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おひとりさま旅行の楽しみ方

ひとりが大好きだけど、一人旅は27年間これまで一度も行ったことがなかった。

なぜなら、ひとりで寝るのがこわいから。

ひとりだと、いつも家では気づかない小さな音にも敏感になってしまったり、小さい頃に見た心霊番組のせいでお風呂も少しこわい場所に認定されている。


実家であればもうずっと住んでいる間一度も何かあったことはないから、何もないと心配せず過ごせるけど、ホテルはそうじゃない。

誰かがわたしの前に使っていて、何かあったかもしれない。
などと考えてしまう。


それがなければたぶん一人旅は何回でも行っていたと思う。
27歳とは思えない未熟さだ。


だけど、今回東京で自分が学びたい分野の勉強会があったので、それは参加したい!と思って応募。


大阪から東京に行くにあたって、高速バスを予約した。
インバウンドでホテルの料金が爆上がりしていたのと、何かあったらこわいので1泊に。
ホテルもいろいろ調べて駅からは10分と若干遠いけど、口コミも良くて料金もそこそこの場所が取れた。


それが、本当に良かった。


まず、高速バスが良かった。
大阪から出発する高速バスはWILLER Expressを利用したけど、思ったより快適!
4列シートのリラックスで女性専用席。
初め席に着いたときは、狭そう、、って思ったけど、案外そうでもなかった。


隣の席としきりがあって、頭上にも寝顔がちょうど隠れるフードがついていたし。
それに何気に良かったのが、乗ったときにはすでにリクライニングが倒されているので後ろの人に倒しているのがバレないように微調整しながらリクライニングを倒す必要もない。足もしんどくなかった。


ただ、携帯の充電はUSBポートでコンセントがなかったので、ちょっとひやっとしたくらい。
(乗車するバスによってコンセントもUSBポートもどちらも搭載されているものもあるらしい)

朝出発して、夕方に着くという長時間の走行だったけど、雪景色を見れたり、夕焼けが綺麗だったり、いろんなサービスエリアに立ち寄れてワクワクしたり、ゆっくり考えごとができたり。


何だかすごく時間が充実していたように思えた。



いくら気を使わない家族だったり友人でも、喋らないといけない瞬間があったりするのが正直しんどかったりするが、ひとりだと本当に楽だった。


夜行バスは身体がもうもたないけど、日中の高速バスは今後も利用していきたいな。できればWILLERで。


東京に着いたのはちょうど17時半。


晩ご飯はコンビニで買おうかどうか迷ったけど、散歩をしながら良いお店があれば入ろうかなと思っていた。


とても長い時間散歩をしていたと思う。
もうお店ないかな、、ホテルの方に戻ろうかと思っていると、、

何やら、道の目立たないところから暖色の光が見えた。

雰囲気良さそう・・!
看板を見てみると、「おつまみが塩麹やオリーブ油など、身体に優しいものを使ったワイン中心の居酒屋」と書かれていて。

ワイン好きにはたまらん・・!
そして、バスの中ではパンなど軽食しか食べられなかったので、身体に優しいものを欲していたわたしは足がすでにお店に向いていた。

カウンター6席とテーブル席が3組程度のこぢんまりしたお店だったけど、静かで落ち着く空間だった。

結局薬膳カレーとワイン1杯をいただき、ゆっくり嗜んだ。
疲れた身体にとても沁みたなあ。


酔いが少し回りやすく、ほろ酔いくらいになったところでホテルへ戻り、「花束みたいな恋をした」がテレビでやっていたので少し見ていた。


そういえば、前に付き合っていた彼氏に、付き合ってすぐくらいに好きな映画だと見せられたけど全然共感できず何が良いのかもあまりわからず、途中で寝ちゃったなあ。


とか思いながらそんな思い出もお風呂ですべて流し、次の日の勉強会に備えるために眠りについた。


そんなに深い眠りにはついてなかったと思うが、何だか本当に心地が良かった。


ひとりで好きなように計画して、ふらっと散歩して、好きなときに好きなだけ何を食べるか迷えて、自分の感情に向き合えて。


楽しかったなあ。


ひとり旅のいいところは、インスタやGoogleマップに頼らないで、いいものを自分の目や足で見つけられること。
そして、そのときの感情を鮮明に思い出せること。
時間も気にしないでいいし、”グダる”瞬間もない。


自然、時間の流れ、感情、すべてが誰かに邪魔されることなく感じ続けることができるのがとっても良かった。


ひとり旅、ハマりそうだ。

次はどこ行こうかな。

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