっとシャリマーはどんな時代も手元にあるんだろうな…と思っています。



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