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【絵本のススメ】バーバ・ヤガー
はじめに
弟が幼いとき怯えていたもの、それが「バーバ・ヤガー」。
日本の鬼より、アメリカのピエロよりも恐れていたもの。
名前とストーリの濃さは、天下一品。
第二回の絵本のススメは、版画の世界へ。
『バーバ・ヤガー』とは?
ぶん(文)アーネスト・スモール
え(絵)フレア・レント
やく(訳)こだま ともこ
童話館出版
まずは、表紙に注目を。
![](https://assets.st-note.com/img/1711350359471-EpIHZYXPi8.jpg)
家になんか、生えとる…しかも…おおきくね?
客観的な視点を養った大人でよかった、とSawaは吐露している。
これが、幼稚園児だと、読み聞かせによっては、涙が必須である。
正体は、「ロシア版 山姥(やまんば)」。
そう、主人公の女の子を食べようとしたのは、ロシア版の山姥だった。
日本のとは、いくつか類似点があるが、圧倒的に異なるてんが一つ。
![](https://assets.st-note.com/img/1711350935393-uExK2qm7Uz.jpg?width=1200)
なぜ?なぜ、足があるのか?
一説では、高倉倉庫の柱がトリの足に似ていたからとか。
ドストライクの着眼点に、私は額を叩いた。
版画調のイラスト
輪郭がはっきりとしている。
貫禄と一種のユーモアさが、色数の少なさをカバーしているのではないか?
植物や花、そして建物が描かれてる。
色分けに、意図的なホラー要素を読み取ってしまう。
![](https://assets.st-note.com/img/1711351454802-uxQG6uK15p.jpg?width=1200)
落ちの上手さ、そして脳裏は『怖い』で占められる。
第一回に紹介した『ねえ、どれがいい?』より、文章が長く、起承転結がきっちりしている。
対象年齢は、7才〜。
だめだ、弟の鼓膜を揺らしたのは、幼稚園の年長さん、
つまり、4〜5才の頃。刺激が強すぎた。
最後に
ロシアの民話から、日本訳をされて愛されている作品。
桃太郎の鬼や、日本の山姥では物足りないご家庭のお子さんにぜひ。
ちなみにこの『バーバ・ヤガー』、音楽業界では、『バーバ・ヤーガの小屋』という曲(19世紀ロシアの作曲家 ムソルグスキー)として有名。
では、また。